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■「インファナル・アフェア」公開記念■


共演作映画を振り返る・03 「アンディ・ラウ トニー・レオンの蒼き獣たち
 
 王家衛作品を除けば、日本で唯一ビデオ化・DVD化された共演作です。そもそもこの作品が成立したのは、TVB時代の5人のドラマアイドルたちを、再び共演させようという試みでした……が、正直言ってその企画案から、なぜこんな悲惨なストーリーが生まれてしまったのか、香港人の考えることは本当に我々には計り知れません。たとえば「たの○んトリオデビュー10周年記念」とか「SPE○D再結成記念」だったら、もっとほのぼのした、友情礼賛の物語にしそうじゃないですか?それなのに、5人のうち1人は憎々しい、反社会性人格障害としか思えない悪役です。他のメンバーも、いがみ合いながら一人、また一人と……。唯一の慰めは、相変わらずのーてんきコンビぶりを発揮する前半のトニー&アンディだけではないでしょうか…(T_T)
 主題歌はアンディ・ラウの「與孤独在奔住」です。当時のアンディ人気に、かなりおんぶに抱っこのような気が。
 ところでトニーの役のあだ名は「頭皮(たうぺい)」。 どういう意味の広東語? 英語ではDondruff=フケなんですが。

 賑わう競馬場。アンディの横で新聞の競馬面に見入っているのは…。
 やっぱりトニーでした。
 真っ赤なバンダナで押さえたこの髪、実はカツラです…。
 「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー3」のために丸坊主にした後遺症なのでした。
 競馬場に彼らが張り込んだのは、このヒトの犯罪現場を押さえるため。ご存知、名物悪役シン・フィオン成奎安さんです。
 競馬の予想屋のおじさんにちょっかい出すアンディ。
 この気さくさ、庶民的なところも魅力。
 背後から飛び上がって、アンディの頭をはたくトニー。
 ノリが吉本新喜劇だー…
 シン・フィオン成奎安が動き出しました。さりげなく追い続けるチームの面々。
 やがて雑居ビルの階段を上がっていった彼を、階段下からうかがう不敵なトニー。
 ついに「警察だ!」となだれ込んでみると、シン・フィオン成奎安は家出娘?とお楽しみの最中。メンバーが手錠を次々とかけていくなか、居直ったブラ&パンティーだけの家出娘に「さあお尻をぶって、ぶちなさいよ、さあ!」と迫られ辟易するトニーでした。
 犯人確保! 思わず街頭で記念写真撮る面々。
 こんなファンキーな刑事は、まず香港警察にはおりません!
 必ずトニーとアンディはペアです。
 ここでタイトルがカッコよく入ります。「五虎将之決裂」

 刑事部屋に、なぜかマッチョな男のチラシだか切り抜きだかを張っているアンディ。

 そのポーズを真似てふざけてみせます。
 (何してるんだこいつ?)と不思議そうなトニー。

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 シン・フィオンの取調べを任された2人。アンディが開いた調書ファイルには、指令が。「演技しよう」
 
 悪い刑事とよい刑事で役割分担し、片方が声荒げて脅し、片方がじっくりと話を聞く…のがセオリーですが、香港では顔をぶん殴っても人権団体は抗議しないらしい?
 しかしトニーてば、シン・フィオンと同時にアンディもぶってます。
 10代みたいな顔して、タバコすでに吸ってんだもんなあ。
 出前注文の電話がすごい。早口でしゃべるしゃべる。
 「24杯の辣味牛肉麺、そのうち2杯は2つの排骨を加えてよ。3本の鶏モモ、4本の香腸(ソーセージ)、牛肉1個、2本の鶏手羽先、2皿の青菜、さらに3個のピータンもね。葱と辣椒油とを入れて、Maggicもある?何? 麥片じゃないよ、Maggic! 麥片って何だ? 誰か要る?」…「鹿鼎記」のイメージまだ引きずってます。
 無意識に爪噛むシーンも。
 んもう、お子ちゃまね!
 二人の笑顔……このまま永遠にと願ったのですが。
 港での銃撃戦で負傷した先輩が完治し、表彰されました。表彰式に制服姿で集結、Vサインで記念写真撮る警察官たち。
 アンディ、トニーはまたもや一緒。  
 ヒラ警官の安月給では、屋台の鍋料理もごちそうです。
 アンディにさじを差し出され、はふはふ食わせてもらってるトニー。
 未だに皇帝さまの愛玩物…。
 
 日にちは流れて、海辺でのバーベキューのため、家族連れで集結する仲間たち。
 トニーはお祖母ちゃん同行。祖母と弟しか家族がいないようです。砂辺で背中に乗せて遊んでやっているのは、先輩の子どもです。
 お祖母ちゃんが先輩方に「おかげさまであの子の弟は無事に、カナダ留学に行きましたよ」とばらしてしまう。自分のためではなく弟のために、マフィアから横取りした裏金を使った、いじらしいトニー。

  一方アンディはスポーツカーにワガママ娘を乗せ、ロングコート(バーバリー?)にレイバン風グラサンで颯爽と登場。急に金回りがよくなったら、ばれるでしょうが!
  何やらひそひそ話中の2人。

 2人揃って踊り出しちゃいます。かなーり音痴で調子っぱずれの歌を歌いながら。もうケッサク。動画でお見せしたいぐらい。

 社交ダンスみたいな真似も。トニーが女役?
 「ブエノスアイレス」のお耽美さはかけらも……(^_^;)
 電話番号にひっかけた有名CMソングまで歌うし。ノリノリ。

 アンディの汗まで拭ってあげる、気配りのトニー。
 熱々ぶりに(…やっとられんわ)と2人の先輩にそっぽ向かれてますよ。

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 バーベキューの夜、マフィアから横取りした裏金を巡って「返そう」「今さら無理だ」と口論になる刑事たち。
 末っ子格のトニーはおろおろ。♪ケンカはやめて〜
 やっぱり驚異の童顔です。10代にも見えちゃう。
 案の定、裏金を返せと刑事たちを脅迫してきたマフィアの「裏切りの東」。トニーに目をつけ、煙草にライターで火をつけんかいおらぁ!と迫ります。
 仏頂面で火をつけるトニー。でもその炎をわざと大きくして、東をひるませます。
 再び大規模な手入れに参加する刑事たち。東に金を返したいばかりに、マフィアが落とした大金を夢中で拾い集めるトニーを、正義漢の先輩は「頭を使え、おまえは警官だ、賊じゃないんだ!」と一喝。
 はっとするトニー。そこに制服警官らも追いついて、トニーがさらに罪を重ねることは防げました。
 東は取引先と自分のボスの両方を血祭りに。室内駐車場を逃げる東の前に、車に乗り込もうとするトニーが…。
 コレ幸いと、トニーにナイフを突きつけ、車から出ろと迫る東。「おまえがナイフつきつけてるのに、どうやって俺が降りればいいわけ?」とすかさず拳銃を突きつけます。罠だったんですねえ。
 降りる瞬間、銃を突きつけたトニーですが、車のドアを飛び越えるのに蹴つまずいて拳銃を取り落としてしまいます。
 東がすかさず銃を拾い上げ、形勢逆転! ああもう、今度という今度は命に関わる大ドジだぁ!
 「立てよ…俺を覚えてるか?」とせせら笑うサディスト東。
 トニーのおびえ方がまた…。
 駆けつけたアンディですが、やっぱり人質になってしまったトニー。
 絶対映画の脚本家や監督は「トニーを人質にさせたい病」にかかってんだと思う。別名サディズムとも言うような。
 でもトニーはひるまない。アンディと目と目で合図し合い「俺の銃には普段、弾を入れてない」ふりをして東を動揺させます。
 東が試し撃ちしたとたんに逃げ出すトニー。
 あああ、そこで銃を持ったアンディと合流していれば!
 車と車の間を四つんばいになって逃げながら、鍵のかかっていない車を探すトニー。
 影帝となった今じゃ、こんなプリチーなお尻は見せられ…姿はできません。
 なぜか鍵のかかってない車を発見!乗り込んで車を発進。
 やれやれとばかりにアンディを探します。
  「賊仔〜、早く出て来いよ〜拾ってやるぞ〜」
 車の前に立つアンディ。なぜか顔色を変えて、トニーの方へ銃口を向けます。
 ということは…!
 あああっやっぱり〜。後部座席からむっくり起き上がる東。
 銃口をトニーの頭に突きつけ、ためらいなくトリガーをひきます…。
 茫然と立ちすくむアンディ。
 発射音がこだまし、車が彼に突っ込んできます。
 間一髪、かわすアンディ。
 東はさっさと逃げ、しかしトニーは……?
 降りて、こないよ………?
 おそるおそる、ドアの扉を開けるアンディ。
 「…頭皮?」
 床に力なく崩折れるトニーの体。
 抱き上げようとするアンディ。
 トニーの頭からだらだら流れ落ちる血。(あんな至近距離だと貫通してるはず…反対側から脳みそ飛び散ってないの…?)
 しかしトニーはもう、こんな表情で…。
 ショックによろめくアンディ。床にずるずる座り込んでしまい…。
 あっNGじゃん、トニーのカツラが!
 アンディ、全然気がついてません(T_T)
 カツラが外れまくるトニー。
 誰か「カット!」って言ってやってよう。
 アンディの熱演は止まりません、止められません。
 何とか傷口を手でふさごうとあがき…
 それがかなわないと悟るや、とうとう泣きむせび出し……
 過去の香港映画で、これほど迫真の「親友の死」をリアルに描き出した作品があったでしょうか。
 「男の友情、やましいものはなにもない!」
 2人の微笑ましいコンビぶりは、死に引き裂かれた悲恋悲劇は、こうしてトニー&アンディファンの脳裏に深く刻み込まれたのでした。

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 東はなおも刑事たちを愚弄し続け、刑事たちは公務員の汚職取締りを担当するICAC(廉政公署)の激しい追及にさらされます。
 アンディが必死で口をつぐむのも、東への復讐を果たすため。
 死闘の末、シティホテルで東を追い詰めたアンディ。駆けつけた警官隊の目の前で…。
 東を始末したアンディ。でもトニーとの楽しい日々は戻らない。
 取り巻く警官隊。どこかで見た情景ですな。
 「銃を捨てろ!」と投降を呼びかける警官隊。
 きっとなるアンディ。
 ただ一人、生き残った正義漢の先輩の目の前で…拳銃を差し出すのかと思いきや、アクロバットのように振り回し始めます。
  何だなんだ? いったい何の意味が?
 「再見!」
 先輩にそう言い遺すや、頭に拳銃を当てるアンディ。
 トニーと同じ死に方を選んだのです。後追い自殺、いや心中〜。
 一瞬でもトニーの面影を思い浮かべる演出がほしかったなあ。
 主題歌が流れ始め、まるでアンディのMTVのような終わり方でした。 実際、主題歌のMTVにはこの映画の名場面ダイジェストが使われています。

2人の基本プロフィール

何でも事典

Music File

アンディ・ラウとはどんな人物か?

共演作映画を振り返る
欲望の翼(90)
中環英雄(91.03、未)
蒼き獣たち(91.07)
反斗馬[馬留](93、未)

TVBドラマでの二人
猟鷹(82)
鹿鼎記(84)

nancixから見たアンディ・ラウって
馴れ初め、コンサート、歌のこと
アンディ・ラウを知るお勧め映画

台湾トークショー「小燕有約」
2人の過去と違い
アンディの人生観の変化
マギーとフェイ、"潜入"について
若手3人登場


インタビュー集
アンドリュー・ラウ監督
アンディ・ラウ

トニー&アンディ

「ハードボイルド」と比較研究!
酷似の人物相関図
徹底比較!阿浪vs阿仁
2人のトニーの演技合戦!!

「無間道II」情報
登場人物紹介とあらすじ

香港警察とマフィア
香港警察イロハのイ
本当にある潜入捜査

2003年12月 「無間道」の旅
まずは港威嘉禾で「3」を鑑賞!

 

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