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「重慶」とは中国の工業都市ではなく、香港の尖沙咀にある重慶マンションのこと。周囲には観光客が行き交いペニンシュラホテルなどの一流ホテルが林立するのに、ここだけはインド系、パキスタン系が経営する安宿が密集し、インド系レストランや両替屋や生活雑貨店が混じり、香辛料とゴミの臭気が漂う異色のビルである。いまは改修されて外観はましになったが、一時は見るからに物騒でヤバくて犯罪者がうようよしてそうで、女の子が近づける雰囲気ではなかった。宿泊施設としても設備はボロで、火事があったら間違いなく死ぬ。なのにこの映画公開後は怖いもの知らずの日本女性が結構泊まっているらしい(高嶋政宏も泊まったらしい)が、金城武もレオン・ライもトニーもいるわけないからね。
「森林」は村上春樹の「ノルウェイの森」の中国語題「那威的森林」から取ったようだ。ま、4文字タイトルが好きな王家衛のことだから、語呂合わせでしょうな。
英語タイトルのExpressはいろんな意味に取れるが、特急電車のようにスピーディーに展開する物語という意味ならなかなか、悪くない。
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香港上映期間:1994年7月14日〜8月4日 22日間 興収:767万8549香港ドル
プロデュース:ジェフ・ラウ劉鎭偉 監督・脚本:ウォン・カーワイ王家衛
キャスト:ブリジット・リン林青霞(金髪の女)、金城武(警官)、フェイ・ウォン王靖[雨/文](フェイ)、トニー・レオン(警官633)、ヴァレリー・チャウ周嘉玲(スチュワーデス)
1995年7月日本公開(プレノン・アッシュ配給)
1時間40分(国際版)
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物語は前半と後半で回転ドアをくぐり抜けるように変わる。後半の主人公、フェイ(フェイ・ウォン王靖[雨/文])は蘭桂坊のホッドドッグスタンド「ミッドナイト・エキスプレス」で働いている。「夢のカリフォルニア」のCDを大音量でかけていると、警官633が見回りにやって来た。彼は恋人と過ごす間の軽食を買いに立ち寄るのだ。恋人は昨年、彼が機内で口説いたスチュワーデス。だが彼女は手紙と合鍵をスタンドに預けて進路を変えた。633は部屋のモノに向かって話しかけ、失恋の痛手を癒そうとする。
フェイは預かった合鍵を使って彼の部屋に忍びこみ、勝手に部屋の模様替えをする。だが633は気づかない。部屋で633と鉢合わせしたフェイは足がつり、彼にマッサージしてもらった。彼にデートを申し込まれたフェイは、突然店を辞めた。彼に手書きの航空券を残して…。
1年後、スチュワーデスの姿のフェイがホッドドッグスタンドに来ると、改装中で633が中にいた。彼は濡れて読めない手書き航空券を示し、行き先を尋ねた。フェイは新しい搭乗券を書き始めた。「どこに行きたい?」「君の好きなところへ」。
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・「楽園の瑕/東邪西毒」の苦労だらけの製作をやっと終えた王家衛が、次は即興的に早撮りしたいと望んで作られたアーバン・ラブストーリー。クェンティン・タランティーノにも絶賛された今作で、トニーは香港金像奨最優秀主演男優賞を初めて受賞した。
・ 女優としては新人に近いフェイ・ウォンの奔放さを、包みこむかのような受けの演技が味わい深い。二人がかつて共演したテレビドラマ「TONY&FAYE
MUSICAL SPECIAL1993 栢斯[免×3]思我愛イ尓(パース・パーシー アイ・ラブ・ユー)」(93)と合わせて見ると、トニーの男としての成長が見て取れるのだ。フェイはそのまんまだけど(^_^;)
・ この作品にもnancixはフラレた。映画雑誌「電影双週刊」に撮影レポートが掲載されてから上映の音沙汰がない…と油断してたら、いきなり上映予告が出て「ほんまに完成したんかいな!」とびっくり仰天。やっと駆けつけた94年夏、香港では前日に上映が打ち切られ「君さえいれば」が拡大ロードショーになっていたし、ついでに向かった台湾ではようやくポスター貼りが始まったばかり。台湾を離れた日の週末に、王家衛とトニーがプロモーションに台北にやって来る予定と「エスクァイア国際版」を帰りの空港で買って知り、泣きたいほど悔しかったのを覚えている。二度と香港・台湾で王家衛作品を見ようなんて無謀な計画を立てない!と心に決めたものだ。(どうせ日本でも公開されるんだし…)
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