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60年代の香港では、警察や官庁に汚職がはびこり、庶民を苦しめていた。正義感の強い記者の程安は次々と巨悪を記事で追及し、人々の喝采を受けていた。彼には病気がちの母と高校を卒業したばかりの弟がいて、弟を大学に進学させるのが一家の目標だった。
程安のガールフレンドは、ナイトクラブの歌手、蔡小慈(ピンキー・チョン張文慈)。ある夜、程安の目の前で羽振りのよさそうな張耀祖警部が小慈に言い寄った。彼女をかばった程安は、張耀祖に目をつけられた。自宅に送られて来た賄賂の金と高級腕時計。上司に叱責された程安は、上司の金の腕時計を見て、敵に買収されたと悟った。
新聞社を辞めた彼に、警察の捜査の手が伸びた。麻薬不法所持と公務執行妨害で連行され、張耀祖一味に痛めつけられる程安。母と弟も巻き込むことを恐れた彼は、ついに罪を認めて懲役3年の刑に服すことになった。
刑務所は彼にとって地獄だった。パンツさえはかせてもらえない人権無視、腕力と黒社会の序列で獄内を牛耳る4人のボス。ゲイのボスは程安をレイプしようと狙いをつけていた。”わしらのような後ろ盾を持たない奴は羊のようなものだ”と自嘲する飛哥こと飛機木は、新入りの程安を何かとかばうのだった。
面会に来た弟は、母が精神を病んで交通事故で亡くなったと告げた。錯乱する程安は衝動的に自殺を図った。病室に収容された彼に、飛哥は自分の過去を打ち明けた。飛哥は運転手だったが、ある日追突した相手と口論するうち、相手が自分の母親を侮辱する罵り言葉を吐いたため、かっとなって殴った。だが相手は金持ちの名士。相手が警察に傷害罪で訴えたために、不当な重罪にされ収監されたのだった。程安は必ず生きてここを出ると決心した。
程安は見学者の紳士に英語で「我々にはパンツさえはかせてもらえない。下着をつければ人間としての自尊心も芽生え、暴力が減るだろう」と直訴し、まもなく下着が支給されるようになった。ボスらも程安に一目置くようになった。
囚人を犬以下だと軽蔑しきっている冷血な”無人性”鄭彬副署長と部下の沙皮こと王天成は、そんな程安らが気に食わない。ついには野外作業中、看守に頼まれ買い物に行こうとした三隻脚こと麥大偉を、脱走だと言いがかりをつけて断崖から突き落とした。
怒りを募らせた囚人たちは、4大ボスの指示でハンガーストライキに入った。程安も看守の協力で古巣の仲間に記事を書き送った。内外からの非難にようやく探査の手が入り、鄭彬副署長は更迭された。勝ち誇る囚人たち。程安はやっとみんなと心を通じ合わせることができたと感じていた。
その頃、張耀祖らに貞操を踏みにじられた小慈は、張のライバルである萬子豪警部に接近し、協力して張耀祖を追い落とそうと図っていた。小慈と萬子豪警部の共謀で、ホステスのキティが張耀祖とベッドインすることになった。キティの提案で彼女に手錠をかけた張耀祖だが、彼女が突然「助けて!」と叫び出した。そこへなだれこむ新聞記者たちと豪警部。未成年者への強姦現行犯で起訴された張耀祖は、何と程安と同じ刑務所に送られたのだ。
程安の姿を見て逆上する張耀祖。彼は元刑事の特権も拒否し、キリスト教団体による慰問イベント中に、手製の刃物で程安を襲った!
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混乱の中、飛哥は程安をかばって張耀祖に刺された。逃げ惑う程安。逆上する囚徒たち。
所内は大混乱になる。張耀祖と程安が格闘中に、駆けつけた4大ボスが張耀祖を煮えたぎる粥の鍋に放りこんだ!
投獄から3年が過ぎた。程安は出所の日を迎え、仲間たちと別れを惜しんだ。彼は出所後に、この獄中体験を「起落人生」という本にまとめるつもりだった。
刑務所の前に、彼を出迎える懐かしい人影があった。 小慈だ。彼女はひたすら、彼だけを待ち続けていたのだ。固く抱き合う二人だった。
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