End of the Road

「異域」とは、元国民党軍人が長年の沈黙を破って発表した小説の題名。大陸での内戦で共産党軍に敗走し、タイ・ラオス・ベトナム国境にまで追い詰められた孤軍の悲惨な実態を初めて公にし、台湾の人々に衝撃を与えた。
 90年にその小説を原作に映画が作られ、アンディ・ラウ劉徳華の客演と実録っぽい演出でかなりのヒットを飛ばしたらしい(香港ではあまり受けず)。その続編として作られた今作、台湾での題名は「異域・孤軍」だったようだ。香港では「末路英雄」がタイトルに加わったが、これではいかにもトニーが主人公みたいじゃないか(^_^;)

End of the Road Stuff&Actors

香港上映期間:1993年9月8日〜9月17日 10日間  興収:310万9619香港ドル
プロデュース:
ホイ・プイヨン許佩容/監督:チュー・イェンピン朱延平/脚本:イップ・ワンチウ葉雲樵、ンー・ニェンティン呉念真
キャスト:トニー・レオン(范龍)、トウ・ツァンホア度宗華(ケ克保)、ジミー・リン林志穎(阿丁)、ンー・マンタ呉孟逹(謝)、ウォン・シュッグェン王淑娟(克保の妻)、イップ・チュンチャン葉全眞(小紅)、オウ・チュンホン柯俊雄(弧軍の司令官)、タイ人女性(ロザムンド・クァン關之琳)、レイ・ロイ呂良偉(張奇夫)
日本ビデオ化(アミューズ・ビデオ)
End of the Road STORY
 1945年。前作【異域】(90、未公開)のラストで台湾への脱出をあきらめ、タイ・ラオス国境に身を潜めた国民党兵士のケ克保。彼はジャングルで原住民ゲリラに捕らわれた。牢には国民党将校の范龍や、少年兵の阿丁がいた。范龍は鶏を捕まえ、生でかじるほど生命力旺盛な男だ。彼は見張りの兵士の隙をついて逃亡を試みる。一緒に逃げ出したケ克保と阿丁。彼らは克保の妻が待つ国民党兵の村にたどり着いた。克保の妻は脳炎で知的障害児になった娘を抱え、将来に絶望して新しく授かった命を中絶したと克保に告げた。愕然とする克保。
 村には子どもたちに中国語を教える教師の小紅がいた。飢えた子どもたちのために、無断で武器を売り食糧を調達した范龍。司令官は激怒し、営倉に放り込むが范龍はへこたれない。
 阿丁は老兵の謝に引き取られた。村へラオス軍が空襲してきた。必死に応戦する兵士たち。克保の妻が銃撃に倒れた。司令官は村を捨てる決意をする。アヘンの密売団が現れ、食糧をやるから仲間になれと勧めた。范龍は一行に食糧を与えるために、彼らと共に去って行った。
 タイ国内に新しい村を建設した一行。迷いこんできたタイ人女性を、謝が引き取った。遅い恋を、またもや空爆が断ち切った。阿丁は死に、女との結婚を決意した謝。だが初夜に、謝は彼女の通報で空爆が行われ、そのために阿丁も死んだのだと知ってしまった。夜更けに銃声が響きわたった。寝台で虚ろな目をし、ぶつぶつと独り言を言う謝の手には、発射されたばかりの銃があった…。

 タイ政府は彼らをタイ国軍に編入し国籍を与える代わりに、三角地帯に巣食う国民党残党を壊滅させよと指令を出した。范龍が一味のリーダーの片腕となっていることを知らされた克保は驚き、彼を救出しようと連絡係を志望する。范龍の仲介で克保は一味のリーダー、張奇夫と面会した。投降を勧めようとする克保だが、張奇夫は受け入れない。
(下の色文字をクリックすると、ラストまで読めます。
もう一度クリックするとラスト部分が消えます。)

知らずばおれまいラストまで!


End of the Road view point

 あたし、好きなんです。この陰惨で悲惨な物語。何だか後半が「地獄の黙示録」(79)もどきなんだけど。長髪のトニーも、凄みと少年っぽいシャイさを併せ持ってて、複雑な役柄で。急襲を受けたさなか、女教師の唇を奪うくだりなんて、とってもトニーにハマリ役。アロハシャツ着てタイ・ラオス国境の三角地帯のアジトにぽつねんとしてるところなんて(わかったわ! 君はカーツじゃなかった、張奇夫ボスの片腕兼愛人なのね!)と邪推してしまう怪しさ。おまけにラストには壮絶な○折を遂げる。夭○を遂げる役柄は、これがトニーにとって初体験じゃなかったかしら。(「ハードボイルド」は一応、生死不明だし)
 羅大佑の主題歌入りサウンドトラック盤CDも出たし、台湾ではメーキングビデオも発売された。力入れてたのに、香港では受けなかった…。

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