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■「無間道3:終極無間」特集■
2003.12.香港潜入記04
 
2003年12月17日〜21日。今回のnancixの潜入任務は「無間道3:終極無間」を日本公開前に鑑賞し、「無間道」ブームに沸く?クリスマス前の香港を実地体感してくることにある。
 この潜入任務は、nancixが年末進行の過酷な表稼業にほとほとうんざりしながら夢見てきたものである。以下は、その任務がいかにして果たされたかの、報告書その4である。

2人の基本プロフィール
何でも事典
Music File
アンディ・ラウとはどんな人物か?

共演作映画を振り返る
欲望の翼(90)
中環英雄(91.03、未)
蒼き獣たち(91.07)
反斗馬[馬留](93、未)

TVBドラマでの二人
猟鷹(82)
鹿鼎記(84)

nancixから見たアンディ・ラウって
馴れ初め、コンサート、歌のこと
アンディ・ラウを知るお勧め映画

台湾トークショー「小燕有約」
2人の過去と違い
アンディの人生観の変化
マギーとフェイ、"潜入"について
若手3人登場


インタビュー集
アンドリュー・ラウ監督
アンディ・ラウ

トニー&アンディ

「ハードボイルド」と比較研究!
酷似の人物相関図
徹底比較!阿浪vs阿仁
2人のトニーの演技合戦!!

「無間道II」情報
登場人物紹介とあらすじ

2003.12.香港潜入記
嘉禾港威で「3」初見!
上環のあのビルで黙祷せよ
冒頭の寺院に立て!
あのオーディオ店を探せ

■12月20日(土)午後4時50分(香港時間)

 さて、Cさんのお導きで2階建てバスの2階に陣取り、座席に座ったら、2人とも疲れが出て眠くなってしまった。
 ふと目が覚めて外を眺めると、オーディオ関係やパソコン関係のメーカー名の看板が、近づいてくる通りの上空を覆っているのが見えた。あれっ、もしかして…Cさんを起こす。「あの道のあたりじゃない? 鴨寮街」。
 どうもそうらしいということで、バスを降りる。 結局は少し離れた場所だったのだけど、とにかくずんずん歩いて行った。
鴨寮街の雑踏。
 夕暮れ時のストリートはものすごい人の波。旺角の「女人街」や「男人街」とも少し客層が違う。ここの方が男性率が圧倒的に高く、安物ジャンパー率も高い。大阪の日本橋の電器街って、ここに比べると通りは広いしビルも大きいけど、人影が少なくさびれちゃったよなぁ…。

 念のため、ご注意申し上げますが、このような繁華街で嬉しがって目立つようにパチパチ写真撮影してると、店の人や客に怒鳴られこづかれるかもしれません。なんせ盗品売買やニセモノ・まがい物商品売買など、後ろ暗いことやってるオジサンやオニーサンも一部紛れ込んでいないとも限りませんから、顔を撮られることに神経質になってても不思議はありません。
 nancixはシャッター音なしで撮影し、撮ったらすぐにデジカメをショルダーバッグに突っ込んで隠してました。手ブレはご容赦を…。


 こういうところを、ヤンがウォンSirに向かって携帯電話をかけながら、カメラに背中見せて歩いて行ったのね〜♪


手ブレ起こしてますが、安物玩具の屋台。

安物鍋とやかんのオンパレード。吊り下げてあるやかんが圧巻。

手前は狗仔隊御用達?望遠レンズや望遠鏡屋台。奥がスキーのスティック専門屋台。 ネットで調べたときと同じく、道路上の屋台で各種のモノを売っているフリーマーケット状態。「こんなケーブルばっかりビニール袋にも入れずに吊り下げて、誰が何本買ってくれるねん! 第一、中で断線してるんと違うの?」と突っ込みたくなる店も。
 あんまり人が多いので、民警というのだろうか? 腕章をつけ警棒を腰につけた警備員が巡回していた。体格や身のこなしが素人っぽく、警備会社社員ではなく、地元ボランティアの人のようだった。

  番地をメモして行ったのだけど、どこが何番地なのかさっぱりわからない。Cさんが屋台の人に聞いてくれるけど、みんな番地を聞いても答えられない。民警の人にCさんが「映画の『無間道』を撮ったのはどこよ?」と聞いてくれた。民警は「ああ、それならあっち、○○のあたり」と簡単に教えてくれた。やはり映画ロケというのは彼らにとってもビッグイベントだったんだろうか?

 教えられた辺りまで行ったら確かに151番地だったのだが、お目当ての「超域音響」の看板が見当たらない。多分ここだ…と思ったビル入り口の上には、看板を取り外した痕跡しかない。店がなくなってしまっている様子だ。あああ…ガッカリ。
 疲れたCさんにうながされ、後ろ髪を引かれる思いで鴨寮街を後にした。

 帰国してからトニーニュースをチェックすると、2003年9月3日に「無間道3」では鴨寮街の街頭とセントラル中環石板街の音響店でロケをした…という一節を見つけた。実際、トニーが「無間道3」で入って行くのは、鴨寮街のビル入り口までだけだ。なーんだ、そうだったのか。次の機会にはぜひ、セントラルを探索したいと思った。

 地下鉄に乗ればいいのに、Cさんは旺角まで歩くと言うので、足の調子を気にしながらテクテク歩いた。時計はもう午後6時を回っていた。
 歩いていた長沙湾道で、こんな看板も見つけた。詠春拳といえば、王家衛が監督しトニーがブルース・リー李小龍の師匠・イップ・マン葉問を演じるという発表がかつてあった「一代宗師」に出て来る拳法だ。この「詠春拳学武術学院」の李恒昌師匠は1960年生まれと、中堅指導者のようです。
  トニーもこういうところでちゃんと練習してるかなあ。多分、今は「無間道3:終極無間」と「地下鉄」宣伝に忙しくて、それどころじゃないだろうなあ…。






  ふと顔を上げると、うわお!TVBの人気ドラマシリーズVCDボックスを宣伝する2階建てバスが目の前に!
ユンファ、トニーらのヒットドラマの2階建てバス
 左から大ヒットドラマ「上海灘」のチョウ・ユンファ周潤發、「鹿鼎記」の可愛い小寶ことトニー、「帝女花」の大女優リサ・ウォン汪明[艸/全]。さらに…。


 リサ・ウォンの隣でニッコリしてるのがチャウ・シンチー周星馳、そしてアンディ・ラウ劉徳華!
 いやーん、バスごとお持ち帰りしたーい! ジャパンプレミアや映画祭時関西迷専用貸切バスに使えたらいいのに〜(目立ってしょうがない)

  「信和中心」と旺角のCD・VCDショップを漁った。残念ながら、「信和中心」ではお目当ての「英雄」「無間道」マンガ本は見つからず。しきりに「英雄」の2頭身フィギュア人形を勧められたが、顔が似てないのよう。
  「信和中心」はますますグッズショップが減り、ある階などはほとんどが3級アダルトVCD+DVD売り場と化していた。いかにも「古惑仔(チンピラ)」っぽい若い男女が煙草をふかし、弁当を食べ、雑談に興じている。Cさんが海賊版パソコンソフトウェアを買おうと談判を始めたのでヒヤヒヤした。結局バージョン違いで、値段も折り合わずにあきらめてくれたけど…。

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■12月20日(土)午後7時半(香港時間)

ペニンシュラホテルのイルミネーション。  旺角の地下鉄出入り口で、これから英語学校に向かうCさんと「また会おうね!」とハグハグして別れた。
  銅鑼湾駅まで地下鉄に乗れば早かったのだけど、どうしてもクリスマス前のイルミネーションが見たくて、尖沙咀駅で途中下車。時計塔周辺はすでに、家族連れやカップルや観光客で大賑わいだった。ペニンシュラホテルまでが「We (LOVE) HK」のイルミネーションを点けていた。振り向きふりむき、湾仔行きのスターフェリーに乗った。








 香港島側の夜景も見事だった。下の画像は湾仔あたり。香港会議展覧中心(香港コンベンションセンター)の並びに特設遊園地も作られていたみたいで、大観覧車がライトアップされて輝いていた。
 何だか毎回(今度こそ1人や女友達じゃなくて、BFと見るぞ〜!)と心に誓うのに、実現できてないなぁ…(-_-;)
スターフェリー上から見た、香港島サイドのイルミネーション。

  湾仔の埠頭から地下鉄駅に行くのに、すっかり迷ってしまった。ふと空を仰ぐと、高層ビル越しに打ち上げ花火が見えた。あれぇ、今夜何かイベントがあるんだろうか? うろうろしているうちに、いったんホテルに戻る時間はなくなった。このまま銅鑼湾そごう前に行かなくちゃ。Cさんの友人Iさんと待ち合わせして夕食を食べ「無間道3」をもう一度見るのだ。

 そごう前も結構人が多い。Iさんとちゃんと会えるかな…? 香港人らしく、定刻よりやっぱり遅れてきたIさん 彼女お勧めのレストランに早速向かった。うーん、先に映画館チケットを買わなくていいんでしょうか? 途中のバス停近くでIさんが「あの薬局が、トニーが『花様年華』宣伝活動の後になかなか扁桃腺炎が治らなくて受診したところ」と指をさした。えっ、見た目は普通の漢方薬局なのに、医師がいるの? 「いるわよ。私も同じ医師にかかったことがあるから聞いたの」とIさんは言う。ひぇ〜〜、トニーと同じ医師に……。やはり、香港人ファンにとってのトニーの「身近さ」って、格別なんだなぁと感じた。
 Iさんが連れて行ってくれたのは、家庭料理風のこじんまりしたレストラン。満員だった。店内は狭くてファーストフード店っぽい内装、料理もカラー写真入り。でも味はよかった。白ご飯つけてくれたのがありがたかった。「今夜は時間がないけど、次は客家料理の『泉章居飯店』に行こうね」とIさんが言ってくれた。うーん、これはまたぜひ、銅鑼湾に泊まらなくては…。
  満腹〜と思っていたら、Iさんが「Cさんと相談したんだけど、あなたせっかくトニーの映画を見に香港に来たんだから、これあげる」と、雑誌「Monday」付録の「無間道3:終極無間」ガイドブックをくれた! ひぇぇぇぇ! 人物相関図やストーリーはもちろん、コスチュームや使用された車種などまで詳細に紹介しているお宝じゃないか! 信和中心で見つからずに残念がっていたのに〜あ〜り〜が〜た〜や〜! IさんかCさん、どっちかが買ったものじゃないのかなあ、悪いなあm(__)m 昨日、2人にお土産として、神戸ルミナリエ記念チョコレートと自家製トニーづくしCD-Rをプレゼントしておいてまだよかった…。

 いよいよ、タイムズスクエア時代廣場内の映画館・UA時代廣場に向かった。ところが、チケット売り場で座席表を一目見たIさんは「スクリーン前の座席しか空いてないわ。見にくいから他の映画館に行きましょう」ときっぱり言う。そこでリーシアター利舞台に移動。ところがこちらもほぼ満員。ひえー、昼からの尖沙咀「嘉禾港威」でのガラガラ具合が嘘みたい。「やっぱりさっきのUA時代廣場で、11時45分からの回を見ましょう」とIさん。えーっ、nancixはこれを見て、あわよくば1人でUA時代廣場での、深夜0時台の「地下鉄」も見ようと内心企んでいたのにぃ。

 仕方ない……Iさんの用事に付き合い、スーパーマーケット恵康で明朝食べるヨーグルトとパンを買った。再び時代廣場のUA時代廣場に。早めにロビーまで入り、ロビーに置かれたテレビ画面で「金鶏2」のメイキングビデオに見入った。プロデューサーのピーターさんが熱弁をふるっている。ジャッキー・チョン張學友が、えらくダサい格好でオドオド、うじうじしている。主演のサンドラの幼なじみの従兄役なのかな? そしてレオン・ライはスーツをびしっと着込んだ、香港政庁の若手キャリアのようだ。最初は娼婦のサンドラらに衛生面の注意に来るが、実はSARSが怖くて、サンドラの前でだけ(怖いよ…死にたくない、感染したくないんだよう)とおびえた表情を見せて、サンドラに「えーい、肝ったま据えんかーい!」とどやされる…のかな?
 ピーターさんと脚本家のジェームス・ユン阮世生さん、相変わらず男の弱さをきちんと描写してホロッとさせてくれてるみたい。今回は24日からの公開で見られなかったけど、いつかVCDでチェックさせてもらいましょう。

  午後11時45分からだというのに、場内はほぼ満員。香港人はやっぱり宵っ張りだ。それにしても、満員で映画館に入れない状況なんて「君さえいれば〜金枝玉葉」を香港で見た1993年以来だ。それも今回はトニー主演作! うう、うれしいよぉ。香港映画界にとっても素晴らしいことじゃないかぁぁ。
 さて、今回はストーリーもしっかり頭に入れたし、客の反応もわかった。トニーの出演シーン、受けまくり。そないに笑わんでもぉぉぉ(^_^;)と苦笑いしたくなるほど、ケリー・チャン陳慧琳とのやりとりでどよどよよっと笑い声が上がる。(受けてるわ、受けてるわよトニー!)と思わず喜んだ。
 そして衝撃のクライマックス、重いラストシーン……。主題歌もろくに聞かないうちに、香港人は一斉に立ち上がりおしゃべりしながら外に向かう。えーん、キャスト表も確認したいのにぃ。
 外に出ると、Iさんがしみじみ「今夜は私がこの映画を見る2回目なんだけど、やっとわかったわ。劉徳華は"シーコッサッチョン"だったのね。私の同僚にもそんな状態に陥った人がいたわ。ボスに口やかましくノルマ達成を厳命されて」と言った。「シーコッサッチョン」が意味解らなくて、思わずメモ帳に書いてもらった。「思覚失調」だった。ああ、自律神経失調というより、いわゆるノイローゼみたいな意味かな…。抑うつ状態になった同僚なら、nancixの職場にもいたぞ。しかしアンディほど重症では……もしもリー先生が施した…がなければ…おっと、ネタバレはやめておきましょう。

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■12月21日(日)午前1時半(香港時間)

  「夜食を食べましょう」とIさんがスタスタ歩いて行くので(まだ食べるんかーい! 香港人の胃は鉄の胃だぁぁ)と思いながらついて行く。すでに日にちが変わっている。かなり夜風が冷たい。
 途中の道に雑誌スタンドがあって、おにーちゃんらが道路いっぱいに、届いたばかりの新聞や雑誌を荷解きしているところだった。そこで発見!無造作に道の上に置かれているのは、探しにさがしていた「無間道3」漫画版じゃないか! あまりの薄っぺらさにけげんに思ったが、とにかくGET〜!
 結局、ここで買えたのはラッキーだったのだ。翌日午後、空港に向かうギリギリまで、精一杯雑誌スタンドを覗いたのだが、銅鑼湾ではどこにも見当たらなかったのだから。しかしこの漫画版、イントロもイントロ、レオン・ライとアンディがようやく顔を合わせるところでおしまい、後は2004年発売だって 「HERO」香港漫画版も結局、そのやり口のせいで後編を入手できずにいるんだよぉぉぉぉ。どこかの業者さん、輸入してくれませんかねえ。

 全然知らない夜道を歩いてあるいて、おっ開いてる店があると思ったら、マージャン屋だった。店の前に外車が停まり、その周囲で腕の入れ墨も鮮やかなチンピラや柄の悪いおっちゃんのみなさんが、冷たい風に身をすくめながら、うだうだと雑談中。チンピラ君らは、ボスのお帰りを待っているのか。まさにヤンが生きた黒社会の片鱗を覗き見る思いだった。
 角を曲がると、何だか見たことのあるロゴの看板が目に入った。「このビルが、EEGのビルなのよ」とIさんが言う。あ、EEG…何かと物議をかもしている、英皇娯楽集団有限公司のことね…。ニコラス・チェー謝霆鋒やイーソン・チャン陳奕迅、ジョーイ・ヨン容祖児が所属するプロダクション。「でも私、この会社の主席は嫌いだなぁ。楊受成主席」と言うと、Iさんも顔をしかめて同意し、苦笑してみせた。

 24時間営業の飮茶チェーン店に入った。すっかり身体が冷え切っていたので、温かいハムソイコー咸水角をちょっとだけつまもうと思った。それと温かいジャスミンミルクティー。咸水角は…表面が堅くて噛み切れず、生ぬるかった。作り置きを、レンジでチーンしたな…。

 Iさんと筆談を交えて、トニーに関するいろんな話をした。Iさんは子ども時代に尖沙咀に住んでいたので映画「地下鉄」でキンバリーホテル周辺が出てきたとき、とても懐かしかったそうだ。背景にまで目が行き届かなかったnancixは、初めて(えっあの"にわか視覚障害者"のトニーが、タイヤ運びのおばあちゃんの台車に轢かれるシーンって、キンバリーホテル辺りだったの!)と驚いた。やはり、ジモティに話を聞くのは大事なことである(^_^;)

 幼児並みの言語能力しかないnancixに、よくまあIさんは辛抱強く付き合ってくれたと思う。トニーファン同士というだけで、どうしてこんなに親切なんだろう、と思ったら、Iさんは敬虔なクリスチャンだった。博愛精神を発揮してくださったのか。誰よ、香港人にとっては銭が神様なんてまことしやかに書いてたのは? ううう、こちとら仏教徒ですいません…。

 トニーに関する話はつきなかったけど、さすがに午前2時を回ると限界だった。Iさんはホテルまで送ってくれた。女1人で帰るの、大丈夫かなあ…と心配だったけど、子どもじゃないんだし、好意に甘えることにした。

 ホテルに帰り着くと、さすがに荷造りする元気がもうなかった。しかも、ホテルを出るときうっかりレンタルしたモデム?のスイッチを切ったせいかプロバイダのホームページが表示され「ホテルの部屋番号を入れろ」と英語で指示が出るだけで、いくら番号を入れてもつながらない。初期設定に戻っちゃったのかなあ。チェックアウト日にはもう使えない設定なのかなあ。
  とりあえずゴミだけまとめ、シャワーを浴びて、ベッドにもぐりこんだ。

■12月21日(日)午前8時半(香港時間)

 朝はそれでも、午前8時前に目が覚めた。 さっさとパンとヨーグルトを食べ、荷造りした。いつでもホテルをチェックアウトできるようにしてスーツケースを持って外出。セントラル中環にあるエアポートエキスプレス機場快線の「香港駅」で、あらかじめチェックインを済ませておくのだ。
 地下鉄からエアポートエキスプレスのチェックインカウンターには、オクトパスカード八達通で入場。キャセイパシフィック航空のカウンターで手続きし、スーツケースを預けた。再び銅鑼湾に取って返す。UA時代廣場に立ち寄り、午前の回の時間をチェックした。やった! 日曜だからか、10時15分からの上映がある! 終わっても正午そこそこというところだ。「地下鉄」がもう一度見られる!
 ホテルに駆け戻り、 チェックアウト。 映画館前に到着したのは10時5分だった。前の客がもたもたしているのであせったが、何とか滑り込みセーフ! 2度目のトホホ男トニーを堪能した。やっぱり帰りは午後便がいいなあ。いっそ帰りも深夜便があったらいいのになぁ。

 映画終了後、昼食は手っ取りばやく、地下のファーストフード店「大快楽」で鶏肉掛けご飯を注文……これが大失敗。ビニール袋に入った添付のソース(醤油?)が脂っこくて死ぬほど不味かった。半分食べたら吐きそうになったので、完食断念。ううむ、今回は食事が犠牲になったなあ。

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■12月21日(日)午後12時半(香港時間)

 さて、最後のさいごの目的地は、香港中央図書館である。ヴィクトリア公園に面し、以前泊まったことのある「ローズデール・オン・ザ・パーク」の並びにある、12階建ての巨大図書館に、いつかは足を踏み入れてみたかったのだ。何でも、机には電源コンセントとLANソケットが付いていて、ノートPCを持ち込めば、インターネットにつなぎ放題だというではないか。もちろん愛用のモバイルPC、東芝LibrettoL2はスーツケースには入れずに、スポーツバッグに収めている。
 さあて、ところで時代廣場から中央図書館にはどうやって行けばいいだろう? 以前、「ローズデール・オン・ザ・パーク」に泊まっていたときは、公園前から地下鉄の銅鑼湾駅の地上、記利佐治街を通ったものだけど、時代廣場からは遠回りになるかも…。地図を調べ、利舞台前から禮頓道を通って行ってみることにした。

 てくてく、てくてく。PC入りの重いスポーツバッグを抱えて歩いた。途中で(うーん、時間かかりすぎ。やっぱタクシーに乗ればよかったぁ)と己の貧乏性を悔やんだりした。ふと気がつくと、ジェット・トーンプロダクションや石焼ステーキレストラン「The StoneGrill 」の並ぶ通り「開平道」と交わる交差点に来ていた。さすがに日曜昼だから、ジェット・トーンに出入りする者はいないだろう…おや。何と「ストーングリル」の外壁に竹が組まれていて、どうやら改装中のようではないか。そういえば、尖沙咀の「海港城Habour City」内で看板を見つけて(ふーん、九龍半島側にも支店を出したのね)と思っていたんだけど、あれは本店が工事中だからの仮オープンだったのか、もしかして引越したのかな?

 やっと図書館に到着。ヴィクトリア公園内では商品見本市か何かをやっていて、あぶれたフィリピン人メイドさんたちが図書館前の広場で休日を過ごしていた。図書j館内には家族連れが多い。安上がりに子どもを遊ばせる格好の場所なのかも。

  何階に行けばインターネットに接続させてくれるのかな? とりあえず「視聴資料図書館」のある6階にエレベーターで上がってみた。このエレベーターにも、ヤンが乗ったかもしれないのね〜〜!

  あるある、液晶ディスプレイのデスクトップパソコンがずらり。持ち込みパソコンもOKかな? カウンターで司書のお姉さん2人に聞いてみた。「私、自分のノートパソコン、持ってる。インターネットに接続、OK?」。お姉さんらはデスクトップパソコンコーナーではなく、窓際の読書机を指して「あそこならどこに座ってもできます」と教えてくれた。
 空いた机を一つ見つけて、さっそく東芝LibrettoL2を取り出した。…ところが。持参したはずのコードリールタイプLANケーブルがバッグ内に見当たらない。うがーっ、スーツケースにしまいこんだのかなあ。またすごすごカウンターに行き、ダメもとで「LANケーブルがない。接続できない…」とうなだれてみせた。するとお姉さんが「ああ、じゃあお貸ししましょう」と灰色のケーブルを出してくれるではないか!
 ありがたや、ありがたや。机の前には張り紙があり、LAN接続の設定方法が英語と中国語で明記されていた。ふーん、プロキシサーバーを利用するのかぁ。するとHサイトなどには規制かけてんのね、多分

 隣の学生さんが、nancixの取り出した「無間道」マウスパッドに目を丸くした。ふふん、日本人だって好きなんだい。一通りネットサーフィンを楽しみ、BBSにも書き込み、Webメールでメールチェックも済ませて、ふと気づくとあと30分でここを出ないと、空港行きのエアポートエキスプレスに間に合わないかも…というタイミングになっていた。残念、もっと図書館内を探索したかったのに。でも下手に香港映画史の書籍や芸能人写真集なんて見つけちゃったら、 動けなくなるよ〜。またの楽しみにしておこうっと。

  帰国後「無間道3:終極無間」小説版を購入したら、レオン・ライ黎明、エリック・ツァン曾志偉、ケリー・チャン陳慧琳、そしてトニーが集結する図書館は、ほかでもない香港中央図書館だと書いてあった。それならもっと各階を探索して、ここかもと思うフロアを隠し撮りもするんだったぁ…と後悔したのだった。いや、撮影禁止かもしれないけど…せめて外観だけでも。

レオンとイーキンの「双雄」。ほぼ同じ身長だっけ? 帰りのキャセイ・パシフィック航空は予定通り飛び立った。またしても機内映画を楽しんだ。帰りはなんと、レオン・ライ黎明VSイーキン・チェン鄭伊健の「双雄」が放映された!
 今度こそは最初から最後までじっくり見ました。ベニー・チャン陳木勝プロデュース&監督、悪役はン・ジャンユー呉鎭宇。ヒロインは「カルマ」「戀の風景」の、いつも痛々しいカレーナ・ラム林嘉欣と、渡部篤郎との共演「最後の恋、初めての恋」が話題の・こちらも痛々しいシュー・ジンレイ徐静蕾(何だか「Three三更」のヴァージニア・ユン原麗[ミ其]と共通する、北京人の妻ぶり)。
  音楽がなかなか重厚。ストーリーもそれなりに面白かった。「無間道」シリーズよりは、遥かに香港映画の王道を行ってる。大風呂敷を広げに広げてかたずを呑ませ、結末がシューーーッとしぼむというか。どうして「無間道」並みにヒットしなかったんだろう…。中国との合作だとして台湾金馬奨のノミネートからも外されちゃったし、不遇だなあ。
  しかしまさかレオンがレクター博士とは思わなかったなぁ…いやいや、ネタバレはやめておこうっと。しかし、これは言いたい。どうしても、頼むから言わせて。(以下を読みたい人は、マウスでドラッグし選択してご覧ください)
 「双雄」といい「無間道3:終極無間」といい、 どーして香港映画人は"催眠"にハマってんだーーーーっ! 何か? 稲垣吾郎&菅野美穂の「催眠」を、今頃見たんか? それともゴロちゃん&瀬戸朝香のTVシリーズでも放送されたのか? 作家の松岡圭祐、香港で何かやったのか? 確かに中国版、台湾版、韓国版と著書は翻訳出版されているけど…!!

 というわけで心残りだらけの旅となりましたが、ここまで読んでいただいて本当にありがとう。次の機会があれば、ぜひとも「無間道3」に登場するランタオ島の野外大仏、車がないと行けそうにない西九龍警察署や、ど郊外の公務員墓地「浩園」にも行ってみたいと思うです。
 (日本くんだりから何しに来たんだ、ヒマだね)と香港人には笑われること間違いなしですが、大好きな映画の舞台に自分が立ってみる、、同じ空気を吸う、周囲を見聞きする、虚構と現実との違いを確かめる…という醍醐味は、マニアにとってはたまらない楽しみなのですわん。

 最後に、香港で何かと連絡を取り合え心強かった香港ポリスさんとお友だちのMさん(頼みの携帯電話のバッテリーがいかれちゃってて、なかなか連絡がつかず、最終日にやっと同型のバッテリーを買えて取り替えたという失態、ごめんなさい)、直前の連絡にもかかわらず地下鉄イベントに同行してくださり、翌日は偶然銅鑼湾の街中で出会えたRMGさん。 そしてもちろん香港人の得難い朋友、Vちゃん、Cさん、Iさん、日本から生霊となって?nancixを応援してくださったみんなに、心から感謝を捧げたいと思います。
 

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