Two of a Kind

 最初のタイトルは「二人三足」だった。多分、日本でいう”二人三脚”のこと。「情人知己」はサリー・イップ葉倩文のヒット曲のタイトル。配給側の圧力で、話題作りに改名したんだろうな。

VCDジャケット

香港上映期間:1993年9月16日〜29日 14日間  興収:394万0791香港ドル
プロデュース:ロク・イーリン楽易玲/監督:テディ・チャン陳徳森/脚本:ウォン・ジーワー黄子華/撮影:レイ・キンキョン李健強/音楽:マニー・ラム林敏怡
キャスト:トニー・レオン(ビリーこと林大志)、ウォン・ジーワー黄子華(小平)、メイ・ロー羅美薇(リタ)、アニタ・ユン袁詠儀(阿静)

 ビリーこと林大志は、中国名とは裏腹にぐうたらで怠惰な男。小さなゲームソフト販売店務めで、日がな小学生らと「ストリート・ファイター2」対決をしている。同棲中のリタはカラオケクラブのフロアマネジャーとして働いている。だが彼女はついに、ビリーのいい加減さに愛想をつかして出て行った。

 ビリーは友人とカラオケクラブへ。いちゃついた相手は出稼ぎ大陸人をアゴで使うマフィアの下っ端、威の情婦だった。威と争ううちに相手を瓶で殴り、怪我を負わせてしまったビリー。手下どもが彼のアパートに乱入し、2日以内に慰謝料として10万香港ドルを用意するよう言い渡した。ビリーの監視役として部屋に残った小平。ビリーは小平と金策のため友人や家族のもとを訪れるが、遊び友達は頼りにならず、厳格な元警官の父は借金の話に激怒。果物ナイフを振り回して小平の腕を傷つけてしまった。

 「補血」のために小食堂で一緒に食事を取った2人。父親のことをぼやいたビリーに、小平は自分の父親は文化大革命で囚われたショックで、以後はボケてしまったと打ち明けた。大陸から出稼ぎに来た彼には、従妹を呼び寄せて結婚する夢があった。

 ビリーが続いて訪れたのは、セックスフレンド・ジェニーの家。彼女はビリーの申し出に興ざめ。「10万? あんたにその値打ちがあるっていうの?」と言い放つ。さらに、キャンデーをくすねた小平を泥棒呼ばわりしたため、小平が激怒。言い募る彼をなだめようとするビリー。ジェニーはあきれて10万ドルの小切手を切り、二人を追い返した。

 ビリーはリタが働くカラオケクラブに向かった。するとリタはホステスになっていた。ショックを受けたビリーは彼女をなじるが、リタは恨みがましい目でビリーを見返した。「男は外に30人以上いて、みんな私を好きで、お金だってくれる。あんたはサイテー男!」と罵られ、二人は店から放り出された。

 酔っ払い、建設中の高架道路に上って歌い踊るヤケッパチのビリー。小平が必死になだめるが、ビリーはついに泣き出した。  翌朝、2人は広州からの列車が入るKCRの駅へ。小平の従妹、阿静がやって来たが、彼女は夫と一緒。2日後には米国に移民すると小平に告げた。ショックの小平は海に飛び込み、助けようとビリーも飛び込み、二人はずぶ濡れに。

 ビリーは阿静に小平の片想いを伝え、二人を会わせた。小平は涙をこらえて彼女を祝福し送り出した。そこへ威と手下が押し寄せてきた。ビリーが差し出したジェニーの小切手は、海水に濡れインクが薄れて役に立たない。小平は誤って威を突き飛ばして怪我させてしまった。あわてて逃げる2人。危うく難を逃れたが、威からビリーに呼び出しが入った。逃げてばかりいると家族に危害を加えるというのだ。どうするどうなるビリー?

(下の色文字をクリックすると、ラストまで読めます。
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知らずばおれまいラストまで!

・雑誌「電影双週刊」の制作中リストに「二人三足」のタイトルでずっと載っていて、なかなか公開されなかったので、このままお蔵入りになるのかと心配した。見始めたときは見慣れない黄子華に(ちぇっ、こんな地味で冴えない男とトニーがカップリングされても嬉しくないわ)と思っていたのに、ラストには心からしみじみし、演技派トニーと互角に勝負した相棒役の役者を賞賛したくなっていた。後からその”地味で冴えない男”ウォン・ジーワー黄子華がスタンダップ・コメディーなどでめきめき有名になってブレイクしたので、すっかり不明を恥じている。この作品は黄子華の脚本でもあるんだな。

・導演のテディさんによると、トニーの役柄はテディさん本人の性格とトニーの性格とをミックスして作られたらしい。どこまでがトニーの地か、想像しながら見ると面白いよ。

・でもビデオソフトやVCDのパッケージのトニーは、品が無くてサイテーね。本編のトニーはもっともっと…そりゃ泥酔して立ち小便するトニーはいただけないけど…(まさか、地か?)。
・ブレイク前のアニタ・ユンも出てるけど、太めで長い前髪がダサくて、びっくりである。やはりダイエットは大切だ…。

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