東京国際映画祭2002コンペ部門で見た、期待の新進中国男優リウ・イエが主演する「恋人/天上的恋人」(02)。
同映画祭で優秀芸術貢献賞を受賞した。美しいポスターが印象的だった。
しかし、天上の恋人たち、とかいう邦題になぜしなかったのだ…?
「天上の恋歌」という映画があるから?
恋人、じゃ平凡すぎて印象がまるきり薄い…と思ってたら、DVD発売時に「天上の恋人」になったようだ。最初からそうしておけばーー!
「山の郵便配達」に続いて、山間地帯(広西省チワン族自治区らしい)の少数民族の村が舞台だ。童顔の少女ユイチェン玉珍が岩にペンキで文字を書く。「ダム工事の作業員求む」というような文字。
そこへ、真っ赤なアドバルーンがゆらゆら流れ着く。何とか百貨店と垂れ幕に書いてある。アドバルーンの突然の出現に驚いた初老の男が、誤って猟銃で自分の顔を撃ってしまい、「チャークァン家寛!」と助けを呼ぶ。それは息子の名前らしい。
血まみれの男を懸命に介抱する玉珍だが、なぜか助けを呼ばない。
駆けつけた村の若者たちは、よそ者の玉珍が男を撃ったのだと誤解し詰め寄る。それでも玉珍は言い訳しない。
男の息子、家寛も飛んで来る。彼はどうやら耳が不自由らしく、父親の叫びに気づかなかったのだ。玉珍も口がきけないらしい。選択性緘黙症とでもいうのか…?
玉珍は父子の家に泊めてもらい、甲斐がいしく立ち働く。
村の若者は最初こそ玉珍をからかいいじめるが、やがて村の一員として受け入れていく。
耳の悪い家寛が憧れているのは、村の大きな家の一人娘のチェー・リン朱霊だ。おてんばで遊び好き、若者らを子分扱いしてワガママ放題に振る舞っている朱霊は、しかし町から来たインテリの獣医に憧れている。
文盲の家寛は、おてんば娘へあてた恋文を、インテリと見込んで獣医に頼んで書いてもらう。玉珍がその手紙を見て、署名が家寛ではなく獣医になっていることに気づいた。懸命に家寛に訴えかける玉珍だが、家寛は取り合わずに、朱霊に手紙を渡した。
朱霊と獣医は人目を忍び、古代の壁画が残る崖に張り出した天台で抱き合うようになる。だが獣医の姉は故郷の女が出世の足かせになるのを危惧し、嫉妬もあってか、彼を町の研究所に強引に転職させる。
姉に逆らえず、村を去って行く獣医。
朱霊はむくれ、やがて家に引きこもってしまった。
家寛は父の協力で、大きな家の庭?に座り込み、伝統の求婚の歌を歌う。村人が見守るなか、玉珍が伴奏し家寛は歌い続ける。
だが朱霊は出て来ない。求婚失敗か…?
ある夜、その庭で野外映画上映会が開かれた。朱霊がついに出てきて家寛の隣に座る。わっと騒ぐ村人たち。
だがその後、朱霊は家寛と玉珍に泣き顔で打ち明けた。「なんで私なんかがいいの? 私、妊娠してるのよ! それでも?」
ショックで放心状態になる家寛、気遣う玉珍。
村じゅうに妊娠の噂が広まり、近所の子どもにまではやしたてられた朱霊が、姿を消した。心配した家寛と玉珍が探し回る。
崖の天台で、やっと朱霊を見つけた。崖に描かれた大きな壁画に驚く玉珍。3人の間に友情が芽生える。
……ここまでは、少し眠気も催したが心地よく観られた。
典型的な三角関係だけど、朱霊が結局は町に出て新しい生き方を探すか、玉珍が兄を探すのを口実に姿を消し、家寛が後を追って村を出るかするだろうと予想した。
ところが。
映画は全く意外な結末を迎える。
こんなことがあっていいのか…これで本当にいいのか? ちょっと茫然としてしまった。
同映画祭で優秀芸術貢献賞を受賞した。美しいポスターが印象的だった。
しかし、天上の恋人たち、とかいう邦題になぜしなかったのだ…?「天上の恋歌」という映画があるから?
恋人、じゃ平凡すぎて印象がまるきり薄い…と思ってたら、DVD発売時に「天上の恋人」になったようだ。最初からそうしておけばーー!
「山の郵便配達」に続いて、山間地帯(広西省チワン族自治区らしい)の少数民族の村が舞台だ。童顔の少女ユイチェン玉珍が岩にペンキで文字を書く。「ダム工事の作業員求む」というような文字。
そこへ、真っ赤なアドバルーンがゆらゆら流れ着く。何とか百貨店と垂れ幕に書いてある。アドバルーンの突然の出現に驚いた初老の男が、誤って猟銃で自分の顔を撃ってしまい、「チャークァン家寛!」と助けを呼ぶ。それは息子の名前らしい。
血まみれの男を懸命に介抱する玉珍だが、なぜか助けを呼ばない。
駆けつけた村の若者たちは、よそ者の玉珍が男を撃ったのだと誤解し詰め寄る。それでも玉珍は言い訳しない。
男の息子、家寛も飛んで来る。彼はどうやら耳が不自由らしく、父親の叫びに気づかなかったのだ。玉珍も口がきけないらしい。選択性緘黙症とでもいうのか…?
玉珍は父子の家に泊めてもらい、甲斐がいしく立ち働く。
村の若者は最初こそ玉珍をからかいいじめるが、やがて村の一員として受け入れていく。
耳の悪い家寛が憧れているのは、村の大きな家の一人娘のチェー・リン朱霊だ。おてんばで遊び好き、若者らを子分扱いしてワガママ放題に振る舞っている朱霊は、しかし町から来たインテリの獣医に憧れている。
文盲の家寛は、おてんば娘へあてた恋文を、インテリと見込んで獣医に頼んで書いてもらう。玉珍がその手紙を見て、署名が家寛ではなく獣医になっていることに気づいた。懸命に家寛に訴えかける玉珍だが、家寛は取り合わずに、朱霊に手紙を渡した。
朱霊と獣医は人目を忍び、古代の壁画が残る崖に張り出した天台で抱き合うようになる。だが獣医の姉は故郷の女が出世の足かせになるのを危惧し、嫉妬もあってか、彼を町の研究所に強引に転職させる。
姉に逆らえず、村を去って行く獣医。
朱霊はむくれ、やがて家に引きこもってしまった。
家寛は父の協力で、大きな家の庭?に座り込み、伝統の求婚の歌を歌う。村人が見守るなか、玉珍が伴奏し家寛は歌い続ける。
だが朱霊は出て来ない。求婚失敗か…?
ある夜、その庭で野外映画上映会が開かれた。朱霊がついに出てきて家寛の隣に座る。わっと騒ぐ村人たち。
だがその後、朱霊は家寛と玉珍に泣き顔で打ち明けた。「なんで私なんかがいいの? 私、妊娠してるのよ! それでも?」
ショックで放心状態になる家寛、気遣う玉珍。
村じゅうに妊娠の噂が広まり、近所の子どもにまではやしたてられた朱霊が、姿を消した。心配した家寛と玉珍が探し回る。
崖の天台で、やっと朱霊を見つけた。崖に描かれた大きな壁画に驚く玉珍。3人の間に友情が芽生える。
……ここまでは、少し眠気も催したが心地よく観られた。
典型的な三角関係だけど、朱霊が結局は町に出て新しい生き方を探すか、玉珍が兄を探すのを口実に姿を消し、家寛が後を追って村を出るかするだろうと予想した。
ところが。
映画は全く意外な結末を迎える。
こんなことがあっていいのか…これで本当にいいのか? ちょっと茫然としてしまった。

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