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		<title>nancix room</title>
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		<description><![CDATA[管理人nancixの個室です。]]></description>
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		<title>「パイレーツ・オブ・カリビアン３」前夜祭</title>
		<description>　そんなわけで「パイレーツ・オブ・カリビアン３」前夜祭字幕版、ネットでチケットをリザーブして、神戸で鑑賞してきました。　大阪などで...</description>
		<content:encoded><![CDATA[　そんなわけで「<a href="http://www.disney.co.jp/pirates/" target="_blank">パイレーツ・オブ・カリビアン３</a>」前夜祭字幕版、ネットでチケットをリザーブして、神戸で鑑賞してきました。<br />
<img src="http://tonyleungcw.com/nancix/img/img4_file.jpg" class="pict" alt="嘯風船長に扮したユンファ" title="嘯風船長に扮したユンファ" width="350" height="286" /><br />
<br />
　大阪などではコスプレで盛り上がろう！という趣向もあったらしいですが、神戸ではごくフツーのレイトショー。観客は真ん中あたりの15列ぐらいしか埋まっておらず、ちょっぴり心配…。まあ、２館で前夜祭やってたしこの国際松竹でも40分早く吹き替え版が上映されたし、終電の問題もあるしね。<br />
<br />
　冒頭で、字幕：戸田奈津子というテロップに、「ロード・オブ・ザ・リング」の経験からして不安感…。<br />
　「Fireーーーーー！」「Fireーーーーー！」「Fire Allーーーーー！」が<br />
　「撃てー！」「撃てー！」「撃ちまくれーー！」<br />
　はいいとして、<br />
　「<strong>俺たちは腐った卵</strong>」って、何？と案の定、頭の中に？？？が浮かびました。<br />
　英語台詞は「And　really　bad eggs． Drink up，me hearties，yo-ho！」だったのかな。<br />
　帰宅してから「<a href="http://shop.alc.co.jp/cnt/eijiro/" target="_blank">英辞郎</a>」でbad eggを検索すると、<br />
【1】腐った卵【2】さえない冗談、下手な演技【3】へまな計画、期待外れ、無益な企て<br />
【4】当てにならない人、やくざ（者）、ろくでなし、悪、悪人、不良、悪党、信用できないやつ、人間のくず、恥さらし<br />
　と出たので、「俺たちゃろくでなし　呑もうぜ、ヨーホー！」でよかったんじゃないの、と。<br />
　あと、cuttlefishと呼ばれていたディヴィ・ジョーンズ船長は果たしてイカなのかタコなのか？　cuttlefishだったら甲イカじゃないの？も疑問のまま。他にも吹き替え版を見た方が理解できた部分があったかもしれない。<br />
<br />
　時代は英国<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/ã¤ã®ãªã¹æ±ã¤ã³ãä¼ç¤¾" target="_blank">東インド（貿易）会社</a>がアジアなどとの貿易や交易を独占し、制海権を手中に収めている18世紀。もちろん海賊は目の上のコブ。英国海軍は海賊と関係すると見られる家族や一般庶民を片っ端から捕えて絞首刑に処していた。女子どもにも容赦はしない。<br />
　絞首台に載せられた幼い少年は、しっかりと銀貨を握り締めている。彼は恐怖におののきながらも海賊の歌を歌い始める。処刑を待つ行列からも、唱和する声が…！　だんだん大きくなっていくその歌声。少年は処刑され、銀貨は絞首台の下に転がり落ち、遺体は身ぐるみはがされ私物は没収されていく。だが歌声は続く。（実はその歌声こそ、海賊たちに決起をうながす「召集の歌」だったらしい。パンフを読まないとわからなかったけど）。<br />
　平然と死刑執行状にサインし続ける英国東インド会社の実力者、ベケット卿の耳にも、歌声が聞こえてきた。<br />
　ベケット卿は、今まで利用してきたエリザベス・スワンの父、ウェザビー・スワン総督をもはや邪魔者とみなし、部下に密かに始末するように指示を出していた。かつて、エリザベスの婚約者であった元提督のノリントンも、ベケット卿の企みを阻止できない。<br />
<br />
　舞台は変わって、シンガポールに。水上に木造建築物が立ち並ぶうらぶれた街。英国軍が街路を駆け抜けるなか、ひそやかに水路を進む一艘の小舟があった。舟を操るのは、中国人水夫姿に変装したエリザベス・スワン。彼女はやがてバルボッサ船長とブードゥー教女預言者のティア・ダルマと合流するが、中華系海賊の連中に捕まり、連行されて武装解除されてしまう。<br />
　一方、水路に潜んでいた海賊のラゲッティ＆ピンテル、ギブス航海士らは捕まらずに済み、水路から中華系海賊らのアジト地下に潜入することに成功した。<br />
　アジト内のスチームバスルームで、２人の侍女をかしづかせたシンガポールの海賊頭領、サオ・フェン嘯風船長が一行を待ち受けていた。スキンヘッド、顔には無数の刀傷、雄々しいナマズヒゲを伸ばした偉丈夫だ。<br />
　いまさらしょうがないんだけど、この「嘯風」って、北京語でシャオ・フォン、広東語でシウsiu3・フォンfung1としか聞こえないんだけどなあ。どーして<strong>サオ・フェン</strong>になっちゃったんでしょーか？　やっぱり北京語ピンインの「Xiao feng」のせいか…それでもシャオ・フェンだよねえ。なぜに「サオ」……？<br />
　ちなみに[風嘯]だと、風が吼えるって意味になるのね。<br />
<br />
　嘯風船長はバルボッサらの意図を疑い、エリザベスの美貌と勇気に心惹かれた様子。しかし、「ディヴィ・ジョーンズ船長の"海の墓場"に至るための海図がほしい」「"召集の歌"が歌われた以上、９人の海賊長を召集して"評議会"を"世界の涯て"で開かなければならない」というバルボッサらの話に耳を貸そうともしない。それもそのはず、嘯風船長はジャック・スパロウに遺恨がある上に、すでにアジトに海図を盗みに入ったウィルを捕え、大いに立腹していたのだ！<br />
　絶体絶命の彼らに、地下のギブス航海士らが剣を投げ上げた！　たちまち乱闘が始まる。そこへベケット卿の配下である英国海軍が乱入してきた！　乱闘のなか、侍女らは殺されたものの、一行は何とか逃げ延びる。<br />
　嘯風船長の配下の中華系乗組員を雇い（嘯風船長ならともかく、たかが水夫なのに英語が堪能すぎて笑える）、奪い取った嘯風船長の海図により、ブラック・パール号はディヴィ・ジョーンズ船長の"海の墓場"を目指して北へ、北へと航行する。氷の海で凍える一行。「境界を越え」「朝日が沈む時」「緑の閃光」…海図に隠された不思議な言葉に導かれ、ブラック・パール号は何と海の果て、滝のように海水が流れ落ちる「世界の果て」から真っさかさまに落ちていく……奇跡的に船は持ちこたえ、ようやく「「ディヴィ・ジョーンズ船長の"海の墓場"」にたどり着いたのだった…。<br />
<br />
　独り、「溺死した船乗りが沈む永遠の墓場」に魂と肉体を縛り付けられたジャック・スパロウは、自分の分身と果てもなく会話を繰り返し、狂気と正気の間をさまよっていた。現れたエリザベスやウィル、バルボッサ船長もにわかに実体だと信じることができず、一緒に出発しようという誘いも断ろうとする。「おまえらのうち４人に俺は殺されかけ、１人は成功した。お前らと船に乗ることなんてできるか？」……言葉もないエリザベス。しかし結局、ジャックは墓場に留まることもできず、一行と共に出発する。<br />
　"海の墓場"から"死の国の海"へ…ブラック・パール号の周囲は、海で命を落とした死人で埋まっていた。亡霊のように現れた無数の小舟のなかに、エリザベスは最愛の父の姿を見て必死に呼びかける。父はベケット卿の謀略で殺されたのだと悟ったエリザベスは、深い哀しみと怒りに浸るのだった。<br />
<br />
　死人に満ちた海を見下ろし「海の死人をあの世に導くはずのディヴィ・ジョーンズは、一体何をしているの？　職務放棄じゃないの！　女神カリプソが与えた務めを怠るなんて！」と悲しみ怒るブードゥー教女預言者のティア・ダルマ。その声を聞いたウィルは、かつて、彼女と人間だった頃のディヴィ・ジョーンズに何か因縁があったことを悟る。だが彼女は詳細を語ろうとはしなかった。ただ「彼は自分の心臓を抉り出したことで不老不死の命を手に入れたが、その代わり永遠に海の上を船でさまよう運命になった。10年に１度、愛する女に会うため陸に上がることを許されたのに、務めを怠ったためにあのような怪物に姿を変えられたのよ」と打ち明けただけだった。<br />
　エリザベスは父を殺したベケット卿への復讐を誓い、ウィルはディヴィ・ジョーンズ船長の船、フライング・ダッチ万号と一体化しかかっている父"靴ひものビル"を救いたい。だがエリザベスへの恋は、屈折したものになりつつあった。そしてバルボッサ船長とジャック・スパロウは子どものように意地を張り合い、ブラック・パール号の船長の座を奪い合う。<br />
<br />
　実は、嘯風船長は東インド会社のベケット卿と密かに通じていた。ベケット卿はまた、ディヴィ・ジョーンズ船長の心臓を入れた「デッドマン・チェスト」を手中に収め、ディヴィ・ジョーンズ船長とその化け物乗組員、フライング・ダッチマン号を操ってもいたのだ。<br />
　"評議会"会場に向かおうとしたブラック・パール号の一行だが、水を求めて上陸したとある島で、シンガポールからずっと行動を共にしてきた中華系乗組員が突然反乱を起こし、エリザベスが嘯風船長の船に捕えられた。嘯風船長はエリザベスに奇妙なことを口にしながら妖しく挑みかかる。「おまえの中に、女神カリプソが封じられているのでは？」……唇を奪われ必死にもがくエリザベス。そのとき……！<br />
<br />
　というわけで、後は映画館でご覧くださーい。<br />
　とにかく、当初スチールが発表された時には、（……またまたディズニー映画はフー・マンチューの古色蒼然としたイメージを引っ張り出すのかよっ！　中華系悪役といえばフー・マンチューとドラゴン・レディしか思いつかないのかよ！）と＿|￣|○したものですが、<br />
<br />
　いやいやどうして。<br />
<br />
　正直言って嘯風船長の登場から、もはやnancixの頭の中ではこの映画の主演は嘯風船長ーー！<br />
<br />
　心臓わしづかみ、嘯風船長、らーーぶ！でありました。<p><a href="http://tonyleungcw.com/nancix/log/eid2.html#sequel">[続きがあります]</a></p>]]></content:encoded>
		<dc:subject>映画鑑賞記 &gt; アジア以外の映画</dc:subject>
		<dc:date>2007-05-24T23:59:24+09:00</dc:date>
		<dc:creator>nancix</dc:creator>
		<dc:publisher>Serene Bach</dc:publisher>
		<dc:rights>nancix</dc:rights>
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		<title>「かちこみ！～」こと「龍虎門」吹替版鑑賞</title>
		<description>　昨夜は突然の残業指令で、字幕版の「かちこみ！　ドラゴン・タイガー・ゲート」（以下、龍虎門 ）を観ることが叶わず。　やむなく代休の本...</description>
		<content:encoded><![CDATA[　昨夜は突然の残業指令で、字幕版の「かちこみ！　ドラゴン・タイガー・ゲート」（以下、<a href="http://www2.dragontigergatemovie.com/dtg/index.html" target="_blank">龍虎門</a> ）を観ることが叶わず。<br />
　やむなく代休の本日午後、吹き替え版を見てきました。神戸では上映が27日までなので。<br />
<br />
　……観客、４人（泣）。<br />
<br />
　でも、映画開始前にロビーに置かれた液晶テレビで「傷だらけの男たち」予告編を堪能することができ、内心嬉し涙に暮れましたですよ。<br />
　館内での予告編は、こないだもこの映画館で予告を見た"<a href="http://www.smokin.jp/" target="_blank">ターゲット一人に、殺し屋が殺到</a>"という、香港ジョニー・トー映画のパクリのよーな西洋アクション映画と、某都知事の特攻隊映画のものだけで、がっかりでしたが…（岸恵子さん、やはりモンペ姿でもモダン過ぎます…）。<br />
<br />
　さて「龍虎門」といえば、香港漫画之父…というより分業制コミック・プロダクション経営者兼実業家のトニー・ウォン・ユッロン黄玉郎氏（帳簿、決算書類などの偽造罪で入獄経験も有り）による35年来発行続行中の香港オリジナルコミックであり、いつ香港に行っても街角の雑誌スタンドで必ず薄っぺらいフルカラーの最新刊を売っていて、いわば米国の<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF" target="_blank">マーベルコミックス</a>のようなもの。総合マンガ雑誌に連載されているわけではありません。<br />
　その時々の明星をモデルに表紙を描く「古惑仔」シリーズは時々買ったものの、汗臭そうで絵柄がイマイチださくてやたら効果線だらけの「龍虎門」は、１冊も買ったことがありませんでしたよ。<br />
<br />
　実はこの「龍虎門」、前身を「小流氓（小さなチンピラ）」と申しまして1970年創刊。主人公のウォン・シウフー王小虎と、柔道家でもある仲間のセッ・ハッロン石黒龍は14歳、兄のウォン・シウロン王小龍は17歳という設定だったそうです。社会の底辺であえぐ小市民の味方をし、強きをくじき弱気を助ける義侠心あふれるチンピラたちを描いた初期の絵柄は「<a href="http://www.dannyfish.idv.tw/" target="_blank">龍虎門非官方網（アンオフィシャルサイト）</a>」で見ることができます。<br />
<br />
　たとえばこんな絵柄だった様子。<br />
<img src="http://nancix.up.seesaa.net/image/BDE9B4FCCEB6B8D7CCE701.jpg" alt="初期コミック龍虎門" width="300" height="268" border="0" /><br />
<br />
　……手塚治虫や石森章太郎というより、貸本漫画の丸っこい絵柄だ…＿|￣|○。<br />
　……キャラクターは全員、ブーツカットじゃなくて、パンタロンだ…しかも色使いがサイケ…＿|￣|○＿|￣|○。<br />
<br />
　そして驚いたことに、主人公の王小虎は、家族を探しに中国大陸から香港にやって来た中国人という設定なのです。<br />
　当時の香港なら、"大陸から来た貧乏人、田舎者"と差別される対象、いじめの対象になって不思議ではない設定です。そんな彼は四小将と呼ばれる少年らと出会い、闘いを通じて仲間となっていく。映画版でアンガールズが吹き替えなければ誰も気にも留めなかったであろう、メガネ君や光頭星クンらが四小将です。<br />
　そこに悪人が次々と現れ、彼らを窮地に追い込むが必ず逆襲して死闘の末に最後には勝つ、とまあ、少年ジャンプやヤングジャンプやヤングマガジンで延々と連載を続けているあのコミックやこのマンガみたいなもので。<br />
　さらに意外なことに、強大な敵役の「チュン（くさかんむりに全）灣十五狼」の首領、大狼王は実は、日本で最も勢力あるヤクザ組織Ｙ…じゃなくて日本の犯罪邪教集団「羅刹教」の流れを汲む者であったのです。そこで主人公たちは、なんと香港を飛び出して日本に"遠征"するんですよ。Ｇメン'75の丹波哲郎御大に協力してもらったんでしょうかそれともインターポールに？<br />
<br />
　当時の物語で三大悪役の一人とされたのが、羅刹教の教主・火雲邪神――そうです、吹替版で「シブミ」と呼ばれていた、あのマスクにマントの怪人だったのです！<br />
<br />
　……ん？　すると、あのシブミは日本人か！　<strong>日本ヤクザなのか？</strong><br />
<br />
　龍虎門の面々と火雲邪神の死闘は、なんと200数冊を超えてもまだ決着がつかず、さらに火雲邪神と組む強敵邪教集団が現れます。それこそが<strong>韓国白蓮教</strong>！<br />
<br />
　白蓮五魔と呼ばれる魔人の一人が、実は火雲邪神の父親であり、<strong>白蓮教教主の東方無敵</strong>なんてのも出現………って、あれ？　白蓮教って、中国に南宋代から清代まで存在した宗教じゃなかったっけ。確か「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ　天地大乱」に出て来たよーな。それに東方無敵……。金庸の武侠小説「笑傲江湖」の日月教教主・東方不敗からパクったな！　「機動武闘伝Gガンダム」のマスターアジアも東方不敗だっけな……(^_^;)<br />
<br />
　白蓮教を倒し終えると、主人公の王小虎と石黒龍たちは再び日本で火雲邪神を追い、そこでまたもんのすごく邪悪な陳傲雲（王小龍を殺してしまうほど！）という敵役に遭遇し、彼を追って一同は今度はタイへ……。<br />
　陳との死闘のなかで、王小虎は「降龍十八腿」という必殺技を繰り出し、さらに石黒龍が「摧心錐」という必殺技で追い討ちをかけ、ついに彼らは兄貴分の仇を討つのです！！！！！<br />
<br />
　とまあ、キリが無いほどあちこちに行っては、風を吹かせ雷を落とし海を荒れさせ土埃を舞い上げて、彼らは闘い続けるわけですね。環境破壊ハンターイ。地球温暖化を防ぐにはLOVE&PEACEで彼らの死闘を止めよう！　おーーっ！<br />
<br />
　……まあとにかく。<br />
<br />
　その間に、丸っこいキャラクターだった王小虎らはどんどん劇画チックになり、香港における池上遼一ブーム（「クライング・フリーマン」「傷追い人」など）にも多大な影響を受け、まさにドニー・イェン甄子丹兄貴やニコラス・チェー謝霆鋒、ショーン・ユー余文楽らのようなランニングシャツやＴシャツ＋青ジーンズが真によく似合う胸板の厚い足長の……。<br />
　もとい、キャラクターに似せてドニー、ニコ、ショーンが造型されたんでしたっけ。<br />
<img src="http://nancix.up.seesaa.net/image/CEB6B8D7CCE7B3A4B3B0A5DDA5B9A5BFA1BC.jpg" alt="「龍虎門」海外用ポスター" width="350" height="459" border="0" /><br />
　Adapted From the most popular <strong>Hongkong Manga</strong>ですよ！<br />
　「Manga」がすっかり世界に通用する英単語の一つに…天上の手塚治虫先生がお知りになったら、何とおっしゃるか…（ハラハラと涙）。<br />
<br />
<img src="http://nancix.up.seesaa.net/image/B8B6BAEEA5BFA5A4A5ACA1BC01.jpg" alt="原作のタイガー王小虎" width="250" height="347" border="0" /><br />
　こちら↑が最近の原作の王小虎。<br />
　髪型…パーマかけてるのか？<br />
　ニコラスバージョンの方が兄と似ているんじゃないかな。<br />
<br />
<img src="http://nancix.up.seesaa.net/image/B8B6BAEEA5C9A5E9A5B4A5F301.jpg" alt="原作のドラゴン王小龍" width="250" height="352" border="0" /><br />
　兄の王小龍がこちら↑。ドニーさん、かなり似せてます。雰囲気出してます。<br />
<br />
<img src="http://nancix.up.seesaa.net/image/B8B6BAEEA5BFA1BCA5DC01.jpg" alt="原作のターボ石黒龍" width="250" height="331" border="0" /><br />
　金髪なだけで、ショーンバージョンとは似ても似つかない、原作の石黒龍。<br />
　<br />
　もともと香港アクション映画は、劇画やアニメ、ゲームという日本の誇るサブカルチャーと、すこぶる相性がよろしい。<br />
　日本の劇画「クライング・フリーマン」も日本ではOVAとしてアニメにしかできなかったけど香港で「紅場飛龍」「浪漫殺手自由人」（90）など映画化されたし、<br />
　四大天王（レオン・ライ黎明本人は除く）が売り物だった禁断のカプ○ン無許可学園映画化「超級学校覇王」（94）も、実に楽しかった。カ○コンによるジャン＝クロード・ヴァン・ダムやラウル・ジュリア、カイリー・ミノーグまで出演の実写映画より、よっぽど。<br />
　ジャッキー・チェン成龍も「シティハンター/都市獵人」(92)で、香にハンマーで追いかけられる冴羽遼のギャグシーンまで嬉々として再現してたしね。（悪乗りしたのか例のゲームの春麗コスプレまでやっちゃうジャッキーのこの珍作、シティハンターファンにもジャッキーファンにも不評ですが…）<br />
　「欲望の街　古惑仔」シリーズ第１作目も、イーキン・チェン鄭伊健や陳小春ら実写キャラのアップが一瞬にして劇画の止め絵になるところで、香港の観客らは「おおっ」と歓声を上げていましたよ。nancixは思わず拍手しそうになったくらいです。<br />
　荒唐無稽なキャラクター造型も俳優たちが大真面目に真剣に再現してくれるところ、劇画原作だからってミョーにツボの違うところで誇張しすぎた演出をしたり、物語に手を抜いたりしないところが、日本の凡百のコミックスの映画化とは異なるんでしょうね。「どろろ」とはワケが違うのだよ、ワケが。<br />
　もっとも日本でも「のだめカンタービレ」など、「少林サッカー」以降、大真面目に抵抗無しにマンガの１シーンを再現してくれる世代の俳優らが出てきましたから、今後に期待ですが…（一応「ゲゲゲの鬼太郎」は観に行く）。<br />
<br />
　まして、もうあなた方は存在自体がアニメ美形キャラそのものよ！と言いたいニコラス＆ショーン、<br />
　トニー・レオンと同い年でその引き締まった体型維持できてそこまで動けるって、凄い努力してるんですね…と涙しそうになるド兄さん…いやドニー兄貴ですもの。<br />
<br />
　アンガールズだの某テレビ局アナウンサーだのアゲアゲヌード着ぐるみシンガーだの大嫌いなＫ田ボクサーを投入しなくたって、こちとら楽しんでやるわい！と、日本での宣伝戦略にゲンナリでありまして、こんなに観に行くのが遅れたわけですが。<br />
<br />
　本日は残念ながら、吹き替え版でしか鑑賞できませんでしたが、けっこうこれも堪能できましたよ。<br />
　「HERO　英雄」では残剣さまの声、「花様年華」で周慕雲役を担当した<a href="http://kosugi-jurota.com/" target="_blank">小杉十郎太</a>さんが、弟の王小虎（タイガー・ウォン）から実質主役を奪ったも同然の王小龍（ドラゴン・ウォン）担当。<br />
　小杉さんの重低音がまことに、ドニー兄貴のしなやかなのにパワフルな必殺技と、ニヒルな「恋というのじゃないけれど…私は抱かれてみたかった…」の男と女の複雑な心理にふさわしく。<br />
　小杉さんの声だと、ドニー兄貴はあまりカンフー・ナルシストっぽく聞こえないんですよねー。いやもうこれだけカッコよくて声渋いんだから、多少の自信は有って当然でしょう！　ブルース・リー李小龍以上に「いらっさーーーい」ポーズを繰り返し取っても許されるでしょうマトリックスのキアヌよりは！！！と思えてしまうのです。<br />
<br />
　ニコラスとショーンの声は、まさにアニメキャラ声。いかにもって感じで、まあ合ってると思いますです。タイガーって正義漢で兄貴分としてリーダーシップ取れるキャラ、実は「龍虎門」の正統な後継者の一人…ってだけで、従来のアニメ主人公と同じく個性はないんだよねー。そりゃターボ・節句…じゃなくてセック（ほんとは石だからセッで、クは発音しない）の方が屈折があって紆余曲折があって、演じるには面白い個性的キャラだと思う。続編ではぜひともニコ＆ショーンの個性の違いとそれでも力を合わせる男の友情やましいものは何もない！（でもちょっぴりあるかもしんない…）の意気に感じるところを掘り下げて描いてほしいっす！（ダメ？）<br />
<br />
　<a href="http://manabekawori.cocolog-nifty.com/" target="_blank">眞鍋かをりさん</a>、意外にあの気丈ながら、しんねりむっつりした薄幸の美女の羅刹女ことローザ役に合ってました。<br />
　ドン・ジェ童潔ちゃんだと、ちょっと違うんだけどなあと心配してたんですが。<br />
<br />
　上海電影集團公司、北京保利博納電影發行公司、香港のレイモンド・ウォン黄百鳴が率いる東方電影發行有限公司の中港合作、なので、中国ロケもかなりあります。<br />
<br />
　物語の骨格は、nancixが家族が川の字になって寝転んでテレビで見ていた頃のジャッキー・チェンほかのカンフー映画のセオリー＝お約束を、きちんと踏襲してましたよね。<p><a href="http://tonyleungcw.com/nancix/log/eid6.html#sequel">[続きがあります]</a></p>]]></content:encoded>
		<dc:subject>映画鑑賞記 &gt; 香港映画</dc:subject>
		<dc:date>2007-04-26T23:55:55+09:00</dc:date>
		<dc:creator>nancix</dc:creator>
		<dc:publisher>Serene Bach</dc:publisher>
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		<title>やはり東は東、「ブラックブック」試写会</title>
		<description>　さて３日夜、まもなく公開される新作映画「ブラックブック」の大阪試写会に行ってまいりました。　ちょうど1944年、ナチスドイツ占領から解...</description>
		<content:encoded><![CDATA[　さて３日夜、まもなく公開される新作映画「<a href="http://www.blackbook.jp/" target="_blank">ブラックブック</a>」の大阪試写会に行ってまいりました。<br />
<img src="http://nancix.up.seesaa.net/image/A5D6A5E9A5C3A5AFA5D6A5C3A5AF01.jpg" alt="ブラックブック" width="350" height="177" border="0" /><br />
<br />
　ちょうど1944年、ナチスドイツ占領から解放される寸前のオランダを舞台にしていて、主人公はレジスタンスに身を投じながらも敵のナチスドイツ将校（ただし切手の価値をよく理解し収集し、元は地理学者だったという文人型）を愛してしまい、総本部に潜入してのスパイ活動のなかで苦悩する若きユダヤ人女性。<br />
<br />
　いわば「ラスト・コーション/色、戒」（仮題）西洋版とも言えるので、興味を持っていたのです。<br />
　「この愛は裏切りから始まる」というキャッチコピーなんて、そのまんま「ラスト・コーション/色、戒」に使えそうだし。<br />
　約25億円という、オランダ映画ではありえないほど巨額の製作費を出資したのは、オランダだけでなく英国、ドイツ、ベルギーなど多国籍なのも、中華圏映画と共通するし。<br />
<br />
　今回の試写会は、以前からファンの<a href="http://mmcinema.cocolog-nifty.com/" target="_blank">森川みどりさん</a>と、神戸大学大学院経済学研究科教授で外務省に出向、ベルギー日本大使館への赴任が決まっている<a href="http://www.econ.kobe-u.ac.jp/introduce/keizai/rekisi/okunishi.html" target="_blank">奥西孝至さん</a>の対談付きで、得をした気分。この奥西孝至さんの談話は、４月６日の朝日新聞大阪本社版夕刊に記事広告スタイルで載るらしいです。<br />
<br />
　森川さんには、ぜひとも「ラスト・コーション/色、戒」大阪試写会でも軽妙に知的に司会進行役を務めていただき、アン・リー監督やトニーから貴重なエピソードを引き出していただきたいものです。<br />
<br />
　オランダの映画事情には疎かったのですが、同国の総人口は約1632万人。香港は約704万人ですから、２倍以上ですか。しかし北海に面した地理的事情、植民地貿易で繁栄してきた歴史的背景、思想、信条、宗教、人種を問わず受け入れてきた寛容さ（おかげで香港マフィアも麻薬取引と売春で儲け…モガモガモガ…）のためもあり、上映される映画はハリウッド映画が多く、吹き替え無しの英語映画にオランダ語字幕付きで上映されることがほとんどという話でした。<br />
　この映画の出演者もオランダ人だけでなく、ドイツ人、カナダ人など多彩で、台詞も英語、オランダ語、ドイツ語、ユダヤ人の間で話されるヘブライ語？など。そのところは、王家衛映画などに共通しますね。しかもヒロインのラヘル（英語ではレイチェル）＝エリス役のカリス・ファン・ハウテンは、ナチスドイツ将校ムンツェ役のセバスチャン・コッホと恋仲になり、いまや熱々カップルなんだそうで…何もプライベートまで国際色豊かにならんでも。<br />
　トニーと、ヒロインのタン・ウェイ湯唯は大丈夫だったよね…(^_^;)<br />
<br />
　実を言うと、監督が、ハリウッドで「氷の微笑」「ロボコップ」「トータル・リコール」、栄えある？ラジー賞に輝いた「ショーガール」、「スターシップ・トゥルーパーズ」「インビジブル」のポール・バーホーベンなので、実を言うと好みに合うかどうか、危惧していました。<br />
　「氷の微笑」「ショーガール」の<strong>エログロバイオレンス</strong>のコッテリぶり、アクの強さに、辟易する淡白な日本人なもんで。「スターシップ・トゥルーパーズ」「インビジブル」はもう予告編だけでおなか一杯になり、観てません。<br />
<br />
　で、やはり危惧はある程度当たり、いやもう「グレタ・ガルボかイングリット・バーグマンか」と森川みどりさんが紹介した色白美女、カリス・ファン・ハウテンが、脱ぐぬぐ！<br />
　ホントに濃い茶色からブロンドに髪色を変えると、見違えるほど艶やかに華やかになれる女優です。<br />
<img src="http://nancix.up.seesaa.net/image/A5A8A5EAA5B901.jpg" alt="色白美女ラヘル（エリス）" width="350" height="258" border="0" /><br />
<br />
　それなのに。<br />
<br />
　ワンピースの裾べろーーんで素足を太ももまでおっぴろげー。<br />
　○っぱいべろーーーーん。<br />
　髪だけでなく別の箇所の毛も薬品を刷毛で塗って脱色しちゃう、それも男の前で！（最初は何をして「染みる～！」と悲鳴挙げてるのか、気がつかなかったよ…(ーー;)）<br />
　全裸も辞さない大胆さ。彼女だけじゃなくて、オランダで助演女優賞を獲得したというロニー役のハリナ・ラインも。<br />
<br />
　どんな濡れ場でもおっぱ○を死守する中華圏の女優を見慣れていたので、もークラクラいたしました。<br />
　さすがは"飾り窓の女"などの売春が2000年から合法化されたオランダ……って、ちょっと関係ないか。とにかく、あまりに大胆にスパッと全部見せしちゃうと、イングリット・バーグマンの冷たくツンと澄まして自分を律している中の、ぞくぞくする色気やほのかな媚が生まれないのね、と改めて痛感。<br />
　ためらい、恥じらい、じらし、誘いかけ、また突っぱね…といった男と女の駆け引きの方が、妄想が膨らんでくれるんだよなあ。<br />
<br />
　そうそう、この映画は<strong>PG-12</strong>です。お忘れなく。<br />
<br />
　まあ、ラヘルことエリスは戦前まで英語で歌っていた歌手で、中産階級らしい家族と離れて女一人で自活していたという設定なので「アンネの日記」のアンネ・フランクや幼いオードリー・ヘップバーンよりもよほど自分の欲望に正直になれた、因習や女らしい慎みのタブーに縛られず、女の武器をためらいなく使える、「貞<strong>操？　何ですかそれ？　愛すればこそ、愛を全身で表現するのよ</strong>」とばかりに性に開放的な女性だったって設定なのでしょう。嫌悪感を持つ相手には決して肌を許さないので、蓮っ葉、ふしだらとまでは言いませんけどね。<br />
<br />
　あんまりこんなことばっかり書いていると、ロクなトラックバックが来ないので。<br />
<br />
　確かにハリウッドで長年苦労しただけあって、観客にとても解りやすく人物を紹介してくれるし、敵味方の関係を二転三転させてスリルを盛り上げる手法は見事。話運びのテンポが実にいい。銃撃戦もある、待ち伏せもある、カーチェイスもある、危機一髪の逃避行もある。２時間24分を飽きさせません。<br />
<br />
　ただ事前にパンフ（黒い封筒形式の箱に、綴じていないバラのページが入っています）の人物相関図で、誰がオランダ人で誰がドイツ人かぐらいは、確認しておいた方がいいかも。下劣でスケベな悪役将校、フランケン以外のリーアム・ニーソンorレイフ・ファインズ系ハンサムさんが、みな何となく似て見えてしまうんですよ。最初に登場する若者がとってもハンサム♪なんだけどなあ…。すぐに出番なくなるんだよねえ。レジスタンスの男たちもいい味出してるんだけどねえ…。彼らの描写がちょっと足りない気が。特にハンス・アッカーマンス（トム・ホフマン）の思想、主義、屈折の理由などを、あらかじめもう少し知らせてほしかったなあ…。前歴ではなく、どういう生い立ちの人間なのか、さっぱり解らない。<br />
<br />
　それに「シンドラーのリスト」のような叙情性には欠ける。深みがない。<strong>ポール・バーホーベンだから。</strong><br />
<img src="http://nancix.up.seesaa.net/image/A5D0A1BCA5DBA1BCA5D9A5F301.jpg" alt="ポール・バーホーベン監督" width="350" height="341" border="0" /><br />
<br />
　確かNHKの「映像の世紀」の白黒記録映画映像で看たと思う、「対独協力者」の女性たちが街頭に立たされ、髪をバリカンで刈られ屈辱を受けるシーンも再現されているのだけど、最も「対独協力者」だと周囲に思われたはずの二人の女性が告発を免れているので、いまいち深刻さが伝わってこない。<strong>ポール・バーホーベンだから。</strong><br />
<img src="http://nancix.up.seesaa.net/image/A5D0A1BCA5DBA1BCA5D9A5F301.jpg" alt="ポール・バーホーベン監督" width="350" height="341" border="0" /><br />
<br />
　収容所でヒロインが謗られ、あざけられ、上半身の服を脱ぐよう強要されさらに…っていうシーンも、ああこりゃ絶対に正義の味方の助けが来るよねと、観客に安心感を与えてしまうので「愛の嵐」のような頽廃と官能と倒錯の世界には突入しません（しても困る）。健全なスケベで終わります。<strong>ポール・バーホーベンだから。</strong><br />
<img src="http://nancix.up.seesaa.net/image/BCFDCDC6BDEAA4CEA5A8A5EAA5B901.jpg" alt="収容所でのエリス" width="350" height="221" border="0" /><br />
<br />
　数奇な運命をたどり過ぎ、最後は銃殺刑に斃れるある人物も、あっけなさ過ぎて拍子抜けしました。ヒロインなら絶対に救いの手が差し伸べられるのになあ。<strong>ポール・バーホーベンだから</strong>、男に愛がないのか！（愛があってもそれはそれで困る）。<br />
<img src="http://nancix.up.seesaa.net/image/A5D0A1BCA5DBA1BCA5D9A5F301.jpg" alt="ポール・バーホーベン監督" width="350" height="341" border="0" /><br />
<br />
　「なぜこんなことを？」「金さ！」というやり取りには、拍子抜け…。<br />
　金儲けだけでなく、悪事には人を出し抜き騙しおおせるスリルや、歪んだ支配欲を満たせる愉快さ爽快さ、被害者への軽蔑などもあい混ざっているはずなんですがねえ…？<br />
<br />
　そして、あの決着の付け方。<p><a href="http://tonyleungcw.com/nancix/log/eid21.html#sequel">[続きがあります]</a></p>]]></content:encoded>
		<dc:subject>映画鑑賞記 &gt; アジア以外の映画</dc:subject>
		<dc:date>2007-04-05T02:45:26+09:00</dc:date>
		<dc:creator>nancix</dc:creator>
		<dc:publisher>Serene Bach</dc:publisher>
		<dc:rights>nancix</dc:rights>
	</item>
	<item rdf:about="http://tonyleungcw.com/nancix/log/eid5.html">
		<link>http://tonyleungcw.com/nancix/log/eid5.html</link>
		<title>この非常時に愛など…「墨攻」</title>
		<description>　公開２日目の日曜夜なのに、「日立世界ふしぎ発見！」で取り上げてくれた翌日なのに「墨攻」観客は20人足らず…。　神戸の観客～～。「どろ...</description>
		<content:encoded><![CDATA[　公開２日目の日曜夜なのに、「<a href="http://www.tbs.co.jp/f-hakken/mystery996_1.html" target="_blank">日立世界ふしぎ発見！</a>」で取り上げてくれた翌日なのに「<a href="http://www.bokkou.jp/" target="_blank">墨攻</a>」観客は20人足らず…。<br />
　神戸の観客～～。「どろろ」見るよりこっち見ようよーー！<br />
<img src="http://nancix.up.seesaa.net/image/C3E6B9F1C8C7A5B8A5E3A5B1A5C3A5C8.jpg" alt="「墨攻」中国版DVDジャケット" width="300" height="408" border="0" /><br />
<br />
　嘆きつつも、面白く興味深く見ましたですよ。<br />
　告白いたしますと、nancixはかつて「ビッグコミック」よりも「ビッグコミックスピリッツ」派でありまして、ビッグコミックでの「墨攻」連載時は「画力のあるヒトだなあ、描き分け上手いなあ」と感心しながら立ち読みしてたんですが（買えよ）、何しろ週刊だとなかなか話が進まない。<br />
　しかも泥臭いかクセのある人物ばかりで、ちっとも爽やかな王子様だとか、すらりとした美青年だとか、美少年小姓だとかが活躍しない。<br />
　主人公が澄んだ眼をした"ヒゲのおっさん"で、見た目はちっとも強そうじゃないのに超人的な跳躍や五感をフルに駆使して智略で活躍するのがミソ、と解ってはいたんですが、やはりオンナとしては美形に弱く。<br />
　単行本で一気に読もう、よもうと思いながら月日がいたずらに流れてしまったことでした。<br />
<br />
　かつて「北朝鮮で大軍勢のモブシーンを撮影する、北朝鮮軍部も全面的協力を約束してくれたよ」と嬉しげにジェイコブ・"ラヴリー"・チョン張之亮監督が語っていたのも、おそらくはこの「墨攻」のことだったんでしょうね。<br />
　「北朝鮮だけは関わるのやめとけーー！　拉致軟禁されて将軍様の偉大さを称えるアクション映画を作らされたらどーするんだ！　朝鮮戦争での将軍様の尊父の大活躍を描く映画を作らされたら！　奥さんと娘さんと双子の息子さんがどれだけ心配するかーー！」と叫んだものでした…。<br />
<br />
　結局、北朝鮮の代わり（というわけじゃないけど）に、ブイブイ言わせている韓国企業が出資してくれて、アン・ソンギ安聖基とアンディ夢の競演が実現して、この上もなくうれしいよん。<br />
　若者向け韓国映画「デュエリスト」では、あまりにコミカルな演技をさせられていて（おいたわしや…アン・ソンギともあろう名優が…）と内心ハラハラと涙をこぼしたものですが、今回は渋い！<br />
　いつかはアン・ソンギと緒形拳とチョウ・ユンファが異なる立場に立ちながら、熱い男の友情の絆を結ぶアジア合作映画を創ってほしいよ…と密かに願っているのですが、どーでしょうか<a href="http://www.toho-univ.ac.jp/topics/20070118.html" target="_blank">井関惺（さとる）</a>プロデューサー！<br />
<br />
　妄想はこのへんにしておいて、映画の話。<br />
　荒れた大地で、振り向く寂しそうな幼女に「隠れているのよ、絶対に出ちゃダメ…」と別の少女の声が響く、ちょっと謎めいた冒頭から、すでに「どろろ」とは異なり”映画だぁー！”と引き込まれます。<br />
　<br />
　革離って、北京語ではクーリーって発音するんですね。<br />
　頭の中で勝手に「苦力」って誤変換するので、困りました。<br />
　粗末な麻衣、粗末な靴（ブーツ？）に厩舎の藁くっつけたまま宮廷で梁国王に謁見する姿は、まさに「苦力」でしたけどね。<br />
<br />
　その革離は、軍師として諸国に頼られている墨家の一員であり、なぜか墨家のグループではなく単身で、大国・趙の軍勢に蹂躙される危機を迎えた小国・梁の城にやって来る。<br />
<br />
　趙といえば、「HERO　英雄」の残剣さまと飛雪の出身国であり、まもなく秦帝国に滅ぼされる運命にあるあの国でありますよ。映画「墨攻」ではまだ大国として権勢を誇っていて、燕国への侵攻を目論んで10万人の大軍勢を送り出したわけですが。<br />
　燕国と趙国との境にあるのが、小国・梁なんですね。<br />
<br />
　「HERO　英雄」中国語原作本では、軍師として趙国王に秦に立ち向かう軍略を説いた青年残剣さまに、ヘタレ趙国王が従わず、城を出た残剣さまが血の涙を流して咆哮し、一刺客となる経緯が描かれていましたっけ。<br />
　一刺客となった残剣さまが、実の両親及び趙国民の復讐を目指す無名に、そして無名を通じて間接的に秦王に説いた「天下（を思え）」というのも、墨家が説いたという「非攻」「兼愛」の精神に近かったのでしょうか…？<br />
　いやしかし、「大国の強大な統率者が天下統一してこそ戦乱の世を終わらせることができ、民の心を安らかにできる」という考えは、墨家の「非攻」の正反対の考えなのか。超人的な力を身につけた残剣さまには、凡人を統率したり弾圧したり政治的術策を謀ったりなんて面倒なこと、できないもんなあ。<br />
<br />
　浦川とめさんも書いているパンフレットを読んで、いろいろ考えさせられました。<br />
<br />
　後の趙国王がヘタレなら、「墨攻」の梁国王（ワン・チーウェン王志文）も祖国存亡の危機だというのに美姫をはべらせて酒宴にふけるばかりのヘタレ。確か、老獪な重臣の司徒（ウー・マ午馬）の勧めでだったか、あっさりと趙に「降伏する」と伝える親書を送ったと思う。なんせ10万人の大軍勢に対し、梁国は全住民足しても４千人…。<br />
　梁適王子と牛子張将軍（チン・シウホウ銭小豪）だけが、危機感を露わにします。国王直属近衛兵の騎馬隊を率いるオスカル…じゃなくて女戦士の逸悦（ファン・ビンビン）もです。<br />
　…って、おおっ！　さすがはラヴリー・ジェイコブ。ちゃんと香港から昔なじみのチン・シウホウ銭小豪を起用しているではないですか。<br />
　銭小豪、銭嘉楽（チン・カーロッ）兄弟といえば、幼時から武術を学び、80年代から90年代にかけて主演級のアクションスター兼アクション指導者としてならした兄弟。兄の方がすっきりと整った容貌で、女性にモテモテでスピード感溢れるアクションやカースタントを魅せてくれていましたよ。「セブンスカース・七番目の呪い/原振侠與衛斯理」(86)ではチョウ・ユンファ演じるウェスリー衛斯理の助手・原振侠の役とはいえ、実質的には主役として大活躍でした。懐かしいなあ。ジェイコブ・チョン監督とは監督の作品「玩命雙雄/Goodbye Hero」（90）で、身体障害者になってしまった元スタントマン役を演じて以来の縁なのかなあ。イー・トンシン爾冬陞監督とは縁が深いようだけど、アンディとは共演したことあっただろーか？<br />
<br />
　そして名バイプレイヤーとして、台湾と香港で活躍したウー・マ午馬さん。「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」シリーズで人気を呼んだら、さっそく台湾でモドキ映画を製作し出演してたっけ。監督・映画製作者としてもベテランです。最近あまり見かけなかっただけに、何もかも、懐かしい…。<br />
<br />
　梁適王子に侮られ「墨家に送ったはずのナントカ玉を持っていない」と疑われ、厩舎にしか泊めてもらえない革離。平気のへいざで飼い葉桶に藁を詰め込み、寝台にしてさっさと寝てしまいます。……ん？　飼い葉桶？　まさか救世主イエス・キリストになっちまうのでは…？<br />
　なりませんでした。しかし趙国の先遣隊を率いる高賀用隊長（将軍？）の出鼻を、逆光で放った１本の矢でくじき、弓隊の一兵卒・子団（ニッキー・ウー…っていうかウー・チーロン呉奇隆）の信望を得て、国王に要望してついには戦略に関する全権を得ることができました。<br />
　……さすがは元アイドルトリオ・小虎隊のニッキー。「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのレゴラス王子ばりの気品と凛々しさで、<strong>戦場に咲いた一輪の花</strong>と化します。<br />
　…花と思ったのはnancixだけか？<br />
<br />
　革離は巧みな演説で国民の危機感を煽り、老若男女に囚人まで大動員して、食糧や物資をかき集めます。一兵卒の子団の抜擢に気を悪くし、弓の腕勝負を挑む梁適王子は、さすがに「宮廷女官　チャングムの誓い」でラスト近くにミン・ジョンホとの弓勝負を挑んだ"王様"晋城大君と同じ国の人…。いやいや。<br />
　<br />
　マクダラのマリアならぬ逸悦に付きまとわれ、困惑するストイックぶりは、いつものアンディ映画のノリですな。どうも逸悦の甲高い声が耳障りで、柴崎コウと声だけトレードしたかったです。<p><a href="http://tonyleungcw.com/nancix/log/eid5.html#sequel">[続きがあります]</a></p>]]></content:encoded>
		<dc:subject>映画鑑賞記 &gt; アジア映画</dc:subject>
		<dc:date>2007-02-04T23:03:52+09:00</dc:date>
		<dc:creator>nancix</dc:creator>
		<dc:publisher>Serene Bach</dc:publisher>
		<dc:rights>nancix</dc:rights>
	</item>
	<item rdf:about="http://tonyleungcw.com/nancix/log/eid9.html">
		<link>http://tonyleungcw.com/nancix/log/eid9.html</link>
		<title>ボスは麗人がお好き「エンター・ザ・フェニックス」</title>
		<description>　行ってきましたよー。アメリカ村・シネマート心斎橋で上映中の「エンター・ザ・フェニックス/大ｲ老愛美麗」（04）。今週は19時20分からの１...</description>
		<content:encoded><![CDATA[　行ってきましたよー。アメリカ村・シネマート心斎橋で上映中の「<a href="http://www.cinemart.co.jp/e-phoenix/" target="_blank">エンター・ザ・フェニックス</a>/<a href="http://enterthephoenix.jce.com.hk/main.htm" target="_blank">大ｲ老愛美麗</a>」（04）。今週は19時20分からの１日１回上映です。<br />
<img src="http://nancix.up.seesaa.net/2046/C2E7CFB7B0A6C8FECEEFA5DDA5B9A5BFA1BC.jpg" width="250" height="350" border="0" align="" alt="大老愛美麗ポスター.jpg" /><br />
<br />
　シネマート心斎橋といえば、かつては関西の香港映画上映のメッカのひとつ、心斎橋パラダイス・スクエアだった場所。「ブエノスアイレス」上映時にはクリストファー・ドイル＆篠原弘子さんのトークショーもすぐ近所で開かれ、連日満員でした。同じくトニー・レオン主演作「月夜の願い～新難兄難弟」は満員とは行かなかったけど…通いつめたものです。<br />
　それが、つい近所にあった「シネシティ心斎橋」がなくなり、パラダイス・スクエアもいったん閉館になり、あああ、関西での香港映画ブームもこんなふうに終わりかぁ…と寂しく思った時期もありました。<br />
　いったんはシネマート心斎橋開館の報らせに「アジア映画専門館が大阪にも！」と喜んだものの、ラインナップは韓流中心…けっったくそ悪い～と思わないでもなかったのですが、いやいやそれがなかなかどうして。<br />
<br />
　ロビーに入ると、<strong>BGMは「インファナル・アフェア３」のサントラ</strong>。<br />
　整理券を受け取って上映館内に入ると、<strong>BGMは「花様年華」？のサントラ</strong>。<br />
　パンフを買おうと外に出ると「インファナル・アフェア」ワールド。<br />
　また席に戻ると、甘いナット・キング・コールの歌声。♪キサース　キサース　キサース…<br />
<br />
　うわーうわーっ、<strong>これでトニー・レオン主演作を見られなきゃ、嘘やぁぁ！</strong>と内心泣きもだえたものですがね。<br />
　あああ、せめてここで「地下鉄」を見たかった……＿|￣|○<br />
　<br />
　もしもここで「地下鉄」が上映されるなら、劇場側に掛け合って、イ・ビョンホンファンからのお花のある辺りに、あーーんなディスプレイやこーんなポスターを飾って、壁面にあーーんなCDディスクプリントのトニーやトニーたトニーやチャン･チェン張震やミリアム・ヨン楊千[女華]を飾って…。<br />
　無料配布の案内ペーパーだって、こちとらで製作・印刷して配ってもらう勢いなのに…<br />
<br />
　無情のDVDストレート…。<br />
<br />
　ロビーの前売り券コーナーには、浅田次郎原作「地下鉄（メトロ）に乗って」の前売り券も売っているから、また哀しいのだった…。<br />
<br />
　気を取り直して、映画鑑賞突入！<br />
<br />
　「大ｲ老愛美麗」という中国語題は、「英雄愛美麗（英雄、色を好む）」という常套句のもじりではないか、という広東語の先生の指摘なり。だから邦題は、訳も解らず英語題そのままにするのではなく（フェニックスなんて出て来ないし！）、「ボスは麗人がお好き」とでもしてほしかったところです。麗人といっても、まあその…なんだけど。<br />
<br />
　製作は、貴金属店から発展して不動産投資やホテル経営（北朝鮮でも）でブイブイ言わせ、ニコラス・チェー謝霆鋒やTwinｓなど若手芸能人を多く抱える"香港のバーニング・プロ"とも言いたい芸能プロダクションでもあり、勢いをかって映画制作にも乗り出したアルバート・ヨン楊受成主席率いる<a href="http://www.emperor.com.hk/page.php?p_id=3" target="_blank">英皇娯楽集団有限公司</a>とジャッキー・チェン成龍が手を結んで作った、<a href="http://www.jackiechan.com/films" target="_blank">成龍英皇影業公司</a>である。<br />
　ちなみにnancixは、香港では絶対に英皇系のホテルには泊まらない主義である。…しょせんは無駄なあがきというものだが。<br />
<br />
　日本語字幕は、水田菜穂小姐。生き生きとした現代日本語で、ヤッチマエーだったか、思い切ったカナ表記が新鮮だったりした。独特の韻を踏むようなチャップマンのセリフ回しと、受けて立つロー・カーインの父子会話にはさぞかし手を焼いたことと思う。今後も英語字幕と英語脚本からしか訳せない連中に負けず、広東語から訳す字幕をよろしく願いますです。<br />
<br />
 ……あらら、大筋はトニー・レオンが「ブエノスアイレス」撮影後、気分転換に？出演したコメディ映画「[最佳拍[木當]之酔街拍[木當]」（未公開）に、何だか似ているわ。あれもアクション男優兼アクション監督のチン・カーロッ銭嘉樂にとっては、初監督作品だった。同じく初監督をこなすスティーブン･フォン馮徳倫に、アルバート・ヨン楊受成主席が「ウチの連中を上手く使って、ああいう娯楽映画を手堅く作れや」と命じたのかしらん？　それとも、スティーブンが「オレならもっとうまくスタイリッシュに作ってみせるぜ！」と発奮した？<br />
　マフィアのボスが亡くなり、跡継ぎにマフィア組織とは関係ないカタギの息子を据えることになって起こる、大騒動…というプロットは、若き日のチョウ・ユンファ周潤發も「黒社会/我在黒社会的日子」で演じたっけ。ブルブル震えてみせるユンファの演技が、何だかオーバーアクションでトホホ…だったんだけど。<br />
<br />
　そういえば、スティーブン・フォンの大好きな映画の一つが「男たちの挽歌」で、30数回は見たという。特にユンファが演じた「マーク」にぞっこんなのだそうだ。少年時代には爪楊枝の代わりにをくわえて、サングラスをかけて、パパのコートを着てマークになり切ってみたりしたというから、まったくもって、同志だー！と握手したくなる。道理で、黒サングラスに爪楊枝くわえて、偽ドル紙幣に火をつけるあの名シーンを、イーソンにそっくり再現させたわけかぁ！（腹を抱えて笑えたのは、映画館内でもnancixだけかも…）<br />
<br />
　赤義堂の龍頭（ボス）のホン・ヤッ洪一（ユン・ピョウ元彪）は25年前、ライ・ファイ雷輝が率いる対立組織の幹部・鄭が自分の部下の手で殺されたことで一触即発の事態に陥ったのを、ボス同士の手打ちで何とか事を収めるのに成功した。だが「事故」とされた幹部の妻子は、その恨みを忘れることはできなかった。<br />
　25年後、老いた洪一は55歳ながらスキンヘッドの忠実な部下・パッイエー八爺（ロー・カーウィン）にある遺言を遺して息を引き取る。八爺とその一人息子、忠堅（チャップマン・トー）は、後継者としてボスの知られざる一粒種を据えることを決意。だがそのカタギの26歳の息子は何と、ゲイだというのだった。<br />
　「女（娼婦？）を探すならモンコク旺角、男を捜すならタイだー！」とタイに飛んだ父と子。目指す相手・ジョージこと洪志傑は大学卒業後、放浪生活を経て今ではタイの高級レストランで、英語も堪能なオーナーシェフとして実直に働いていた。しかし八爺父子と先に会ったのは、ジョージのルームメイトのサム（イーソン・チャン陳奕迅）。カナダのチャイナタウンで孤児になり、香港映画にどっぷりはまってマフィアのボスに憧れてきたサムは、ジョージを言いくるめて自分が「ジョージ」だと名乗り、本物のジョージを「サム」として、香港に乗り込むことになる。<br />
　憧れのマフィアのボス生活を満喫する偽ジョージ。しかし洪一の葬儀で、彼に恨みのこもった視線を向ける若者がいた。対立組織でナンバー２となった、かつての幹部の息子・ティン・チャウ鄭秋（スティーブン・フォン馮徳倫）だ。偽ジョージは、対立組織のボス雷輝の娘で、大卒で父の援助無しに生命保険外交員として実績を上げようと奮闘する25歳のジュリー（カレン・モク莫文蔚）に心惹かれる。ところがジュリーは、ハンサムで腕も立つ偽サムに一目ぼれ。何とか彼の気を惹こうとする。ついに「自分はゲイで、女性には関心が持てない」と打ち明ける偽サム。<br />
　本物のジョージとして、彼は父の非情さを恨んでいた。母の死後、男らしく振る舞えと叱りつけ、大事なラガティー・アン（人形）も取り上げ、感傷を許さなかった父。まだ幼い彼を海外留学させ、会おうとはしなかった父に、見捨てられたような屈託を抱えていたのだ。お気楽なサムと違い、彼はタイにいる白人の恋人フランキーが「別れる」とメールで告げて来たことにあせってもいた。<br />
　一方、娘をジョージと結婚させて組織同士の結束を固めようとする父。鄭秋とその手下たちは、何とか結婚を阻止し、ジョージを亡き者にしようと謀る。ついに彼らはボスに刃向かい、ジュリーと偽ジョージを拉致監禁してしまった。<br />
　本物のジョージは、父の書斎から見つかったラガティー・アンの足に、幼い自分が書いた父への嘆願状と、そこに父が書きのこしたメッセージを見つけた。そして父の真意をから知らされた。女々しく心優しい息子を、父は何とか極道の世界から切り離してやろうと、幼い彼を海外留学させ、一度も会わずにいたのだ。その父の遺言とは…。<br />
<br />
　ジョージはついに決意する。自分の正体を打ち明け、サムとジュリーを鄭秋から救い出そう！　しかし、本物のボスがゲイだったと知った手下たちは、軽蔑のまなざしを向けて従おうとはしない。付き従うのは父子とマッサージ師のオカマちゃんだけか？　しかしそのとき……。<br />
<br />
　俳優としてのイーソン・チャン陳奕迅はnancixにとって「器用で、ドラマでもコメディでも個性を出せて、地味ながらイイ味出してる小品佳作に出ている」イメージが強い。典型的な南方系中国人男性のルックスで、すご味も出せるし不敵でもあるし、でも目を細めて笑うと何ともいえない愛嬌が。ただほとんど主演作が日本で紹介されないうちに、どんどん太っちゃって（泣）。今回は、オールバックで不敵に笑うとひところのアレックス・マン萬梓良にあまりに似ているのでびっくりした。<br />
<img src="http://nancix.up.seesaa.net/image/A5A2A5ECA5C3A5AFA5B9A5A4A1BCA5BDA5F3.jpg" alt="アレックス・マンにそっくり陳奕迅" width="248" height="293" border="0" /><br />
　結婚もして私生活は落ち着いている様子だけど、どうかプライベートはアレックスを見習わないで、カメラの前でだけどんどん弾けてほしい。もう何年かしたら、マフィア幹部役としてもアレックス・マンやサイモン・ヤム任達華並みのいい味出すんじゃないかなあ。中年になっても活躍できる人材だと思う。<br />
　彼が黒社会系映画ポスターを自室の壁にべたべた張り付けているのは、トニー＆ジャッキー・チュン張學友主演の「亞飛與亞基～錯在黒社会的日子」（92、未公開）を連想させたけど、イーソンってば主役の顔を自分の写真に挿げ替えてるんだもんなあ…手が込みすぎ(^_^;)　イーキンがイーソンになってるよう！<br />
<br />
　男も女も惚れこむ美形、ひこそことダニエル・ンー呉彦祖。<br />
<img src="http://nancix.up.seesaa.net/image/A5C0A5CBA5A8A5EBA5A4A1BCA5BDA5F3.jpg" alt="ダニエル＆イーソン" width="200" height="382" border="0" align="left" hspace="6" vspace="6"/><br />
　香港映画デビュー作「美少年の恋」の因縁が、彼には終生付いて回るのであろうか。「僕が同性愛者役をするのは、多分三回目だよ」と、香港版公式サイトのメイキングで苦笑してたけど、スティーブン・フォン監督は「もしも僕がニコラス・チェー謝霆鋒に、ゲイの役を依頼したら、誰もが（ニコラスがゲイ？　ありえねえ！）って思うんだよ。ダニエルなら（ああ、ありえるかも）って思うからね」と、誉め言葉かどうかわからないコメントをしているそうだぞ。とはいえトニー・レオンが「ゴージャス」で演じたアルバートさんほど物腰がなよっぽくはなく、あくまで繊細な男として、男を愛している役なのだ。一度だけ、イーソンのファッションコーディネートを考えるのに顔に手を添えて思案するときだけ、アルバートさんが乗り移ってたけどね。<br />
　今回はイーソンやチャップマンに哄笑ギャグを任せ、できるだけ生真面目に佇んでいるのだが、それがまた何とも言えずよき対比となっている。何より、父への屈託と和解のドラマを演じられるのは、ダニエルならでは、かも。ただユン・ピョウとは全然似てないんですが…アンディ・ラウが白髪で出てくれたら、説得力あったのに(^_^;)<br />
　「色男　知恵と力はなかりけり」ではなく、一時はジャッキー・チェンのマネージャー、ウィリーさんがアクション男優として売り出そうともくろんだくらい、ダニエルはキレのいいアクションができる男優としても知られていて、今回もなかなか、カッコよく魅せてくれます。<br />
<br />
　そして、おおお、久々のロー・カーイン羅家英の登場だ！<br />
<img src="http://nancix.up.seesaa.net/image/CDE5B2C8B1D1.jpg" alt="スキンヘッドの羅家英" width="200" height="194" border="0" /><br />
　肝臓ガンとの闘病は、何とかなっているのであろうか？　抗がん剤の影響でスキンヘッドになっているのだと思うんだけど…？<br />
　ハキハキとしたメリハリある広東語の響きに、痺れます。まさかこんなに、若いチャップマン・トー杜[ﾐ文]澤との掛け合いがいい味出すとは思わなかった。ローパパがきっちり合わせるのか、チャップマンが絶妙の勘で合わせるのか。<br />
　カレン・モクの父親役、チャーリー・チャン陳惠敏はまさに、「出たぁ！」って感じ。あの胸板の刺青は、ホンモノです（苦笑）。といっても刑務所の看守を務めていたこともあるというから、義侠心に生きる男なんでしょうか。武術大会チャンピオンになったこともあり。「風にバラは散った」（89）ではジョイ・ウォン王祖賢を苦しめ、トニー・レオンの太ももに刃物を突き立てる役だったんだっけ？　トニー・レオン＆アンディ・ラウ主演作「インファナル・デイズ～逆転人生～」（91）でも今回と大同小異の役で出てます。老いても筋肉が減らないのが素晴らしいというべきか。<br />
<br />
　ジャッキー・チェンのオフィスに所属していると、よく日本の情報番組で紹介され重宝な案内役を務めさせられている日本人俳優、葉山豪さんも、かなり目立つ役で出演しています。長髪とヒゲが何だか暑苦しいんだけど…日本刀を振り上げるシーンもある。広東語セリフはもちろん、吹き替えじゃないよね？<p><a href="http://tonyleungcw.com/nancix/log/eid9.html#sequel">[続きがあります]</a></p>]]></content:encoded>
		<dc:subject>映画鑑賞記 &gt; 香港映画</dc:subject>
		<dc:date>2006-07-20T23:28:23+09:00</dc:date>
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		<dc:publisher>Serene Bach</dc:publisher>
		<dc:rights>nancix</dc:rights>
	</item>
	<item rdf:about="http://tonyleungcw.com/nancix/log/eid27.html">
		<link>http://tonyleungcw.com/nancix/log/eid27.html</link>
		<title>起死回生を描いたキテレツ懐古映画「柔道龍虎房」</title>
		<description>　15日は関西におけるアジア映画の封切ラッシュ日。　何を見に行くか仕事しながら考え抜いて（こらこら）、結局時間の合う「柔道龍虎房/柔道...</description>
		<content:encoded><![CDATA[　15日は関西におけるアジア映画の封切ラッシュ日。<br />
　何を見に行くか仕事しながら考え抜いて（こらこら）、結局時間の合う<a href="http://www.judo-ryukobo.com/" target="_blank">「柔道龍虎房/柔道龍虎榜」</a>にしました。何だか広東語映画が見たくてみたくて禁断症状だし、シネマート心斎橋で「エンター・ザ・フェニックス」見てたら、「チャングムさん」byNHK総合放送に間に合わないかもしれないんだもん！<br />
<br />
<img src="http://nancix.up.seesaa.net/image/8F_93B9837C83X835E815B01.jpg" alt="「柔道龍虎房」ポスター" width="350" height="521" border="0" />　それにしても「柔道龍虎房」、今頃ですか？<br />
　ハイ、東京フィルメックスには全然行く予算が取れないし、第七藝術劇場では全く時間が合わなかったので、今頃です。<br />
<br />
　アーロン久々の主演映画♪と喜び勇んで天六ユウラク座へ。考えてみたら<a href="http://nancix.seesaa.net/article/3970607.html" target="_blank">松坂姐さんと台湾ニューハーフと香港スキャンダル女優がもつれ合った「桃色」</a>と同じ映画館で「柔道龍虎房」だなんて、スゴいですね…場末感漂う手描き看板も、相変わらずです。<br />
<br />
<img src="http://nancix.up.seesaa.net/image/8F_93B997B48CD5965B8AC594C2.jpg" alt="天六ユウラク座看板" width="350" height="228" border="0" /><br />
　この看板前で、自転車に乗りながら「おっちゃん、明日はちゃんと仕事に来なアカンで！」と30代にいちゃんが、熟年無精ヒゲおっちゃんに説教してました…。店長が、サボりがすっかり癖になってるパチンコ＆映画依存症の下働きさんに意見する、の図でしょうか。恐ろしいまでに日本の現実と香港映画の虚が一致した、一瞬でした。<br />
<br />
　チケット売り場では残念ながらパンフレット販売はなく、ルイス・クー古天樂とチェリー・イン應采兒のポストカードだけをタダでくれました。<br />
　……アーロンは？　ねえ、アーロンはどこ？(T_T)<br />
<br />
　場内では、女はnancix一人きりです。６人の中高年のお客様は、なぜか最後列に近いあたりに点々と散在。<br />
<br />
　さて、物語はビルの立ち並ぶ香港の郊外…なぜか背の高い草がぼうぼう生えている空き地から始まります。<br />
　グラス・ホッパー草[虫孟]の一員として飛んで跳ねて元気に歌い踊っていたアイドルの面影はどこへやら、長髪にヒゲが、濃い顔にあまりにもむさくるしさをかもし出すカルバン・チョイ蔡一智が、ジャージ姿で、前かがみのヘンな姿勢で演歌を唸り出します。…演歌じゃないや。<a href="http://www.klnjudo.com/IMAGES/34judo-saga-2.jpg" target="_blank">往年の「姿三四郎」主題歌</a>だそうですね。<br />
　後で広東語の先生に聞いたら、確かに70年代香港で、日本テレビ版ドラマが広東語読みの「シーサムセイロン」と呼ばれて大流行したらしい。当時は柔道も流行ったらしい。1978年には「<a href="http://www.klnjudo.com/" target="_blank">九龍柔道會Kowloon Judo Club</a>」の前身も設立されている。後に、カルバン・チョイは劇中で握手を求めて「よろしく、僕はシーサムセイロン、君は檜垣ね」と何度も繰り返して嬉しそうに笑うのだが、それもこのドラマの影響を受けたということか。<br />
　カルバン・チョイの傍らには、柔道着姿のオッチャン（ロウ・ホイパン盧海鵬）もちゃんといる。<br />
　やがて二人は香港の街角で、黄色いチラシ配りを始める。道場らしき一室で、向き合って正座して黙々と飯も食う。どうやら父と息子らしい。<br />
　道場の名札（っていうのかな？　出席したら裏返し、帰るときにまた裏返す木の札、アレです）板に残されているのは、３人分の名札だけ。<br />
　往年の柔道ブームは遠く去り、今ではまったく、はやっていない道場らしい…。<br />
<br />
　夜、バーラウンジ「ＡＨ」の前にバイクで乗りつける男、"革ジャントニー"。<br />
<img src="http://nancix.up.seesaa.net/image/83A815B838D8393.jpg" alt="革ジャンアーロン" width="300" height="475" border="0" />　<strong>あーーーーろーーーーん！</strong>　思わず「お久しぶりね」と手を振りたくなる。<br />
　トニーといえば、この場合トニー・レオンなど眼中になくて、<a href="http://www.aaaa.co.jp/item/00000437755.html" target="_blank">日活アクション映画の赤木圭一郎</a>なんでしょう！<br />
<br />
　119kgの巨漢ドアマンとアーロンは、100ドル札を賭けて勝負。もちろんスポ根もののセオリー通り、アーロンがあっさりと巨漢を投げ飛ばして勝つ。<br />
　アーロン扮する青年トニーは、このバーラウンジ（カラオケステージ有り）のマスター兼ギタリストのシト・ポウ司徒寶（ルイス・クー）に会いに来たのです。<br />
　ところが司徒寶はバンド仲間の罰ゲームのせいで、すっかり泥酔状態。演奏中にぶっ倒れる有様。<br />
　トニーは、かつて香港柔道界の「小金剛」と呼ばれた司徒寶に「勝負しよう」と言い募るが、バンド仲間のサックス奏者に遮られる。<br />
　店の裏で、そのサックス奏者があっさりとトニーに投げられ、商売道具の腕を脱臼させられてしまう。<br />
<br />
　同じ夜、アパートメントの上階からポイポイと荷物を投げ落とされる若い女、シウモン小夢（チェリー・イン）。<br />
　女家主が、度重なる家賃滞納にたまりかねて強制排除の手段に出たのだ。<br />
　荷物ごと追い出されてもいっこうにしょげず、道祖神？へのお供え物の果物をほおばり、荷物を抱えて夜道を行く小夢。<br />
　翌日、たどりついたのは、あのバーラウンジ「ＡＨ」。店の前の張り紙を見て店に飛び込む。<br />
　泥酔したまま、いぎたなく眠り込んでいる司徒寶に、ボーカリストとして採用してくれと頼むが、彼は聞いちゃいない。時間はすでに昼の１時半。司徒寶は飛び起き、そこにトニーも現れる。寝ぼけまなこのまま、司徒寶は仲間のサックス奏者に電話するが、脱臼したので店に行けないと言われて困り果てる。食い下がる女やトニーにブツブツ、ブツブツと「ヒマあるか？　あるんだな？　手を貸してくれ、頼む」と呟き、共に店を飛び出し、ホンハム紅[碪ｶ]と土瓜灣を結ぶミニバスに乗り込む。<br />
　あああ、ミニバスだミニバスだ、香港だぁぁぁ。<br />
<br />
　３人は昼日中も薄暗いゲームセンターに突入。そうなんだよな、10年ぐらい前に香港・旺角や台湾で覗き見た"ゲームセンター"は、日本ではありえない～と背筋が寒くなるほど真っ暗で、アーケードゲーム機の画面だけがまばゆく輝いていたのだ。<br />
　そのゲームセンターにはガンダムゲームだの、マージャンの上海だのがあって、ちょっと笑っちゃったりなんかする。そのゲームセンターで、司徒寶が狙ったのがマン親分（ジョニー・トー一派の一員、エディ・チョン・シウファイ張兆輝）と呼ばれる、柄シャツの胸元に金札ペンダントなんかかけた、見るからに８９３のオッチャン。ブツブツ、ブツブツと独り言を言ってるのが、奇妙キテレツ。後で強引にエアホッケーゲームの相手をさせていた小学生を毒舌で泣かせちゃうし、ショバで借金取りをしている地回りなのか、待ち合わせに遅刻してきた若い連中の胸を、平然と刃物でスパッと切っちゃったりする……こええええ。弱いものイジメすんなー！<br />
<br />
　そのマン親分の書類カバンを、シウモンとの連携プレーですり替え、回収したばかりの５万香港ドルをまんまと横奪りした司徒寶。<br />
<br />
　そんな彼を、哀しく見つめるトニー。お仕置きだ！とでも言わんばかりに柔道技をかけるのだけど、どんなに投げられ路面に叩きつけられても、窒息させられかけても、札束を手放さない司徒寶なのだ。<br />
<img src="http://nancix.up.seesaa.net/image/83A815B838D8393VS838B83C83X.jpg" alt="ルイスを締め上げるアーロン" width="350" height="233" /><br />
　（ホントはやればできる子なのに…どうしたらやる気を出せるの？）と嘆く、教育ママになりたくなる…。<br />
　司徒寶は小夢を引き連れ、賭場に向かう。そして２万ドルをあっさりとすってしまい、小夢の取り分まで「出せ、よこせ」と強要する。さらに「今夜は金が要るんだ」と、倉庫からストックの<a href="http://www.kirin.co.jp/brands/sw/chivas-regal/index.html" target="_blank">シーバスリーガル</a>の箱を持ち出し、横流ししてしまう。…そりゃ横領ってもんでしょーが！<br />
<br />
　どーーーしよーーーもない、酒びたりでアルコール依存症の、倫理観念欠如の、ろくでなし。<br />
　どういうわけか、やたらと<strong>顔の汗をタオルで拭う癖</strong>だけが「ロンゲストナイト～暗花～」でトニー・レオンが演じた悪徳刑事と共通する。<br />
<img src="http://nancix.up.seesaa.net/image/835E83I838B838B83C83X.jpg" alt="赤タオルを手放さないルイス・クー" width="236" height="316" /><br />
<br />
　その夜、それでも華やかに「ＡＨ」のステージで歌う小夢、伴奏する司徒寶とトニーの姿があった。<br />
　都合のいいことに、トニーもサックス奏者だったのだ！　それであらかじめ、司徒寶の仲間のサックス奏者をやっつけたのか…。あなどれんぞ、トニーという男！<br />
　そしてウエイターが、４組の客が彼らを呼んでいると告げる。<br />
　１組目は、まんまとカバンを盗られた、あのマン親分と子分たち。<br />
　２組目は、なんとチャン・シウチョン陳小春じゃなーーい！　つんつん立ったヘアスタイルが、何だかそぐわない…。<br />
　３組目は、冒頭の柔道家、チェン・ヤッサム鄭一[王探]とその息子、阿正。<br />
　４組目は、この店のオーナー。<br />
　ここから４通りの話が一気に同時進行する。このややこしさが面白い。<br />
　陳小春は小夢に用があった。小夢は彼の芸能プロダクションと契約しているのだが「３級片（エロorグロ映画ですな）に出るのはいやだ、ヌードもセミヌードもＨシーンもお断り、歌手になりたい！」と出演話をつっぱねていたのだ。プロダクション側は、台湾にいる小夢の父親と違約金について話しをつけると宣告する。彼女は、台湾からの家出娘なんですかねえ。<br />
　柔道家父子は、司徒寶に用があった。司徒寶の師匠であるチェン・ヤッサム鄭一[王探]は、道場「一心館」の再興のために、優秀な弟子だった司徒寶に戻ってほしいのだ。どうやら阿正は知能障害あるいは自閉症であり、道場の後継者になるのは到底無理なのだった。<br />
　そしてマン親分は、もちろんカバンを返せ、５万ドルを返せ、落とし前をつけろと言いたいのだ。<br />
　店のオーナーはといえば、酒庫からストックが消えたり、売り上げ報告がでたらめなことに気づいて、司徒寶を問い質そうと乗り込んできたのだ。<br />
<br />
　トイレにこもり、男女兼用トイレの扉越しを利用し、共同戦線で追っ手を誤魔化そうとする司徒寶と小夢だが、ついにマン親分に連れ出されそうになる。店内ではついに乱闘、いやさ柔道で言う「乱取り」状態になり、しっちゃかめっちゃか。<br />
　あああ、柔道って柔道って、こんな乱闘のために使っていいもんなのでしょーか……神戸市生まれで魯迅をも教えた嘉納治五郎大先生！　あなたが唱えた「精力善用、自他共栄」の精神は……。<br />
　ステージでは、阿正が「姿三四郎」の歌を、マイクの前で前かがみになってがなるし。<br />
<br />
　そのしっちゃかめっちゃかを、一人だけ端然とイスに座ったまま観察している長身・スーツの紳士がいた。<br />
　アコン阿岡（剛とも）（レオン・カーファイ梁家輝）である！<br />
　<br />
　鋭い眼で、司徒寶を見守る阿岡。だが彼はやがて席を立つ。「２年前、おまえは私との試合に来なかったな。再度の試合を望んでいたが、今のおまえでは…」と司徒寶に告げる。またトニーには「以前、道場破りに来たな。また来いよ」と告げて、ウインク。<br />
　カーファイ、キザーーーーーーー！<br />
<br />
　司徒寶はすっかり忘れていたようだが、マン親分もまた、かつては「柔道界の小覇王」と呼ばれた若き柔道家だったようだ。<br />
　またまた若い衆から借金を取り立てた現場に、なんと着ぐるみ姿で乗り込んでカバンを奪おうとした司徒寶と小夢（おまえら、いいかげんに……＿|￣|○）に、「借金したいなら、いつでも貸してやるのによ」と脱力する。彼は、自分を思い出せず小細工を弄した司徒寶がじれったかっただけらしい。<br />
<br />
　……何だよ、柔道家ばっかりなのかよ。<br />
　どうなってんだ、この映画世界の香港は？<br />
　香港が世界に誇るカンフーは、一体どーなったんだぁぁ。<br />
<br />
　司徒寶は道場破りを続けるトニーに「なぜそんなに勝負したがるんだ」と尋ねた。<br />
　トニーは「オレは網膜色素変性症で、30代を過ぎると失明する運命なんだ。だから今のうちにやりたいことをやっておきたくてね」と軽やかに応える。<br />
　冗談っぽい言い方だったが、その日、トニーが店の控え室で自分のロッカーを開けると、眼科医や網膜移植センターの名刺が重ねて置かれていた。<br />
　司徒寶を見やり、ふっと微笑むトニー。実に謎めいた男だ。<br />
<br />
　もったいぶって店内に「柔道選手権2004」のポスターを貼るトニー。<br />
　出場選手名の中に、一心館の師匠の名前を見つけてハッとする司徒寶。<br />
　司徒寶は小夢に頼み、一心館の師匠に、マン親分の金２万ドルを渡してもらおうとする。<br />
　ところが、いくら待っても会合場所のレストランから小夢が出てこない。<br />
　店内に入ると、彼女は親子と一緒にステーキ食ってたりなんかする。<br />
　「なんで食ってるんだよ！」「だって、本人に直接話しをさせろって師匠が」と小突き合う二人。<br />
　「おまえも食え」と、師匠は司徒寶を座らせる。<br />
　師匠は、選手権の優勝者に与えられる賞金と栄誉で、自ら一心館を再興しようと決心したのか。<br />
　金はここの支払いだけでいい、それより入場券をやるから、試合を見に来いと不肖の弟子・司徒寶を誘うのだ。<br />
　それにしても、２年前、何が司徒寶に起こったのか？<br />
<br />
　司徒寶はまた師匠から返された大金を手に、小夢の制止も聞かず賭場に乗り込む。たまりかねた小夢は、彼がもうけたばかりの札束をもぎ取り、賭場から走って逃げ出す。<br />
　いくら言葉で言ってもギャンブル狂いが聞かないのなら、実力行使だわさ。<br />
　しかし死に物狂いで疾走して逃げるわけでもなく、彼女は両手からこぼれたお札を拾い集め、追っ手の手が届くか届かないかのところまで戻ったりして、緊迫感ゼロ。<br />
<img src="http://nancix.up.seesaa.net/image/8ED91A982C6836083F838A815B.jpg" alt="チェリー・インと札束" width="300" height="465" /><br />
　彼女に手を出されまいと、身代わりにボコボコにされてよろめき歩く司徒寶に、わざわざ追っ手の前まで戻って靴を拾ってやったり。<br />
　追っ手に捕まったら女の身、ただじゃすまないのにさぁ…。<br />
　さすがにこんな真似をしちゃ、司徒寶はどの賭場にも出入り禁止を食らう。ギャンブルに依存して現実逃避できなくなったのである。<br />
　なるほど"共依存"関係を防ぐ、こんな荒っぽい手立てもあったか。なんて感心してる場合じゃなかったが。<br />
<br />
　おそらくすでに20代後半であろう小夢は、香港での芸能オーディションに年齢を理由にことごとく落ち、日本でのデビューを目指すと司徒寶に告げて「AH」をさっさと去る。<br />
<br />
　「柔道選手権2004」の大看板が掲げられた、試合会場。その前に立ち尽くす、司徒寶。<br />
　中に入れないまま、逡巡する彼の耳に、近づいてくる救急車のサイレンの音が…。<br />
　顔色を変える、司徒寶。<br />
　ケガ人らしき選手が担架で運び出され、意識不明のまま救急車に搬入された。<br />
　付き添うのは……やはり、師匠の息子阿正！　てことは、倒れたのは師匠！<br />
<br />
　病院で師匠を探してよろめき歩く、司徒寶。<br />
　病人はアンタでしょーがと思うのだが、医師も看護師も声をかけて保護しようとしない…。<br />
　阿正が見つめ続ける、装置に表示される光点が、ついに動かなくなる…。<br />
　生涯を柔道一筋に賭けたおししょーさま、ご臨終です…。<br />
<br />
　司徒寶が立ち会い、保護者を失った阿正は障害者自立支援センターに引き取られることになった。<br />
　一方、日本でのデビューの夢を賭けた芸能プロダクションの男？（演じるのはジョニー・トー専属スチールカメラマンの日本人、岡崎裕武氏だとか）に見放された小夢。<br />
　自立支援保護センターを脱走し、街角でチラシを配ろうとする阿正を、司徒寶はセンター職員らと共に追いかける。<br />
　道場で、昔どおりの生活を続けようとする阿正だが、もはや父親はいない。<br />
　結局また、センターに戻るしかない阿正なのだ。<br />
　失意の司徒寶も小夢も、またもやホンハム紅[碪ｶ]と土瓜灣を結ぶミニバスに乗り込む。<br />
　前後の座席に座る二人。前の司徒寶に気づき、緊張の糸が切れたのか、背もたれに顔を押し付け、泣きじゃくる小夢。<br />
　彼女に気づいているのかいないのか、顔を上げてのけぞるように目を閉じる司徒寶。ここがポストカードのシーンだったのか。<br />
<br />
　……恋というのじゃ、ないけれど……。<br />
<br />
　再び、３人の奇妙な共同体生活が始まろうとする。<br />
　ステージに向かうとき「目は大丈夫か？」とトニーにそっと聞く司徒寶。トニーは「ああ、ありゃ方便だよ。病気だって言えば、皆拒否できないからな」と軽く答え、司徒寶は激怒して飛びかかる。<br />
　あああ、また乱闘です…。<br />
　やっぱりトニーに負け、店を飛び出す司徒寶。<br />
<br />
　トボトボ歩きのルイスが、可愛い…。<br />
　そのやるせなさそうなトボトボ歩きが、やがてシャドーボクシングならぬシャドー投げの体勢へ変わっていく。<br />
　ふと目に入るのは、一心館の入り口。<br />
　師匠亡き後、放置されている道場のマット上を、うれしそうに転がり回る司徒寶。<br />
　なぜか阿正も自立支援センターを脱走して飛び込んでくる。まるで師範代を務めるかのごとく、阿正と共同生活を始める司徒寶。<br />
<br />
　やがてバーで、道場で、トニーとも勝負する。<br />
　すっげーーー嬉しそうにニコニコしながら、男二人でくんずほぐれつ練習されては（汗）。<br />
　司徒寶は、マン親分とも店のオーナーとも、柔道の勝負で落とし前をつけてしまう。<br />
　やっぱり皆、組み合いながら嬉しそうに声が弾んでたりする。<br />
　何だ、そういうことか。<br />
　みんな柔道狂で、司徒寶ファンで、オーナーは将来を嘱望された司徒寶の堕落を心配してマスターに据えてやり、マン親分も彼と再び立ち合いたくて、ちょっかい出していたってことか（違）。<br />
<br />
　小夢も、一つの落とし前をつけようとしていた。<br />
　高級レストランで、彼女と食事する、パリッとスーツを着込んだ<a href="http://images.google.com/images?hl=ja&lr=&ie=UTF-8&oe=UTF-8&q=%E6%B8%85%E6%B0%B4%E7%AB%A0%E5%90%BE&num=50&sa=N&tab=wi" target="_blank">清水章吾</a>。<br />
　いや違う、チワワ共演ＣＭのあのオジサンじゃなくて、何と初老のその紳士を演じているのは、「悲情城市」文清のお兄ちゃんことジャック・カオ・ジェ高捷！　いやー見違えました…清水章吾にしか見えなかったよ。<br />
　その高捷こそ、小夢の父親だったのだ。<br />
　彼女は台南から台北へ、台北から香港へ、香港から日本へと、歌手を夢見て夢中で飛び出してきたらしい。何という、行き当たりばったり人生。<br />
　父親はそんな無軌道娘を心配し、一度は家に戻れと説得しに、台南から香港に出て来たのだろう。<br />
<br />
　父との会食から「ＡＨ」の近くまで戻った小夢は、赤い風船が木に引っかかって、どこにも行けないでいるのを見上げる。<br />
　何とか風船を取ろうとする彼女に、司徒寶も、トニーも、肩車で応援する。<br />
　日本の高校生トレンディードラマみたいな、３人の共同体ぶりが、微笑ましいったらない。永遠のピーターパンとウェンディ、いやむしろティンカー・ベル。<br />
　男女の性愛ではなく、それぞれの夢を追うのに手を貸す仲間、同志愛が３人を結びつけているのだ。<br />
　アーロンがアーロンが、そんなことさせられたらまた背が縮むぅぅぅ！と心配しないでもないけど。<br />
<br />
　司徒寶とトニーに見送られ、父親に連れられ車に乗る寸前、小夢はやっぱり逃げ出した。<br />
　一心に駆け抜ける彼女に、司徒寶はパンプスを拾って放ってやり（賭場から逃げ、追っ手と悶着があった時の彼女の気配りの優しいお返しですね）、嬉しそうに見送る。父親もまた、結局は声援の言葉を叫ぶ。<br />
　この"南の女"は、決してクヨクヨ悩んだり、周囲を恨んで呪ったりしないのだ。行き当たりばったりだけど。<br />
<br />
　すがすがしいまでに、オトコマエ。<p><a href="http://tonyleungcw.com/nancix/log/eid27.html#sequel">[続きがあります]</a></p>]]></content:encoded>
		<dc:subject>映画鑑賞記 &gt; 香港映画</dc:subject>
		<dc:date>2006-07-15T23:43:28+09:00</dc:date>
		<dc:creator>nancix</dc:creator>
		<dc:publisher>Serene Bach</dc:publisher>
		<dc:rights>nancix</dc:rights>
	</item>
	<item rdf:about="http://tonyleungcw.com/nancix/log/eid4.html">
		<link>http://tonyleungcw.com/nancix/log/eid4.html</link>
		<title>40男が描く「母の呪い」に打ち勝てるか…女性映画「ジャスミンの花開く」</title>
		<description>　シネリーブル梅田で「ジャスミンの花開く/茉莉花開」を見てきました。　「ああ、アレ。ツイィーのプロモーションビデオなんだってね」と何...</description>
		<content:encoded><![CDATA[　シネリーブル梅田で「ジャスミンの花開く/茉莉花開」を見てきました。<br />
　「ああ、アレ。ツイィーのプロモーションビデオなんだってね」と何人かに言われたけど、うーん…これでツイィーの宣伝効果があるか、女性客の共感を呼び彼女の格が上がるかというと、大いに疑問。<br />
<br />
<img src="http://nancix.up.seesaa.net/image/89CC95P83c83C83B815B.jpg" alt="「上海ルージュ」の鞏俐より清楚な歌姫ツイィー" width="400" height="300" /><br />
　じゃあちょっと、あんまりツイィーの資質だの女優としての好感度には触れないで、映画を観てみようかな、と天邪鬼がうごめき出す。<br />
<br />
　むしろ、中華系女性映画ってことで、興味がありました。<br />
　ちょっと思い出すだけでも、<br />
　チョウ･ユンファ周潤發＆コラ・ミャオ繆騫人の「傾城の恋」(84)、マギー・チャン張曼玉がブラザーコンプレックス娘からしっとりとしたオトナの女まで、ユンファがタイプの異なる２役を演じた「ストーリーローズ　恋を追いかけて」（86）、<br />
　故・久世光彦さんが「ヒロインが向田邦子さんに似ていてハッとした」と評した、ブリジット・リン林青霞＆マギー・チョン張曼玉の「レッドダスト」（90）、nancixの両親の故郷・大分県でロケが行われマギーが自転車で田園風景をかっ飛ばした「客途秋恨」（90）、<br />
　やはりオールド上海が舞台の「赤い薔薇、白い薔薇/紅[王久]瑰白[王久]瑰」（94）、福岡アジアフォーカス映画祭で見たきりの「べにおしろい（紅粉）」（94）、ミシェール・リーやマギー・チョンの存在感で、スケールがドンと増した「宋家の三姉妹」（98）などなど。<br />
　そういえば、未だ日本公開の話を聞かないスタンリー・クワン關錦鵬監督の「<a href="http://nancix.seesaa.net/article/8538032.html" target="_blank">長恨歌</a>」（05）は、どうなったんだろう。中華系女性映画研究志望者（いるのか？）は、絶対見ておくべき佳作なんだけど。<br />
<br />
　強引に総括すると、総じて中華の女たちは日本女性よりよほど強いけど、香港映画の女たちは「オットコマエ」、中国映画の女たちは「しぶとい！」って感じがしますねえ。<br />
<br />
　さて、今回の「ジャスミンの花開く」。<br />
　原作はおなじみの女性作家・張愛玲ではなく、スー・トン蘇童という男性作家の「婦女生活」という小説だそうです。<br />
「<a href="http://aonoken.osaka-gaidai.ac.jp/zjcidian/zuojia/s/sutong.htm" target="_blank">オンライン現代中国作家辞典</a>」によると、トニー・レオンより１歳下の1963年生まれ。40代。<br />
　あらま。「べにおしろい」と、あのチャン・イーモウ張藝謀監督の「紅夢/大紅灯篭高高掛」（91）の原作者だわ。こりゃちょっと、ペーソスきつそう。「べにおしろい」は、せっかく身重の妻にせっせと料理を作ってくれる夫に、妻がガンガン文句つけるシーンに辟易したもんなあ。<br />
<br />
　監督は、張藝謀と北京電影学院撮影科の同級生だったというホウ・ヨン侯咏。下放後に遅まきながら北京電影学院に進学した張藝謀だから、ホウ・ヨンの方がかなり年下か。と推理して調べたら、やはり1960年西安生まれの40代でした。すでに中国国内の撮影賞を何度も受賞し、北京電影学院撮影科の同期では最も手がけた作品の多い、定評ある撮影監督です。91年に映画監督デビューを果たし、今作が２作目。<br />
<img src="http://nancix.up.seesaa.net/image/9BI95B62B8AC493C2.jpg" alt="姜文とホウ・ヨン監督" width="350" height="244" /><br />
　40男が考え出し、40男が脚色・演出する女性映画。<br />
　どうなんだ。お手並み拝見といきましょう。<br />
<br />
　<a href="http://nancix.seesaa.net/article/8538032.html" target="_blank">「長恨歌」のレビュー</a>では<br />
<blockquote>　で、お話は「時代に翻弄された、非常に男運の悪い上海美女」<br />
　というものでした。<br />
<br />
　おしまい。</blockquote>　と書いたnancixですが、　「ジャスミンの花開く」も、<br />
<blockquote>　お話は「時代に翻弄された、非常に男運の悪い上海美女３代」<br />
　というものでした。<br />
<br />
　おしまい。</blockquote>　と書こうと思えば書ける。<br />
<br />
　でもむしろ、今回強く印象に残ったのは、<br />
　（どーーーして<strong>母親ってのは、娘に対して呪いをかけちゃうもん</strong>なんだろうなあ！）と嘆息したい気分でした。<br />
　これは中国に限ったことじゃない。<br />
　昔読んだ精神分析の本に、母性というのは豊穣の地母神デメテルのごとく、慈しみ癒しを与える包容力と、逆に子供を束縛し徹底的に支配し思いのままに制御しようとし、独立を妨げ抗うと殺してしまいかねない面の二面性があるものだ、という説（ユング心理学のグレートマザー論？）を見つけたときは、いやもう全くその通り！と拍手したくなったものです。<br />
　母性本能、なんて簡単に言うけど、案外怖いんだよ。母性って。<br />
<br />
　雑誌「ＡＥＲＡ」がもう特集のネタにしてきたかもしれないけど、nancixの周囲にも、母親がかけた呪いがとけずに悩んでいる女性が、たんといる。両親の目の前で投身自殺しちゃった人も……（涙）。<br />
<br />
　つまり、思春期を迎えた娘に"悪いムシ"がついて、"キズモノ"になっちゃーいかんと口を酸っぱくして説教し、男女交際を禁じ、<br />
　それでも自然に好きになったボーイフレンドには何かとケチをつけ、生活環境や経済格差を言い立て、ラブ×２モードの浮き立った心に冷や水をぶっかけ、<br />
　適齢期前と真っ最中には「そんなことではいい嫁になれない、いい妻になれない、いい母親になれない、結婚生活とは我慢の連続なのだから、今からこれしきのことを我慢できないでどうする」など呪文のような小言を並べ、<br />
　そんなに結婚・妊娠・出産ってメンドくさくて我慢しなきゃ耐えられない、不幸なものなのか！と娘をうんざりさせるってことです。<br />
<br />
　じゃあ、結婚しなきゃラクちんじゃん、面倒じゃなくなるじゃん、と安易に発想しのほほんと暮らしていると、「うちの娘が婚期に遅れる」とあせってあれこれ画策する。<br />
　どーせモテないんだし、面倒だから任せてみるか、と釣り書を書いてみると、何だコレ？　「ワタシ」って、学歴と親の職業と兄弟の数でしか量ってもらえないモノなの？と愕然とする。<br />
　「趣味・読書と映画鑑賞」って、めちゃくちゃ平凡じゃん！<br />
　読書といっても、愛読書が男性側は「嫌韓流」と「ゴー宣言」シリーズで、女性側が「韓ドラのノヴェライズ」だったらどーするのさ？<br />
　そのいいかげんな釣り書きで量ってあてがわれた男は、nancixの場合、ろくすっぽ異性と口が利けないような、見合いに母親と叔母さんが付き添ってくるようなヒトでした……。<br />
　母よ、貴女はあまりにも娘を知らなすぎた。<br />
　天国に向かって今更言っても、しょうがないけどね。<br />
<br />
　３世代にわたる、上海美女の「茉」「莉」「花」にも、母の呪いがかけられる。<br />
<br />
<img src="http://nancix.up.seesaa.net/image/83c83C83B815B82C692C299t.jpg" alt="ぶりっ子ツイィーと陳冲" width="300" height="450" /><br />
　第一章、祖母と紹介されるモー茉は、父を亡くして母一人、娘一人で流行らない写真館を営んでいる。<br />
　1930年代、いよいよ日本軍が侵攻してこようかという時に、のんびり写真を撮影する余裕のある上海市民は、まずいない。<br />
　夢見る18歳の乙女のモーはそれでも、憧れの映画スター・カオ・ジャンフェイ高占菲を見るために、映画館へ向かう。母親（ジョアン・チェン陳冲）は「映画は今日で最後にしてちょうだい、（不景気のために）使用人を解雇したから、明日からはあなたが店番よ」といいつける。<br />
<img src="http://nancix.up.seesaa.net/image/9BI95B68Fc.jpg" alt="コート姿の姜文" width="244" height="423" align="left" hspace="6" vspace="6"/>　店番第１日目、訪れたのは「カサブランカ」のハンフリー・ボガードかいっ！と突っ込みたくなるようなダンディぶりを見せる、映画会社社長の孟（チャン・ウェン姜文）だった。彼はモーを見初め、強引に映画女優として育てていく。反対する母だが、モーはすっかり舞い上がって耳をかさない。<br />
　孟社長はモーの第一回出演作の撮影のために高級ホテルの一室を与える。ベッドの上には絹の刺繍入り寝衣と、ジャスミンの香水……ホントに中年男の気配りって（苦笑）。<br />
　その手を何人の女優に使ってきたのぉ？と突っ込みたいところだが、モーは全く気が付かない。おそらく彼女は、不在の父親像を孟社長に求めたのだ。強く、逞しく、頼りになり、決して自分を見放さない理想の父親像。<br />
　監督も姜文と現場でディスカッションし、孟社長がじっとモーを見つめるシーンを「父が娘を見守るような表情で」と決めたという。<br />
　しかし当然ながら孟社長とモーは男女関係を結び、社長の愛人としてモーは華々しく誕生日パーティーを開いてもらえ、マイクの前で愛らしく「茉莉花」を歌い、さらに女優のステップを駆け上がろうと…ろうと……したその時、彼女を襲うのは悪阻なのだった……。<br />
<br />
　嗚呼、「母の呪い」、ここに具現化。<br />
<br />
　ま、日本でもそうですけど、堕胎するしかない…と孟社長は判断する。<br />
　だけどモーは18歳。<br />
　とにかく怖い。そりゃそーでしょ、まだ麻酔技術も進歩していない時代、自分の体内をかき回され、掻き出されるのに平気なティーンズがいましょうか。<br />
　だからって……だからってホテル内に引きこもって、どうする？<br />
　<strong>依怙地になればなるほど、幸せは逃げていく</strong>のに。<br />
　孟社長も寄せ付けず、母にも救いを求められずにいるうちに、彼女は日本軍に占領された上海に取り残される。<br />
　よくまあ、誰にも乱暴狼藉を働かれずに、実家に帰れたもの。<br />
　母は身重の娘をなじるばかり。写真館の１階を葬儀屋に貸し、母は美容師のワンという愛人を得て"女"に戻っていたのだから、そりゃ娘に戻られても困るだけだ。<br />
　そればかりか、出産を成し遂げて一児の母となった娘に、愛人の王は目を奪われてしまうではないか。<br />
　「一人目の子供を産んだ女性こそ、最も美しい時期」と「御宿かわせみ」で平岩弓枝さんも書かれておりましたしね。<br />
　何度香港に手紙を出しても、孟社長の返事はなく、母の嫉妬と恐れを知りながら、育児にも投げやりなモーは、王の誘惑に身を任せようとする。<br />
　泣く娘の声にも耳をかさず。愛撫のせいか、母乳が染み出たのか、チーパオ旗袍の両胸が濡れているのが、何ともエロチックです。<br />
　母が帰って来て逆上するのも、彼女には解っていたことだったのか？<br />
<br />
　愛人は出て行き、どっと老け込んだ母は錯乱して「形見の金時計を取られた、指輪も取られた。あなた取り返しに行って来てよ」と悲しくモーに訴えかける。<br />
<br />
　そして…。<br />
　モーは取り返しのつかない悲劇が起こったことを、警官に知らされる。<br />
<br />
　美容師・ワンの職場に乗り込み、欧米人顧客のひざに娘を載せて、ワンを平手打ちして金時計だけでも取り返すモーは、確かに強い。<br />
　娘を抱き上げ、昂然と顔を上げて街路を行く姿も、確かに雄々しい。<br />
　でもなあ、その強さを、別の方向に向けていれば……。<br />
　間違った方向に、自分の芯の強さを向けてばっかりの、母と娘であります。<br />
<br />
　第２章は、そのモーに抱かれていた、額に幸運の赤あざがある娘・リー莉の思春期から始まる。<br />
　結局、モー（またもやジョアン・チェン）は母から受け継いだ写真館を手放さず、名称だけ変えて雇い人に営業させているらしい。<br />
　リーは経済的には何不自由なく育つ。折りしも国内戦が終結し、共産主義国家となった新中国では「労働者こそ国の花、共産党員こそ真のエリート」ともてはやされていた時代。<br />
　学校の花形は、労働者階級の家に生まれ育ち、バスケット部キャプテンとして活躍し、共産党員になれた青年・ジェ鄒傑だ。<br />
　「セブン・ソード」の村の牧童、韓志邦役で初めて認識したルー・イー陸毅君、まさに体育会系ハンサム・ガイで適役だね。上海戯劇学院卒だそうで、上海語にも問題ないのか。<br />
　いつも女生徒に取り囲まれている鄒傑のそばに、リーは半ば強引に割り込んで行き、彼の目を奪う……。<br />
　そんな真似するから、女友達の一人もできないんじゃないの、リー…？<br />
<br />
　初恋に有頂天になったリーに、またもや母の呪いがかけられる。めげずに自宅に彼を招くが、母はハンサムな彼を「高くん」と呼び、昔の映画俳優、高占菲に似ていると誉め言葉のつもりか口走り、額に汗して工場で働き、生産に寄与することこそ国家への崇高な義務だと信じてやまない鄒傑に「映画俳優なんて、社会の寄生虫だ！」と逆襲されてしまう。<br />
　「寄生虫になるにも、才覚がいるのよ」とやんわり反論する母。あああ、噛み合わない…。<br />
　気まずく出て行く傑、母と口論するリー。物心ついてからずっと母に「おまえを産んでさえいなければ、私は映画スターになれて幸せになれたはず」と愚痴られていただろう彼女は、ついに家を出ることを決意する。頼るのは、同じ鉄鋼工場で働く鄒傑しかいない。傑の姉の家に身を寄せるのは「他人の家だから気詰まりだわ」と嫌がるけど、あのう、鄒家だってまだ他人の家…、暗に正式結婚を催促するリー、やはり打算的にしか見えませんが、これは許容範囲か…？<br />
<br />
<img src="http://nancix.up.seesaa.net/image/97A48BB817B8FCD8Eq9C7D.jpg" alt="陸毅とツイィー婚礼中" width="300" height="233" /><br />
　鄒傑の実家で、隣近所の人々を招いて結婚披露をする２人。もちろん、リーの母は姿を現さない。<br />
　新婚初夜を、実家の一室で過ごした二人。……シーツに残った血痕が、ナマナマしいです…やはり40男の演出って…。どうもロストバージンはリーにとっては辛い体験だったらしく、傑の母親はすすり泣きまで聞いてしまっている。プライバシーゼロ…。<br />
　屋外に共同トイレしかない鄒傑家のこと、夜には寝室におまるを置く習慣も、リーには耐えられない。やがて彼女は一家の食卓で食事ができなくなり、姑の提案もすげなく断り、姑や小姑からの聞こえよがしの批判にさらされて、家族のなかで完全に孤立する。<br />
<br />
　<strong>依怙地になればなるほど、幸せは逃げていく</strong>のに。<br />
　「お義母さん、その紅焼肉の作り方を教えてください、私、料理の才能ないんですけど、一生懸命覚えます」と頭の一つも下げてりゃ、表面上は何とか収まりがつくのに。<br />
　と思ってしまうのは、なあなあでナントカしようとする日本人だからでしょうか？<br />
<br />
　実家に戻ったリー。傷心の娘を優しく包み込むどころか、さらに呪いを強化する母。それでもリーは夫を待ちわびる。雨の夜、ついに鄒傑は実家を出て来て、リーと一緒に暮らし始める。なんて優しい男なんだ！<br />
<br />
　ところが今度は、リーは実の母と夫の関係を疑い始め、不妊症を気に病んで、幻覚まで見始める。<br />
　夫は「二人だけで暮らしたい、引っ越したい」というリーの訴えに、最初は取り合わない。<br />
　要するに、彼女は心のどこかで、母に完全に受け入れてもらえなかった、愛情を存分に注いでもらえなかった、いつかは母に見捨てられるという不安を抱えて、これまで生きてきたのだ。母が祖母の愛人を奪いかけた、その結果が…ということも、どこかで耳に入れてしまっていたのかもしれない。だから、やっと手に入れたはずの夫の愛情も、安心するどころかいつかは他に奪われるという恐怖にかられてしまう。<br />
　現代ならアダルトチルドレン、境界性人格障害と診断されるだろうか。<br />
<br />
　リーの自殺未遂にショックを受け、傑は養子をもらうことを提案する。<br />
<br />
　だーかーらーー、そこで養女ではなく、男の子を養子にしていればあああ！<br />
　当時の中国では、女児のほうが手放す人が多かったのかもしれないし、女は女同士のほうがと傑が安易に考えたのかもしれないが…。<br />
　折りしも、中国は文化大革命に突入。因習、道徳観念、伝統、文化、全て古いモノを打ち壊し、新しいモノを受け入れよう、新しければ何でもよいと社会が狂奔していた時代。<br />
　となると、夫も「女房とナントカは、新しいほうがいい」と考えるだろうとリーは脅えたのだろうか？<br />
　老いた母ではなく、今度はまだあどけない小学生の養女、花が彼女の仮想敵となってしまう。<br />
　妻の執念深い疑い、「党に訴えてやる！」と口走った憎しみの言葉が現実になることへの恐れ…。子供が親を、妻が夫を密告して破滅させていた時代に、リーの妄執が吐き出した言葉は、清廉潔白な党員として生きようとした夫を絶望させるのに、充分だったのか。<br />
　傑は命を絶ち、リーも後を追ったことが暗示される。<br />
　写真館に取り残されたのは、祖母のモーと、幼いファ花…。<br />
<br />
　第３章は、80年代の物語。中学だか高校だかを卒業後、辺境の農場に下放されていた花と、同い年の恋人のトー小杜（やっと出て来た！　リウ・イエ劉[火華]くーーーん♪）が上海に戻ってくるシーンから始まる。<br />
　メガネっ娘の花はすでに、24歳。写真館は婚礼写真を請け負い、大いに繁盛している様子だ。さすがに義理の祖母のモーも老い込み、うつらうつらと昼寝をしていることも多くなった。<br />
　花は小杜を自宅に招き、食事を祖母と共にさせるが、祖母はまたしても小杜を「高くん」と呼び、「花はあなたの姉代わりなんでしょ」と決め付け、彼は結婚するにはふさわしくない男だと義理の孫娘に告げる。<br />
<br />
　……どこまで、「母の呪い」をかけるんでしょ。<br />
<br />
　花はすでに小杜との結婚証明書も取得していたのだが、「結婚は条件のいい男としないと、一生をムダにする」と口やかましい祖母には打ち明けられずにいる。小杜は蘭州の大学に入学し、二人は別居結婚だ。花は働きながら、夜なべでセーターを編む内職もして、小杜の学費や生活費をせっせと仕送りしているらしい。<br />
　祖母が手配した、米国在住の男との縁談を断り、花はついに、小杜と結婚していることを祖母に打ち明ける。<br />
　言いつけを守らなかったばかりか、ずっと隠されていたことに、ショックを受ける祖母。<br />
　そりゃ、あの娘に育てられた養女ですもの…覚悟しておかなきゃあ。<br />
<br />
　しかし、当の小杜は「僕は大学の専攻を間違えた、就職も思わしくない」と愚痴り、日本留学を決めてしまう。<br />
　そりゃねえ、大学には"山口百恵に似たかわい子ちゃん"だっているでしょうよ。あなたは三浦友和の誠実さ、愛する彼女を守る包容力に欠けていますけど？　日本に行けば、ツイィーよりもっとセクシーだったり純情だったりする女の子にも会えるでしょうよ。それにしたって…。<br />
<br />
　花は短い小杜との逢瀬で妊娠したのに、小杜は日本からの手紙で離婚を申し入れて来る。その手紙をついつい盗み読みした祖母は「だからあんな男はダメだと言ったのに！」と怒りを花にぶつけ、発作を起こして倒れてしまう。<br />
　花にはどうしようもなく、堕胎のために産婦人科に行くが…。<br />
　すでに「一人っ子政策」が普及しているらしい時代の産婦人科の壁には「バースコントロールをしないわけにはいかない」というスローガンが書かれています。イラスト入りポスターが張られた待合室も、30年代よりもずっと明るいムード。<br />
　花が家に戻ると、祖母はいつもの寝台で、眠るように息を引き取っていた…。<br />
　側には、大切にしていた唯一の映画雑誌。表紙には、若き日の祖母が微笑んでいる。その思い出の品を、寿命を悟ったのか、祖母は自ら焼いたらしい…。<br />
　「話したいことがあったのに！」と号泣する花。<br />
<br />
　日本の少女なら♪あなた　ワタシの最後のお願い聞いてね～　涙を拭く木綿のハンカチーフをください～と泣き寝入りするけど、上海娘はそうはいかないぞ～怖いぞ～。<br />
　リウ・イエ君、よくまあこの役を引き受けた…。<br />
<br />
　絶望の果てに、彼女は決めたのだ。祖母と同じく、たった一人で子供を産み、育てる覚悟をしたのだ。<br />
　室内に可愛い赤ちゃんの写真を貼りつけ、出産講座でも受けたのかラマーズ呼吸法の練習をして、大きなおなかでベッドに横たわり、せっせと体操する花。<br />
　けなげです。……まあ、「ツイィーたん」ファンの日本男性が喜ぶかというと、大いに疑問ですが。<br />
<br />
　自宅前でタクシーを呼んで乗り込み、大手産婦人科病院までの時間を計ったり、準備万端。<br />
<br />
　の、はずだったのだが……。<br />
<br />
　まったく、40男に任せていると、クライマックスにはこういうことを持ってくるのね…？<p><a href="http://tonyleungcw.com/nancix/log/eid4.html#sequel">[続きがあります]</a></p>]]></content:encoded>
		<dc:subject>映画鑑賞記 &gt; アジア映画</dc:subject>
		<dc:date>2006-07-08T23:07:06+09:00</dc:date>
		<dc:creator>nancix</dc:creator>
		<dc:publisher>Serene Bach</dc:publisher>
		<dc:rights>nancix</dc:rights>
	</item>
	<item rdf:about="http://tonyleungcw.com/nancix/log/eid14.html">
		<link>http://tonyleungcw.com/nancix/log/eid14.html</link>
		<title>香港電影人も協力の「玲玲の電影日記」</title>
		<description>　雨の中、久々に大阪・梅田のＯＳ名画座に足を伸ばしました。おお、シネコン通いを続けて足を向けないでいるうちに、いつのまにか付近は「...</description>
		<content:encoded><![CDATA[　雨の中、久々に大阪・梅田のＯＳ名画座に足を伸ばしました。おお、シネコン通いを続けて足を向けないでいるうちに、いつのまにか付近は「シネマ横丁」と名づけられ、手ごろな定食屋や居酒屋が林立している。鑑賞後に一杯、が楽しめるではないか。来る道でサンドイッチ買わなくてもよかったかなあ。<br />
<br />
<img src="http://nancix.up.seesaa.net/image/93d89e899D8E96.jpg" alt="「電影往事」VCDジャケット" width="260" height="253" hspace="6" vspace="6"/><br />
<br />
　本日の鑑賞は中国映画「玲玲（りんりん）の電影日記（中国題名：電影童年または電影往事）」。シア・ユイ夏雨クンが主演、あの「花様年華」でも美しい、金の鈴を振るような歌声を聞かせた女性歌手のチョウ・シュアン周[王旋]がモチーフとして登場するという以外、ほとんど予備知識無しで見た。<br />
<br />
<img src="http://nancix.up.seesaa.net/image/20051289C489J.jpg" alt="屈託ない笑顔が魅力の夏雨クン" width="400" height="533" /><br />
　あまりにも普通っぽくて屈託ない笑顔が魅力の夏雨クン。<br />
　"中国の佐藤隆太"的存在か？　佐藤クンが"日本の夏雨"なのか？<br />
<br />
　のっけからのけぞった。おおお、製作総指揮はもじゃもじゃ毛の怪人、香港のジョン・シャム岑建勲だよ！　トニーファンは「ロボフォース／鉄甲無敵マリア/鐵甲無敵瑪莉亞」で、トニーをさしおいてツイ・ハークと組んで主役を張っていた特別研究員、というよりマッド・サイエンティストを思い出せ！<br />
<br />
　アニタ・ムイ梅艷芳が亡くなった直後には香港でコメントを求められていたし、昨年ぐらいの香港電影金像奨授賞式で見たときは、トレードマークのもじゃもじゃ頭もさすがに薄くなり、一部はほとんど無くなってしまっていたが…。<br />
<img src="http://nancix.up.seesaa.net/image/9BA88C9A8CM.jpg" alt="アニタ･ムイ没後に香港でコメントしていたジョン・シャム" width="250" height="247" /><br />
天安門事件の後、中国民主化活動を積極的に援助しかなり危ない橋を渡り中国政府に睨まれ、香港の"中国回帰"後の97年以降はいったいどうするんだろうと他人事ながら心配したものだが…。中国電影人らとネットワークを築き、ちゃんと商売できているんだなあ。安心、安心。<br />
<br />
　製作には香港の俳優兼監督のイー・トンシン爾冬陞も「デレク・イー」として名を連ねている。もう一人の製作・ホアン・チェンシン黄健新は、確か香港のジェイコブ・チョン張之亮監督と親交があり、昨年の香港電影金像奨で侯孝賢監督と一緒に、「黒社会」へ作品賞を与えたプレゼンターでもあった。東京国際映画祭で何度か作品を見た記憶もある。ワンアイデアを見事に膨らまして過不足無く、ウィットに富んだ等身大の人間ドラマを作る名手だ。ふむふむ。これは観て正解だったと思う。<br />
<br />
　物語は、北京の街角を意気揚々と自転車で走る、毛大兵（夏雨）クンの姿とナレーションで始まる。彼は一人暮らしで、ミネラルウォーターの配達というあんまり高給でもなさそうな仕事に就き、映画鑑賞が何よりの幸せという、将来のことも国家のことも深く考えていそうにないイマドキのお気楽な若者だ。そんな彼が、路地裏で積み上げてあった煉瓦にバランスを崩して接触し、煉瓦の山を倒して自分も転倒してしまう。<br />
　倒れた彼に、一人の茶髪ショートカットの活発そうな女性が近づき、いきなり彼の頭を煉瓦で殴りつける。彼女の目には涙が浮かんでいるように見える。<br />
　「なんで？　どーして？」と問うひまもなく、毛大兵クンは昏倒。目覚めたら、医師と警官が病床の彼を覗き込んでいた。<br />
　医師らに事情を知らされ、傷害犯のあの女が派出所で事情聴取を受けていると聞いた毛大兵は、カッとなって派出所に急ぐ。おりしも、何を聴取されても一切応えない彼女に、怒った女性警官と相棒の男性警官は席を外していた。取調べ室に一人残された彼女に食ってかかった毛大兵は、逆にメモとアパートメントの鍵を渡される。「私の金魚にえさをやって！」とメモには書いてあった。彼女は涙さえ浮かべて、懇願するのだった…。<br />
<br />
　毛大兵は、彼女＝玲玲のアパートメントに足を踏み入れる。その部屋の壁には一面、トーキー時代の中国映画の女優たちのスチールが張られ、家具らしいものは映画館の古いイス３脚、金魚の入った水槽、簡素なベッドだけ。そして８ミリだか16ミリだかの映写機がイスの前に置かれ、窓のない壁には手製の布のスクリーンが。壁際には古い名画のVCDが積まれ、まさに映画オタクの夢の一室なのだった…。<br />
　<br />
　毛大兵はその部屋で、映画フィルムを模したデザインの一冊のノートを見つける。それは「玲玲の電影日記」ともいうべきもので、彼女の生い立ちや当時見た映画について綴ったものだった。それを読むうち、毛大兵はハッとする。何と幼い頃の自分が、そのなかに登場するのだから……！<br />
<br />
　というわけで、映画は、美人の誉れが高かった、辺境の炭鉱の町内放送アナウンサー＝玲玲の母親・江雪華（姜易宏。時々、若い頃のチャーリー・ヨン楊采[女尼]に似てました。もっと美人顔かも。足長い！）と映画スターになることへの憧れ、その恋、予期せぬ妊娠・未婚の母となった顛末、病院の洗濯女として娘と貧しい生活を送る姿、玲玲の子供時代を長々と描く。小学生たちの学芸会的演技にちょっと飽きた頃、やっと気づいた。何とこの玲玲役の女の子、あの「<a href="http://wwws.warnerbros.co.jp/promisemovie/" target="_blank">PROMISE/無極</a>」で、傾城の幼女時代を演じたクァン・シャオトン關暁[丹ﾐ]ちゃんじゃないのぉぉお！　きゃわいーわけだ！<br />
<br />
　無邪気な笑顔とつぶらな瞳に浮かべる大粒の涙の威力は健在で、今回も困りまくり、悩みまくり、涙しまくりでロリコン男性のハートをわしづかみしてくれます。<br />
<br />
　いやーもうね、自分が彼女の同級生の男の子だったら、好きだからって優しくするより、背後からお下げ髪を引っ張ったり、筆箱を取ったりして泣かせたくなっちゃいます。「何するのよう、やめてよー！」と泣きそうになって抗議されたりしたら、たまりません。ホントのホントは「私、プロの子役なのよ！　あんたたちとは違うのよ！」とツンケンするくらいでいてくれた方が、ロリコンの犠牲者にならずに健やかに育つと思うのですが。<br />
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　毛大兵の幼い頃、小兵役の男の子がまた、キョーレツです。黒く汚れた鼻頭から鼻水垂らしてるのはメイクでしょうが、あの空きッ歯は本物でしょう。１本歯が無いし。中国子役業界にはまだ、歯列矯正は普及していないと見た。ニヒヒと笑うその顔が、天真爛漫というより小憎たらしい軽薄さ。訳もなくフィルム缶を奪って土手に放り投げた時は、「まだモノの価値がわからないからって、やっていいことと悪いことがあるんだー！」と、映画ファンとして一瞬殺意にかられました……いやその、ほんの一瞬です。でもまあ、だから子供は産まなくて正解でした……。<br />
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　父に殴られ続け、義母に構ってもらえない彼に同情した玲玲の母親は、小兵を引き取ってしばらく３人で暮らします。未婚の母なのに、生活費どうしたんだろ…。玲玲と小兵は鉄道破壊工作隊ゲリラを描いた映画の真似で鉄道沿いで遊び、野外映画館を建物屋上から眺め