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■「インファナル・アフェア」公開記念■

徹底比較! ロン阿浪VSヤン阿仁!!

2人の基本プロフィール

何でも事典

Music File

アンディ・ラウとはどんな人物か?

共演作映画を振り返る
欲望の翼(90)
中環英雄(91.03、未)
蒼き獣たち(91.07)
反斗馬[馬留](93、未)

TVBドラマでの二人
猟鷹(82)
鹿鼎記(84)

nancixから見たアンディ・ラウって
馴れ初め、コンサート、歌のこと
アンディ・ラウを知るお勧め映画

台湾トークショー「小燕有約」
2人の過去と違い
アンディの人生観の変化
マギーとフェイ、"潜入"について
若手3人登場


インタビュー集
アンドリュー・ラウ監督
アンディ・ラウ

トニー&アンディ

「ハードボイルド」と比較研究!
酷似の人物相関図
徹底比較!阿浪vs阿仁
2人のトニーの演技合戦!!

「無間道II」情報
登場人物紹介とあらすじ

香港警察とマフィア
香港警察イロハのイ
本当にある潜入捜査

2003年12月 「無間道」の旅
まずは港威嘉禾で「3」を鑑賞!

●初登場シーンは…


 流線型コンパーチブルスポーツカーに乗り、サングラス(最近のパンダグラサンではな〜い)にスーツでびしっとスタイリッシュに決めて、ノリノリのフュージョン?音楽を聴きながら登場の阿浪。カックイー! どう見ても堅気には見えないけど経済系ヤクザでもないし、非現実的な謎の人物そのものです。

 一方、傷害事件のためかパクられて、警察署で事件記録のための写真を撮られているのが初登場のヤン。何度もこんな手続きを経験してもうウンザリ、どうにでもしなっとでも言いたげな不敵な顔です。
  次のシーンでは下町のオーディオ店の隅っこで何やらしゃがみこんでいます。髪はぼさぼさ、服装はだらしなく、無精ひげでいかにも下町のチンピラです。しかし、一見の客のラウへの適切なアドバイスやオーディオマニアならではのこだわり、真空管アンプの出す音の形容に垣間見られるロマンチストぶり、オーディオ店のおっちゃんとの気取りのないやりとりなどで、ヤンの人間味がにじみ出るのでした。




●上司とのやりとりは…


「連絡を待て」不満げな阿浪。


「オレの報酬はスイス銀行に?」


「グアムに家は? 前後に庭付きのだぜ」


「その言葉、信じてるぜ。See You!」
「あ、おい…」
「まだ何か?」



「今日がおまえの誕生日だろ。忘れたのか?」


(ジッポーのライターを)「プレゼントだ」


「すっかり忘れてたよ」照れ笑いする阿浪。
これでnancixは一気に転びました…。


「誕生日なんか関係ないさ。オレは香港には存在しない人間なんだから。何の身分もない。 オレの出生記録を覚えててくれるのは、あんただけだ」
「それを忘れるな」
思いを込めて阿浪の肩に手を置く局長。

照れ笑いが止まらない局長。(ちょうだいちょうだい、そのライターちょうだい)と、手真似だけで伝えるトニー。 可愛いんですもーん…!

 「ハードボイルド」では、上司のチャン局長と阿浪の密会場所は、ヨットハーバーが見下ろせるビル屋上でした。テキーラ刑事の介入を何とかしてくれ、でないと同士討ちになるぞと脅す阿浪。まあ、可愛い顔してほっぺに擦り傷作っていながら、一人前の口を利きますわ(^_^;)
  阿浪は「早く税関に働きかけて、ジョニーが武器輸送の船が出せるようにしてくれ、でないと武器貯蔵庫の場所を突き止められない」と訴えかけます。1日だけ待て、税関や諸機関を説得して、必ず何とかするからと説く、人情味あふれる局長。

  阿浪が成功報酬として念押しするのが、金、海外の住みか、パスポートなのが、いかにも97年以前の海外移住を夢見る香港人らしいです。

 そして局長がなだめるように言い出すのが「今日はおまえの誕生日だろう?」。香港映画、何かといえば誕生日です。その場の思いつきのようにジッポーのライターを渡す局長。照れ笑いしながら「誕生日なんか関係ないさ…」と、日陰の身を自嘲する阿浪です。でも「香港中で俺の出生記録を覚えててくれるのは、あんただけだ」と暗に信頼を告げられ、いじらしくて思わず「それを忘れるな」と肩を叩く局長でした。もートニーの、隠しても突っ張っても匂い立つ愛嬌がたまりませんわん。


 さて 10年を隔てて、上環のビクトリア湾と埠頭の見える高層ビル屋上で密会するのはウォン警司とヤン。こっちはのっけからギスギスした険悪ムードです。傷害事件を重ねるヤンに「もう自分が警官か賊かわからなくなってるんじゃないのか?」とまでクールなウォン警司が言うので、ヤンはキレます。「最初は3年だけでいいと言ったじゃないか! 3年過ぎればまた3年、3年経ったらまた3年、もう10年にもなるんだぜボス!」

  食ってかかられてうんざり気味のウォン。「俺に対する態度をもうすこしよくできないのか? 葉校長が亡くなって、香港中でおまえの身分を知っているのは俺だけになったんだぞ。署に戻っておまえの記録を抹消すれば、おまえはただのチンピラでしかなくなるんだ」と脅します。

  ムッとしたヤンは「俺にどうしろってんだ? 毎日目覚めるたびに自分は警官だと言い聞かせろってか?夢の中だけで言えってのかよ? "銃を捨てろ、警察だ!"って?」と言い募ります。…かわいくなーい。
 もう取り合わないウォン。追い討ちをかけるようにサムの組織へ麻薬の荷が海外から届くのはいつか、知りたがるウォン。「知るかよ!」と突っぱねながらも、「…1週間以内だ」と小声で打ち明けるヤン。「何だって?」「一週間以内だと言ったんだよ! あのタイ人らはもう香港に到着してる。サムが買わなきゃ、他の連中に売るだろうな」「サムの倉庫は調べられるか?」「俺がなんでわかるんだよ、あいつに付いてまだ3年だぜ!」

 なだめるようにヤンの肩に手を置くウォン。「この任務が済んだら、引退していいから」「ケッ! その言葉はもう900回以上も聞いたぜ!」。口をひん曲げてのふくれっ面は、おひげがなかったら10年前の役作りよりガキっぽくないっすかトニーさん?

 どうしようもなくなって黙り込むウォンさん。そっけなく茶封筒を差し出します。(この茶封筒が回りまわって、ラウの正体をヤンに知らせようとは…あれ?考えすぎ?)

  茶封筒に入っていたのは、盗聴器と…腕時計。「25日がおまえの誕生日だろ、二五仔!(ヤクザ組織で、仲間を売り渡す者の俗称)」とウォン警司。シャレになってません、ウォン警司…。ヤンもニコニコするわけにはいかず「ヘン! 俺は腕時計はしない主義なんだ」と突っ張りますが…。ふくれっ面はやめて、機嫌直ってます。

 小説版によると、ヤンに食ってかかられ軽蔑されるほど、ウォン警司は内心のやましさが軽くなり減っていくようで喜びを感じていたと描写が…そ、そりゃあまりに倒錯した喜びじゃないですかぁ?

 そんなわけで、10年前も2002年も、あまり部下には持ちたくないタイプのトニーさんですが…。いや実は、可愛いかもです。律儀にヤクザには似合わない高級腕時計、ちゃんとはめちゃうんだもんなぁ…ウォン警司とおそろいと知ってか知らずか(^_^;)

  というわけで、両コンビとも知りたいのは悪の組織の倉庫の在り処。いちばん怖いのは、潜入捜査官の身分がバレてしまうことと相成りまして。


傷害事件で腕を骨折し、裁判でカウンセリングを命じられたヤンを、説教するウォン警司。


「3年だけだと言ったじゃないか! 3年過ぎればまた3年、3年経ったらまた3年、もう10年にもなるんだぜボス!」


「夢の中だけで言うのかよ、”銃を捨てろ、警察だ!”って? こんなふうに?」

「この任務が済んだら、引退していいから」「ケッ、そのセリフはもう900回以上も聞いたぜ!」

言いたいだけ言った後、気まずい二人。ヤンは絶対ウォン警司が折れるのを待ってます。


そっけなく茶封筒を差し出すウォン警司。中に入っていたのは盗聴器。「また旧式か? 警察には金あんだろ、最新式をくれよ」

「体内に埋め込むタイプか?」 「体内のどこにだよ?」 …そんな下半身妄想をネタに笑い合うんじゃありませーん…えっち(^_^;)


茶封筒にはもう一つ、高級腕時計も入っていた。
「ピンホールカメラ付きか? ピンホールはどこだ?」
「25日がおまえの誕生日だろ、二五仔(裏切り者)!」
「へん!オレは腕時計はしない主義なんだ!」と強がりながらも機嫌直すゲンキンなヤン。

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●仮のボス籠絡法


好物のビーフジャーキーを老いたボスの海叔に買ってくる阿浪。


息子のように優しい笑みを浮かべます。


引退、海外脱出を勧める阿浪。
かなり本心です。



コウの手引きでジョニーボスと密会する阿浪。
ジョニーの熱っぽい口説き文句に、
こんな謎めいた笑顔見せちゃう。



涼しい顔であっさりと移籍を断ります。


ますます阿浪のトリコになるジョニー。
ウォン警司の弟ではありません。



(ようし、釣れたぞ)と内心思う阿浪。
とろける微笑でダメ押し。



かくしてテキーラ刑事を「殺すのはまずい」と止めても
疑われない関係が築けたわけです。
この上目遣いに勝てる男はいない!かも。

 もちろん潜入捜査の標的であるマフィアボスに信頼され、片腕にならないと、組織の全貌も悪行の数々の証拠も突き止められません。とはいえ、ボスとなるからには人一倍狡猾で疑い深く、簡単に外様(とざま)の男を信頼するわけがない。そこでトニーさん、あの手この手で籠絡するわけです。
 ただ言葉で忠誠を誓うだけでなく、このクソッタレ変態サディスト!と思っていても腹の内を巧妙に隠して、油断させるほどの態度を見せなくては。

 というわけで阿浪は、まだ海叔の組織の幹部でありながら、ナイトクラブの宴席に呼んでくれたライバル組織のジョニーにとろけるような笑顔を見せ、しかしホイホイと金目当てにヘッドハンティングに乗るような浅はかな人物ではないことを示し、ますますジョニーに「こいつがほしい!」と思わせます。意気投合して、ナイトクラブを出る頃にはすっかり仲間の一員。テキーラ刑事の突然の嫌がらせにも、内心舌打ちしながら動じません。

 一方、 ヤンは数年の努力ですっかりサムの片腕に。しかし内通者がいることを確信したサムは、部下全員に疑いの目を向けます。映画館から出て追跡中に、サムのナイトクラブに呼ばれたヤンは、あと一歩で警察潜入者を突き止められたのにと口惜しい思いをおくびにも出しません。サムに「会社(組織)内に内通者がいる。おまえもわかってるだろう? おまえはどう処理する?」と聞かれても動じません。「俺が奴を始末しますよ」とさらりと言ってのけ、酒の準備をして2人で乾杯しちゃいます。
 サムは「阿ヤン、部下のなかで俺がいちばん信頼しているのはおまえだよ」とやさしくささやきますが、なーに、これは部下全員に言ってるセリフに過ぎないのでした。ソー強はその同じ言葉に感激したようですが、ヤンは微笑んでうなずきながらも、サムの魂胆を見抜いているのでした。ああ、手に汗握るスリリングな男と男の関係。

 カンフーができるわけではなく、人殺しに喜びを感じるわけでもなく、肉弾戦になると小柄で不利なトニーの最大の武器は、やっぱり笑顔。阿浪のときはストレートな人懐っこさで押しまくりですが、さすがに10年経つと、笑みの底にギラリと光るナイフをしのばせたような表情を、ごく自然に作れるようになるんですねえ。恐るべしトニーさん。

  しかしファンとしては、せっかく笑顔振りまいてファンサービスしてくれてる最中にまで(ホントのホントはいま、どう思ってるんだろう…)といちいちトニーの深層心理を分析したくないわけで……(-_-;) 考えすぎないのがイチバンかな…。
 

 


突然呼び出されても、ビビっちゃいけません。


「別の連中を使うから休め」と言われても
動じちゃいけません。笑顔、笑顔。


口元は笑ってても目が笑わない、何もかも見透かす凄腕のボスですから、気が抜けません。


(コンチクショウ)と内心の闘志を忘れずに。
まさに影帝同士の演技合戦。


「裏切り者がいる」 と言われても、余計なことを言わずにうなずくべし。

「3日以内にあぶり出せ」と命じられても、事もなげに安請け合いしなくちゃいけません。


「手下の中でもおまえをいちばん信頼してる」
と言わせても、まだ油断しちゃダメ。

どんな相手もとろかす笑顔、健在なり。


●ボスへのカマのかけ方は…


すっかり阿浪のトリコ、うっとり見つめるジョニー。


「コウがスパイだと?」


「あいつ、金目当てに警察と俺たちを両天秤にかけていやがった」


きっとなって見せる阿浪。 この後、腹いせに病室の壁をドカッと蹴飛ばします。


そして本題へ。 「あんたの武器庫がどこにあるのかも、奴に知られてるのか」


「奴にそれを知られたのは、大きな間違いだったな」


「誰にも知られちゃまずい。ぶっ殺してやる」


「この件は俺に任せてくれ」
そして凄惨な夜のリンチへと。


ためらいなくコウの心臓に銃弾を撃ちこむ
クールな阿浪…と見せかけて。

 ねぐらのクルーザーへ襲ってきた海叔の組織の残党を、テキーラと協力して倒した阿浪。ジョニーの経営する私立病院に入院し、傷を癒したばかりの彼のもとに、ようやく信任を得たばかりの新ボス・ジョニーがやって来ます。情報屋のコウが金目当てに彼らと警察を両天秤にかけ、お互いに情報を売っていたと言うのです。

 怒りで病室の壁を蹴りつけ、ジョニーに向き直って「奴に武器倉庫の在り処を知られたか? 奴にそれを知られたのは大きな間違いだったな」と言い放つ阿浪。

 ジョニーは「誰にも知られちゃまずい、ぶっ殺してやる!」と息巻きます。阿浪は自信たっぷりに「この件は俺に任せてくれ」と引き受けるのでした。実は彼は、コウを生かしていったん逃がし、案内人に仕立て上げてジョニーの武器貯蔵庫を突き止めようと密かに目論んでいたのでした…。

 一方のヤンは、ウォン警司襲撃事件後、ソー強の犠牲を利用してサムのもとに戻ります。折りしもラウの差し金か、テレビニュースでは交通事故現場でソー強の遺体が発見されたこと、彼が潜入捜査官だったと警察が発表したことを報道していました。

 サムに「ソー強がサツのイヌだった。俺が始末した」とそ知らぬ顔で嘘をつくヤン。サムも、銃撃戦を生き延びてわざわざ戻って来たヤンを完全に信頼したようでした。それに乗じて、ヤンが追い討ちをかけます。
 「ソー強は貨物倉庫の場所を知っていたのか? もし知られていたら…」

 こうしてサムは、麻薬がどっさり詰まった倉庫の無事を確かめるべく、車を走らせることになるのでした。ヤンとラウが共同で仕掛けた罠とも知らずに…。

 いや全く、甲乙つけがたい役者です、阿浪も阿ヤンも。感服です。しかしどちらかというと単純細胞で阿浪にベタ惚れ?のジョニーよりも、百戦錬磨のエリック・ボス…じゃなくてサムの方が手強いです。ちょっとやそっとじゃ騙せそうにないです。それを騙せたヤン、身代わりがいてくれたことは棚からぼた餅だったとはいえ…いやそこまで言っちゃうと人非人だけど、でもソー強が犠牲を払ってくれたおかげとはいえ、豪胆であります。さあ、ニッコリ笑って言ってあげましょー。

 

ソー強の遺体が発見された、彼は潜入捜査官だったと報じるTVニュースに見入るサム。

一人で戻ったヤンも、ニュースを裏付ける。「俺がソー強を殺しました」
自分のために犠牲になってくれたソー強なのにしゃあしゃあと利用してしまうヤンも、極楽には行けそうにない…(^_^;)


沈痛な面持ちでうなずくサム。ヤンは畳み掛ける。
「奴に貨物倉庫を見せたことがありますか?」

「もしも奴が位置を知ってたらヤバいですよ」


厳しい表情になるサム。


「何もあんた自身がいま、倉庫に行かなくても」と電話で止めるラウに「他人に貨物倉庫のパスワードを知られたくないんだ」と告げるサム。


同じ車に乗せてもらえるほど信用されてはいないヤン。しかし彼の指先は動き続け…。

サムが荷物を取り出したことを確かめるヤン。
一人車を降り、永遠にサムと組織に別れを告げることに…。

次ページ、いよいよクライマックス!2人のトニーの演技対決!!

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