Blind Romance
偸偸はこっそりと、ひそかにの意味。偸には盗むという意味もあるから、すでに恋人や婚約者、伴侶のいる相手をこっそりと愛してるという意味だ。Blind Romanceは盲目のロマンス。この映画では、文字通り”トニーのキレイな瞳”が見えなくなり、顔も知らない(と彼は思い込んでる)女性を好きになるわけなのよ。

Blind Romance Stuff&Actors

香港上映期間:1996年1月4日〜17日 14日間  興収:418万4330香港ドル
プロデュース:王晶 監督:譚朗昌 脚本:非女人 音楽:クラレンス・ホイ許願
キャスト:チンミー・ヤウ邱淑貞(東東)、トニー・レオン(榮智穎)ジェーン・ラウ劉錦玲(痴心)、ケ兆尊(智穎の異母弟のジョン)、エリック・ゴッ葛民輝(東東の兄)、ロイ・チャオ喬宏(東東の祖父)
Blind Romance STORY
 いろんな職業を掛け持ちして、もうろく気味の祖父と人はいいが甲斐性なしの兄を養う東東は、シンデレラ物語を信じる純真な女性。だが初恋での失敗がトラウマになり、意中の男性の前では呼吸困難に陥ってしまう。

  彼女の中学時代の同級生・痴心は、音痴のアイドル歌手だ。東東のラジオ番組に出演した痴心は、整形手術もしてすっかり変わっていた。付き人に辛く当たり、憤然として辞められてしまった痴心は、東東に自分の付き人になってほしいと依頼した。
  痴心が交際中の榮智穎は、大企業経営者の御曹司。ジャズバーでサックスを吹くのが趣味のインテリだ。継母と異母兄弟の弟とは気が合わない。彼は痴心と誠意を持って交際しているが、彼女は肉体派の男と浮気したり、やりたい放題。傍観者の東東はハラハラし、榮智穎にひそかに思いを寄せるが、彼は東東の名前さえ覚えてくれない。

  助手席の痴心のせいで、榮智穎が運転する車が事故を起こし、同乗していた智穎の父は昏睡状態に、智穎は視力を失った。智穎の継母と異母弟のジョンは会社乗っ取りを企み、痴心はさっさとジョンに乗り換えた。彼を気遣う東東は私設看護婦に成りすまして接近、いつか榮智穎の信頼を得た。兄やボケかけた祖父も彼女の恋を応援する。ある日、榮智穎にせがまれた東東は、地下鉄などを乗り継ぎ、自分の家へ彼を連れて行った。ついに結ばれる二人。

 しかし手術が成功し、榮智穎は視力を回復した。東東は身分違いを悟り、身を引いた。だが智穎があらゆるメディアに出したメッセージ広告を見て、パーティー会場に会いに行く。痴心が邪魔をし、東東は仕方なく自宅に戻った。智穎は記憶をたどり、東東の自宅にたどり着いた。馬車が二人を迎えにきた。東東が夢見たシンデレラ物語が、とうとう実現したのだった。
Blind Romance View Point

・「君さえいれば〜金枝玉葉」のヒットにあやかり、王晶がプロデュースしてそっくりそのまま模倣したロマンチック・シンデレラ・ストーリー。大体王晶ってシンデレラストーリーが好きで、アンディ・ラウの【與龍共舞】(91)やレオン・ライ黎明&マギー・チャン張曼玉の「ひとめぼれ/一見鍾情」(2000)も似たようなストーリー。3作品とも男が金持ち&上流階級で、女性には憧れの王子様のハズ。しかし男はヒロインを通じて初めて開けっぴろげで人情豊かな、自分より下の階級の人々の暮らしの魅力を知る。ヒロインは男の正体を知っても財産目当てにすぐに飛びつくのではなく、いったんは身分違いだからと別れを決意して身を引く。しかし男は有り余る財力と愛情を武器にメッセージ広告などを出して一生懸命、彼女を探し出す(しかしかなり無理がある)。ヒロインは困惑し、一旦は断るが、やっぱり男性の誠意に心打たれて彼の胸に飛び込んでいくというワンパターン。好きなんですかねえ、香港人ってそういう話。それとも単に王晶が好きなだけ?(^_^;)。

・この作品と「君さえいれば〜金枝玉葉」の人物関係はきれいにシンメトリーを描いている。その比較研究はまたの機会に。クラレンス・ホイは何を考えて亜流作品に曲を提供したのか??

・トニーが歌う挿入歌「偸偸愛イ尓」も流れる。そりゃレスリーの歌う「追」には負けるけど、結構いい歌なのよ。
・トニーの腹違いの弟を演じるケ兆尊は、有名俳優・の息子。後妻とケ兆尊やその姉との遺産相続争いは、格好のゴシップとして芸能欄を連日にぎわせた。日本で言えば加山雄三の父親みたいなもの。今回の役もお家騒動だからと話題つくりに起用されたのだろう。役柄には似合ってる。
・日本ビデオ化切望作。邦題は「君が見えなくても〜ブラインド・ロマンス」で決まり!

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