■共演作ドラマ・02 「鹿鼎記」■(1984年7月9日〜、全40話) まずはレスリー・チョン張國榮が歌い上げた主題歌「始終會行運」を聞いてくださいませ。忘れられない名曲です。 「猟鷹」の後、TVBはしばらく"有望新人トニー"をチョウ・ユンファ周潤發と組ませて、じっくりと演技を磨かせます。「男たちの挽歌」でブレイク前の、自由闊達で変幻自在でノリの軽い当時のユンファ兄貴に、トニーはどんな影響を受けたのでしょうか。 そして2年後。香港人にとってトニーとアンディのイメージを決定づけた、夏休み中編ドラマシリーズが登場します。中華圏に多大な影響を及ぼした国民的…いや全中華圏的武侠小説作家、金庸の最後の武侠小説「鹿鼎記」のドラマ化です。 脚本家から作家に転じた向田邦子のことを「彼女はいきなり現れて、ほとんど天才であった」と評したのは山本夏彦でしたが、アンディもトニーもデビュー後わずか数年で、40話という長丁場の主役を張れる俳優に成長したのですから、大したもんです。 ただこのドラマ放映前に、アンディはTVBと専属長期契約の更改についてもめ、身分を凍結=干されていました。その間のストレス肥りか、かなーり顔の横幅が広くなってます…(^_^;) このドラマのトニーは、今の「寡黙で哀愁を帯びた男のロマン」を感じさせる男優ではまるでありません。何せドラマ開始時は12歳のお子ちゃま・韋小寶役。腕白でいたずら好き、口八丁手八丁、世渡り上手の罰当たり、無学で文字が読めず功夫はてんでできず、まあよくもそんなにちゃらんぽらんに口から出まかせが出てくるわ、と呆れるほどおしゃべりで軽薄でバクチ好きで口が悪く、でも義理と人情どっちも裏切れないと悩む、決して憎めない小人物の役です。従来のヒーローとは正反対、だけど現代っ子と等身大だった韋小寶は大人気を呼び、22歳のトニーは一気に主役級のアイドルに祭り上げられます。このドラマが元で、韋小寶の「イ尓阿爺(ネイェアレーイ)」なんて口癖が、香港の若者に大流行することになりました。 また、このドラマには後の香港映画界で大活躍する人材が揃っていました。アクション指導は「少林サッカー」「HERO」のトニー・チン・シウトン程小東だし、ディレクターにはジョニー・トゥ杜[王其]峰の名前もあります。 ただし、このドラマが7人もの美女(サンドラ・ンーも一応美女として数えます)を妻にしてしまう設定だったため、すっかりトニー本人も女ったらしで異性関係にだらしないと決め付けられてしまったのが悔やまれるところ。その影響が、マギーorカリーナ問題でいまだに尾を引いているんだから、イメージって怖いです。 アンディも英明、凛々しい青年皇帝、康熙帝役が大好評。後に「皇上保重」(85)という連続ドラマで、再び青年皇帝を演じたほどです。このときはカリーナ・ラウ劉嘉玲、ラウ・チンワン劉青雲が共演し、カリーナとアンディが、カメラの前を離れても結構いいムードに?などともてはやされたりしました(もちろん番組宣伝のための他愛ないゴシップ!) 後に90年代にはチャウ・シンチー周星馳が、映画版「鹿鼎記」2作によりいっそうちゃらんぽらんでおたおたしまくる韋小寶に扮して、大当たりを取ります。 また後のTVBドラマでは、「君さえいれば〜金枝玉葉」のチャン・シウチョン陳小春も韋小寶に扮しましたが「トニー・レオンは越えられない」と不評だった様子で…ま、あれだけの童顔と可愛さ、お茶目さを22歳にして備えられる男優なんて、そうはいなかったでしょう。 トニーにとってもこのドラマは思い出深く「演技が楽しくて仕方ない頃だった」と懐かしく述懐しています。また90年代のTVBチャリティー番組で、韋小寶と康熙帝に2人が扮して寸劇を演じ、主題歌「始終會行運」をデュエットするシーンも見られました。息がぴったり合っていて、ホントに楽しそうだったんです。ただ、この作品のせいで、どうもアンディはトニー=僕を立ててくれる永遠の弟分、と認識しちゃったようで…1歳しか違わないのに(T_T)と時々口惜しいときもあったりして。今は違うと思うけど。 このドラマはスカパー「大富TVB」で放送される可能性があるし原作本も好調刊行中。よって、あまり放送されそうにないVCD集のオマケの「メイキング・オブ・鹿鼎記」を紹介しましょう。ドラマ本編の放送開始前に、番組宣伝として特集されたらしく、当時のTVBがいかにこのドラマに社運をかけていたかがわかります。 ただしこのメイキング、台詞の字幕がありません。まだまだnancixの広東語の聞き取り能力が追いつかないので、かなーりnancixの妄想想像が混じっているとお考えください。
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「いったいおまえは、私と天地会の陳近南と、どっちを愛しているんだ!」…なんてことを言ってるわけではないです(^_^;) 清に逆らい前王朝の復古を企む天地会の連中を一網打尽にしてやる、おまえの口から二度と「義気」という言葉は聞きたくないと冷たく言い放つ皇帝さま。
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