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珍しくオーバーアクトのトニー。ノッてます。

ドレスアップした二人。

別れたいのに強く言えない…
珍珠[女乃]茶もう一杯!
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・女性歌手としてはある意味頂点を極め、昨年アンディ・ラウと共演し「孤男寡女」(英題はNeeding
You、2001年11月東京で公開予定)の大ヒット以来、意欲的に映画出演を続けるサミー・チェンとトニーの初顔合わせ映画。後ろにアンディとの再度の共演作【痩身男女】が控えていて夏休み前哨戦作品としての取り扱いになったが、顔合わせの新鮮さからヒット間違いなしと大いに期待された。
・トレンディーラブコメでは定評のあるジョー・マー馬偉豪監督は、以前からトニーを起用したいとトニー本人に働きかけていた。以前にも【愛與誠】という題名のトニー主演映画を企画していたが、当時のトニーは「花様年華」撮影に追われ出演辞退、結局はワン・ジエ王傑主演作となった。しかしなおも馬偉豪監督はトニーをあきらめず「一緒に映画を作ろう」と働きかけていた。トニーは監督の誠意こもったオファーに心打たれて、またコメディーがやりたくて、カンヌ受賞後初の出演作に、この作品を選んだとか。
・クランクインは3月、撮影は約2週間と香港でも異例の早撮りで進められた。折りしもカリーナとの別居報道で連日連夜パパラッチに追われ続けたトニーだったが、撮影中は少しも心理的影響を見せず、危なげなく演技を続けたと馬偉豪監督は語る。
・ニキ・チャウ周麗[王其]は有名ファッションモデルキャシー・チャウ周[ミ文]リ(歌手のアレックス・トー杜コ偉のガールフレンドとも取りざたされている)の妹。馬偉豪監督の「百分百感覺U」でダニエル・チャン陳曉東と共演後、この映画で準主役を獲得。もっともベッドシーンは編集時にカットされてかわいそう。彼女も撮影中に歯列矯正・美容整形疑惑が取りざたされ「トニーに映画でのファーストキスを捧げた!」「大胆ベッドシーンがカットされた」と下世話な話題ばかりが取りざたされた。果たして女優として大成するだろうか?
・公開初日には、あいにく赤色警報(暴風雨警報)が出る暴風雨に見舞われたが、入場率に影響はなく220万香港ドルの興収を得た。トニーは観客にとって近寄りがたいアーティストではなく、娯楽的なラブコメ映画でも面白いことを保証してくれる存在となったようだ。蘋果日報のお馴染みコラムニスト、馮仁昭氏は「トニーのギャラが高いのも当然」というコラムを書いた。「この映画を見終わって感じたのは、トニーがとても軽妙に演じて笑いを惹き起こしていて、彼がコメディを演じることによる効果も悪くないということだ。もしもこの役をトニーが演じていなかったら、この映画はとんでもないものになっていたかもしれない。だからトニーがこの1作で600万香港ドルのギャラを得ても、充分当然なのだ」だってさ。
・ジョー・マー監督には若き日に学生活動家として名を馳せ、最近ではレズビアン・バーを経営するかなりキツそうな姉がいる。しかも彼は香港生まれではあるが、男尊女卑で知られる潮州人家庭で生まれ育った。繊細で争いごとが嫌いで泣き虫の弟ゲイリーって、もしやジョーさんの少年時代の投影?
・しかもピーターさんのよき片腕としてシナリオを構成し続け「12夜」で監督デビューも果たした女性映画人・オーブリー・ラム林愛華さんもストーリー作りに加わっている。だからガサツなキャリアウーマンから、恋して揺れるけなげな女への、サミーの心情の変化がうまく描かれているのだろうか。リストラ、父の無理解、家出と連なる彼女の受難には、思わず涙しそうになってしまった。鼻を赤くしたスッピンに近いサミーが、こんなにキュートに見えるとは。
・マンディー役のニキ・チャウ周麗[王其]は典型的な裏表の極端なテレビタレントタイプ。ときどき酒井法子にも松田聖子にもサンドラ・ンー呉君如にも似ていたなあ。どーして男はこういう小悪魔タイプに弱いんでしょうねえトニーさんピーターさん。彼女に押し切られ、別れ話が結婚話にされてしまうときのトニーの「…珍珠[女乃]茶もう一杯!」には大笑いした。いやまったく、こんなトホホ男を演じさせたらトニーってば天下一品。
・かなり女に対して優柔不断で、衝動的にエッチして逃げ出して、金で何でもかんでもカタをつけようとする、日本人がよくよく考えれば「とんでもないジコチューなお坊ちゃま君やなあ」の通菜ではあるが、トニーが演じるとそれなりに筋を通そうと、非力ながら懸命に頑張る男に思えて憎めないから不思議。これでアルマーニのスーツがぴしっと決まる大富豪の御曹司だったりヤング・エグゼクティブ(死語)だったら鼻持ちならないが、ブランドものポロシャツも女人街にあるようなしわくちゃの染み付きにしか見せられないトニーだから許される。ゴキブリの這う汚い床にしゃがみこんでガスバーナーで汗びっしょりになって鍋と格闘しても、どこかカッコいい男なんて、世の中にそうはいない!やはりトニーは香港下町の太陽だ!
・ラスト近くで、トニーは散らかったある人の部屋に入り、手持ち無沙汰のせいで思わず戸棚に散乱した本などを整理しようとする。その動作があまりに自然で、ああこういう人は自宅も几帳面に自分で片付けるだろうなあ、ファンからのプレゼントも自分できちんと包装紙をはがして、整理整頓してくれるんだろうなあと感嘆してしまった。一家に一人、整理係りとして高給で雇いたいです。サミーは職場に一人、物分りが悪くすねる駄々をこねるおっさんらの説得係として。
・ところでジョー・マー監督へのインタビュー(「GET HONGKONG」第44号)を読むと、トニーは何故かサミーとのキスシーンに対してとてもナーバスになり「緊張しているので、サミーに僕とキスシーンがしたいかどうか聞いてきてほしい」と、監督を伝書鳩役に立てたという。サミーも「彼がそんなに緊張しちゃうなら、私まで緊張しちゃいますけど、私は気にしませんから」と監督に伝えさせたって…狭い撮影現場なんだから、自分でちゃんとサミーに話せばいいのに(^_^;)
監督いわく「レスリー・チャンとキスできるなら、サミー・チェンならもっと容易いでしょうに(笑)」 …同感である。
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