Chinese Midnight Express

おどろおどろしい中文タイトルは、「切り刻まれたナマの豚肉=裏切られて生贄」にされ、暗黒の牢獄で断腸の思いをするという意味らしい。英語タイトルのMidnight Expressとは、1978年度米国映画のタイトル。アラン・パーカー監督作品で、たかだか麻薬不法所持の罪だけでトルコの刑務所に投獄され「死刑」の宣告を受けたヤンキー青年の、恐怖と絶望と4年後の大脱出を描いたもの。実話を元にしているとかで、アカデミー賞の脚色賞と作曲賞を得て、当時はずいぶん話題になった。マンガ研究会のセンパイらが深夜枠のテレビで見て「主人公の青年がね、お尻の穴に指突っ込まれるのおおお」とミョーに興奮していた…。

Chinese Midnight Express Stuff& actors

VCDジャケット。

香港上映期間:1997年11月15日〜11月28日 14日間 興収:649万2060香港ドル
1997.11.14、 金聲院線でプレミア上映
出品製作:電影少年
プロデュース:レイ・チウゲイ李兆基/監督:ビリー・タン[登B]衍成/脚本:レイ・チウゲイ李兆基、秋[女亭]/撮影:繆健輝/美術:卓文耀/音楽:羅堅

キャスト:トニー・レオン梁朝偉(程安)、ピンキー・ツァイ張文慈(蔡小慈)、ン・マンタ呉孟達(飛機木)、チョイ・カムコン徐錦江(三隻脚こと麥大偉)、レイ・チウゲイ李兆基(口水南)、ンー・チーホン呉志雄(狗哥)、ベン・ラム林國斌(”無人性”こと鄭彬副院長)、ロー・カーイン羅家英(新副院長)、ピーター・ライ黎彼得(記者仲間の堅叔)、ビンセント・ワン尹陽明(張耀祖のライバル・萬子豪警部)、レイ・リクチー李力持、黄樹棠、黎宣

Chinese Midnight Express STORY
同僚に色目を使う、いや違った、悪に屈しない自信のある偉仔同僚に色目を使う、いや違った、悪に屈しない自信のある記者の偉仔

  60年代の香港では、警察や官庁に汚職がはびこり、庶民を苦しめていた。正義感の強い記者の程安は次々と巨悪を記事で追及し、人々の喝采を受けていた。彼には病気がちの母と高校を卒業したばかりの弟がいて、弟を大学に進学させるのが一家の目標だった。

 程安のガールフレンドは、ナイトクラブの歌手、蔡小慈(ピンキー・チョン張文慈)。ある夜、程安の目の前で羽振りのよさそうな張耀祖警部が小慈に言い寄った。彼女をかばった程安は、張耀祖に目をつけられた。自宅に送られて来た賄賂の金と高級腕時計。上司に叱責された程安は、上司の金の腕時計を見て、敵に買収されたと悟った。

 新聞社を辞めた彼に、警察の捜査の手が伸びた。麻薬不法所持と公務執行妨害で連行され、張耀祖一味に痛めつけられる程安。母と弟も巻き込むことを恐れた彼は、ついに罪を認めて懲役3年の刑に服すことになった。

 刑務所は彼にとって地獄だった。パンツさえはかせてもらえない人権無視、腕力と黒社会の序列で獄内を牛耳る4人のボス。ゲイのボスは程安をレイプしようと狙いをつけていた。”わしらのような後ろ盾を持たない奴は羊のようなものだ”と自嘲する飛哥こと飛機木は、新入りの程安を何かとかばうのだった。

 面会に来た弟は、母が精神を病んで交通事故で亡くなったと告げた。錯乱する程安は衝動的に自殺を図った。病室に収容された彼に、飛哥は自分の過去を打ち明けた。飛哥は運転手だったが、ある日追突した相手と口論するうち、相手が自分の母親を侮辱する罵り言葉を吐いたため、かっとなって殴った。だが相手は金持ちの名士。相手が警察に傷害罪で訴えたために、不当な重罪にされ収監されたのだった。程安は必ず生きてここを出ると決心した。

 程安は見学者の紳士に英語で「我々にはパンツさえはかせてもらえない。下着をつければ人間としての自尊心も芽生え、暴力が減るだろう」と直訴し、まもなく下着が支給されるようになった。ボスらも程安に一目置くようになった。
  囚人を犬以下だと軽蔑しきっている冷血な”無人性”鄭彬副署長と部下の沙皮こと王天成は、そんな程安らが気に食わない。ついには野外作業中、看守に頼まれ買い物に行こうとした三隻脚こと麥大偉を、脱走だと言いがかりをつけて断崖から突き落とした。

  怒りを募らせた囚人たちは、4大ボスの指示でハンガーストライキに入った。程安も看守の協力で古巣の仲間に記事を書き送った。内外からの非難にようやく探査の手が入り、鄭彬副署長は更迭された。勝ち誇る囚人たち。程安はやっとみんなと心を通じ合わせることができたと感じていた。

 その頃、張耀祖らに貞操を踏みにじられた小慈は、張のライバルである萬子豪警部に接近し、協力して張耀祖を追い落とそうと図っていた。小慈と萬子豪警部の共謀で、ホステスのキティが張耀祖とベッドインすることになった。キティの提案で彼女に手錠をかけた張耀祖だが、彼女が突然「助けて!」と叫び出した。そこへなだれこむ新聞記者たちと豪警部。未成年者への強姦現行犯で起訴された張耀祖は、何と程安と同じ刑務所に送られたのだ。
  程安の姿を見て逆上する張耀祖。彼は元刑事の特権も拒否し、キリスト教団体による慰問イベント中に、手製の刃物で程安を襲った!

(下の色文字をクリックすると、ラストまで読めます。もう一度クリックするとラスト部分が消えます。)

知らずばおれまいラストまで!

後に偉仔親衛隊になる、強面おっさん3人組。

後に程安親衛隊になる、強面おっさん3人組。セクシー?

シャバで何があったの?話してよとベッドに寝そべり飛機木おっちゃんを眼で誘う、いけない「誘惑偉仔」。

Chinese Midnight Express View Point

・トニー版”プリズン・オブ・ファイアー(監獄風雲)””塀の中の愉快な面々”でございます。おどろおどろしい拷問写真、トニーに加えられる拷問の数々を解説した香港の雑誌を読んだnancixはすっかり恐れをなし、長い間VCDを放ったらかしにしてました。しかし看てみると「世知辛いシャバよりも仁義に厚い面々、塀の中も勇気と機知さえあれば極楽かもね」物語でございました。

・しかし、何故に今ごろ監獄ものに出る気になった、トニー? 「周潤發の後釜はキミしかいない!」と黒社会系のみなさまにおだてられた? 脅された? しかし發哥&カーファイ(梁家輝)のようなベスト・オブ・相棒と違い、トニーの相棒がおっちゃんだもの(T_T) お尻を狙われるのがトニーだもの(T_T)(T_T) 程安が英語がちょっとしゃべれるからって、簡単に程安親衛隊を作っちゃうボス連だもの(T_T)(T_T)。普通、「悪かったな、わしらが無学で! インテリぶるなよ!」とひがまれないか?

・コワモテのおじさんたちを寵落させたトニーのきれいなおめめが、無精ヒゲとげっそりそげた頬(本当にダイエットして痩せたのね…おいたわしい)で一層引き立って見えます。

・チョイ・カムコン徐錦江は今回も精力絶倫オトコ役。ややコメディーリリーフ。仇名の”3本目の足”といえば、そりゃもちろん……のことでございます。トニーも他のおじさんたちも、お尻丸出しで脱ぎまくってくれます。誰に向かって作った電影だ?(T_T) ま、おじさん連中は「見ろ! モノホンの刺青だぜ!」と誇示したいのでありましょう。トニーの”荒くれオトコの中の花一輪””その怯える顔が絶品だぜ、さあこれでどうだ、怖いだろー! へっへっへっ”的魅力が満載の、スキものだけにお勧めしたい1作…何だ、そりゃ。

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