Don't fool me

 中環(ちょんわん)とは香港の地名。セントラルとも言う。香港島サイドにあり、高層ビルが林立し、金融関係の大企業のオフィスも多い。ビジネスマンやビジネスウーマンが携帯電話とビジネスバッグ抱えて闊歩する。日本でいえば丸の内や御堂筋ってところか。
さらに香港では「中華英雄」というロングセラーの劇画があり(イーキン・チェンやニコラス・チェーの出演で映画にもなった)、劇画表紙に描かれた主人公はアンディ・ラウそっくりだったりする。「中華英雄(ちょんわーいんほん)」と「中環英雄(ちょんわんいんほん)」…一文字違いで引っ掛けてあるのだろう。

Don't Fool Me Stuff&Actors

中環英雄VCDジャケット。クリックすると原寸大で見られます。
香港での上映期間:1990.3.2〜3.22 21日間 興収:13,402,221香港ドル
プロデュース:テイラー・ウォン黄泰來 監督:ハーマン・ヤウ邱禮濤 脚本:ラム・チウウェン林超榮、リコ・チェン鍾繼昌
キャスト:トニー・レオン(キット張豪傑)、アンディ・ラウ劉徳華(ワー・インホン華英雄)、フェニー・ユン袁潔瑩(フェニー)、テレサ・モウ毛舜[竹/均](梅小姐)、チャン・ワイマン陳恵敏(フェニーの父)、アンソニー・ウォン黄秋生(フェニーの伯父

Don't Fool Me STORY
 中環にある大保険会社で若くして(学歴もないのに)主任になった張豪傑(キット、トニー・レオン)。1日18時間働いてきた仕事の虫だ。5年後は課長間違いなし!と将来を嘱望されているが、テレビ局スタッフを案内するうちに修理中のエレベーターの穴に転落して病院に。検査の結果、脳に謎のバブル(水泡か?)があり、いつ死んでもおかしくないと宣告され、愕然とする。死ぬ前に、何か今までと違う生き方がしたくなる。好きなように生きてみたい、わけだ。
 一方、兄貴(成奎安)に付き従ってカツ上げ専門に活躍中のチンピラが華英雄(ワー・インホン、アンディ・ラウ)。ブルース・リーや漫画の「中華英雄」に心酔しきっている。
 占い師の家でばったり出くわした二人。実は中学の同級生だったのだ。キットのアパートメントに転がりこんだ英雄は、7日間のジョブ・チェンジをキットに提案する。「おまえにできるわけがない」「できるさ!」「やってみるか?」と話は成立。
  その7日間にキットは黒社会のボス(陳恵敏)の娘、不良少女のフェニー(フェニー・ユン袁潔瑩)に一目ボレ。英雄のほうは破天荒な彼の教育係になったキャリア・ウーマン”梅小姐”(テレサ・モー)を見事射止めるのだ。
 しかしフェニーの怖い一族が総出で「あの小僧、殺す!」とカンカンになるし、キットは自分の病気のことを思うと、彼女を幸せにする自信がなくて、ベッド・イン直前にピューっと逃げ出してしまう。英雄も梅小姐とは今までの生活環境が違い過ぎることから喧嘩が絶えない。でも、強盗と警察の銃撃戦にフェニーと梅小姐が巻きこまれたことから、2人は勇気を振り絞って愛の告白たーいむ! 彼女らが惚れなおして、まずはめでたしめでたしだ。

Don't Fool Me view point

・トニー&アンディのコメディーではベストの作品。もーめちゃめちゃ好き! 発想は”王子と乞食”、ラストはチョウ・ユンファ周潤發の「大丈夫日記」(88)のパクリなんだけど(^_^;)
・同級生とはいえ何にも考えてない中学中退(香港では義務教育ではなかったゆえ)のアンディ、頭よさそうで実はアンディと五十歩百歩のトニーの対比の妙といったら。二人がインスタントラーメン食べながらの掛け合いがサイコー。二人の同居なんて同居なんて、嬉しいじゃねえか!
・そうそう、敵役のアンソニー・ウォン黄秋生ってば、恐いというよりお茶目なのだ。「ハードボイルド」見た後にコッチを見たので、腰抜かしそうだった。テレサ・モー毛舜[竹/均]も出ているし。”香港のジャイアント馬場”シン・フィーオン成奎安も、根はいい人の役で憎めない。
・ヘビーメタルのBGMも香港電影では珍しい。クライマックスへなだれこむ、勢いの良さが身上。何より「アルマーニのスーツがああ!」と叫びつつ、ショッピングモールを全速力で駆け回るトニーが可愛い! 髪型といい、愛らしさといい、
花丸である。
・そういえばタイのバンコクでこの作品のビデオ買った。PALだしタイ語字幕見てもしょうがないんだけど、パッケージのトニーが可愛くて、つい。

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