東京・新宿駅近くの繁華街を歩くコート姿の男に、屈強な男たちが襲い掛かった。だがその男・林貴仁はコートに仕込んだ小道具などで次々と相手を倒していく。自分の事務所に戻って一息つくひまもなく、林は待ち構えていた男たちに襲われた。かろうじて逃れた林。
銀行家の娘メイシーは、日本人ビジネスマン高橋との結婚を決めていた。だがラスベガスでの結婚式当日、高橋は姿を現さなかった。心配する友人たちに、メイシーは気丈に振る舞ってみせる。
香港で行われた功夫大会当日。主席審判のユン翠大勇に1本の電話が入った。やむなく大会を中座するユン。
傷心のメイシーは香港に戻り、新居になるはずだったマンションにたたずむ。待ち構えていたのは内装デザイナーと名乗るユンだった。ユンは高橋から新居の工事費として偽造小切手をつかまされたとメイシーを問い詰める。仕方なくユンを伴い、メイシーは東京に飛んだ。
高橋のマンションは案の定、もぬけの空。そこへ、日本人の男達が襲いかかってきた。ユンの反撃で難を逃れたものの、追っ手は二人に迫る。二人を救ったのはレザースーツに身を固めた直美(遠藤久美子)だった。直美はコンパーチブル車で、二人をとある場所へと案内する。おしゃれな喫茶店…そこには在日中国人の探偵・林貴仁と彼に心酔し、忠実に行動する女性たちがいた。
林はメイシーの身元を知っていた。彼に高橋と神戸組6代目組長・伊藤(阿部寛)の妻・美雪(森山祐子)が不倫関係に陥り、駆け落ちしたと聞かされ証拠の逢引き写真を見せられたメイシーはショックを受けた。
林は二人を古びた旅館に泊めた。その夜、 メイシーは近くのバーで酔い潰れた。
翌朝、 ユンはどこかへ電話をしていた。メイシーはふと彼に疑念を抱く。
彼女は一人で高橋の友人、 赤川の事務所を訪ねた。高橋に、日本で彼を頼れと聞かされていたのだ。だが赤川はメイシーに自白剤を盛り、高橋から預かったものをよこせと迫った。メイシーを追ってきたユンは彼女を救おうとするが、赤川は強敵だった。またしても林の助けで難を逃れた2人だった。
林は赤川も高橋もCIAの一味だと告げた。赤川は作戦の失敗を悟って、いちはやく米国に逃げていた。
メイシーは高橋に預かったキーを見せ、ある高級会員制スポーツクラブにユンと林を連れて行った。それはロッカールームのロッカーのキーだったのだ。
だがロッカーの中は空だった。3人がハッとしたとき、温水プールの方から声がした。神戸組6代目組長・伊藤だった。伊藤に脅され、高橋を追っていたはずの林だが、伊藤は彼に初めて会ったと言った。メイシーは彼にも疑いを抱いた。
かろうじて逃れた3人。ユンは「香港に戻る」と言い出したメイシーを空港に送り届けようとする。 だがガソリンスタンドでユンが誰かに連絡するのを聞いたメイシーは、一人で逃げ出した。
街をさまようメイシー。コートもなくし、寒空に震えた彼女はついに、香港の父に連絡した。父はボディガードを派遣すると言う。待ち続けるメイシーの前に現れたのは、ユンと林。ユンは内装デザイナーではなく、メイシーの父に頼まれボディガードを務めていたのだ。
林もついに自分の正体を明かす。その正体とは……。
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実は林貴仁は日本の警視庁の極秘任務につく潜入捜査官だった。彼は伊藤組長と政治家との癒着を調べるためにCIAの一人として暗躍していた高橋を監禁していたのだ。彼は北海道に逃げたものの、事故で美雪を死なせ、一人生き残っていたのだった。高橋を解放した林は、メイシーと彼を会わせる段取りをした。
海辺で再会したメイシーと高橋。ゆっくり語らっているひまもなく、 伊藤の魔の手が二人に伸びた。ボートに乗って逃げる高橋を、林とユンが乗ったボートと海上保安庁の船が追う。
ついに高橋と伊藤は逮捕された。メイシーとユンは香港に戻っていく。メイシーの心の傷はいつの間にか癒されていた。二人の男性の優しさと勇気に触れて…。