大阪での、韓国映画「ブラザーフッド」の完成披露試写会に行って来ました。
最初は「太極旗を翻して」とか訳されていた、朝鮮戦争当時のお話です。日本との戦いでなのか父を亡くし、熱病で声が出なくなった母と高校生の心優しい弟(キ○タク)、そして幼い妹弟を抱えて働く婚約者(松たか子)を養うため、靴磨きになった武蔵こと市川新之助。
北と南の戦争が始まったある日、避難民のはずのキ○タクと新之助は18歳~30歳の男というだけで緊急召集され、ろくな訓練も受けることなく過酷な戦場に駆り出される。弟の除隊のためにとスタンドプレーに励み奮闘する兄は、徐々に殺し合いの快感と英雄視される喜びに酔いしれて黒鬼さんに変わり果てていき、弟はそんな兄を畏れ、反発し…。
違いますね。新之助=チャン・ドンゴン張東健、キ○タク=ウォンビン元斌、松たか子=イ・ウンジュ李恩朱です。でもホント、学生服に学生帽姿のウォンビンは、斉藤由貴主演でドラマ化された「おとうと」(90)でのキム○クを彷彿とさせます。「姉さん、僕あんパンが食べたいよ」…の代わりに「アイスキャンデー、先に一口食べてよ、兄さん」です。
戦闘シーンに、何だか特殊な撮影技法を使っているのでしょうか。コマ落とし? まばたきもできないぐらいリアルで迫真のシーンが繰り広げられます。腕も足もバンバンもぎとられていきます。「ウィンドトーカーズ」のジョン・ウー、負けてるよ…。
同じ民族、同じ見かけの両者の戦いだから、日本人でも余計に血肉をもぎとられるような痛みを感じます。北側を操る中国人民軍兵士もちょろっと出てきますが。
しかしこの兄弟、あたりをなぎ倒す勢いで愛憎をぶつけ合います。そりゃもう、
「兄さんっっ」「弟よ!」ぐわしっっっ!
です。
犠牲者多数、周囲大迷惑。「男たちの挽歌」の兄弟の相克&男の友情で香港映画にハマったnancix、大狂喜。
戦場だろうが街中だろうがおかまいなしです。壮大な兄弟喧嘩の前には、国家イデオロギーも共産主義も自由主義もふっとびます。「国を守るためには~」「国なんかどーでもいい! 俺には弟がーっ!!」「兄さん、もうやめようよーっ」「うるさい、弟最高、弟が全てなんだーーーっ!」です。いや、そこまでは言ってないけど。
こんな兵士の上官にはなりたくないもんです。

ブラザーフッド スタンダード・エディション
カル
グリーン・デスティニー
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